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有酸素運動は毎日行ってもいい?逆効果は嘘?
有酸素運動は健康やダイエットにおける脂肪燃焼、ストレス解消など様々な目的に対して効果がある運動として老若男女関係なく人気があります。しかし、有酸素運動は毎日行うと逆効果だと主張されることもありますので、中には一体どのような頻度でやるべきか悩む人もいるでしょう。
ただ、結論から言ってしまうと有酸素運動は毎日行っても全く問題ないのです。今回はなぜ有酸素運動の頻度は毎日でも問題ないのか、その理由と合わせておすすめの有酸素運動メニューやコツなどを紹介していきます。
(筋トレ×有酸素運動については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレ×有酸素運動がダイエット効果抜群!順番・時間配分・負荷などまで徹底解説!
出典:Slope[スロープ]
有酸素運動は毎日ではなく一日おきの方が効果的?
はじめに効果的な有酸素運動の頻度について解説していきます。毎日や一日おきなどどの頻度が最適なのかお悩みの方はぜひ参考にしてください。
国立健康・栄養研究所のガイドラインでは毎日の運動を推奨
日本の公的機関の1つである国立健康・栄養研究所では健康を維持するために達成するべき運動量の基準があります。その基準では「歩行か、それに近い強度の運動を毎日行うべき」と定められています。このレベルを達成できれば、生活習慣病や生活機能低下の危険性を下げられることがわかっているのです。
ちなみ生活習慣病の患者でも、歩行レベルの運動を週3回以上行うのが望ましいと考えられています。また全年齢共通の考え方として、毎日やるのを禁止するどころか、今よりも1日10分長く歩くなど少しでも運動量を増やすべきとも考えられているのです。
アメリスポーツ医学会では週5日を最低頻度として推奨
合計で5万人以上の会員が在籍している世界的な組織であるアメリカスポーツ医学会では、成人が健康であるために必要な運動のガイドラインを発表しています。そのガイドラインでは中強度の有酸素運動を最低でも週に5日以上行うように推奨されているのです。
中強度の有酸素運動とは早歩きなどの心拍数が上がっていることに自分で気付けるレベルの運動のことを示します。それを最低でも週に5日ですから、頻度で言うと一日おきというよりもほぼ毎日でこなす必要があるわけです。
ちなみにランニングなどの心拍数の上昇に加えて、呼吸数も増える高強度の有酸素運動でも週に3回は行うように推奨されています。
頻度は高いほうが良いというのが共通の見解
ここまで紹介したように日本とアメリカのどちらの組織も頻度は最低でも3日以上、できれば毎日行うのが良いと考えられているのです。このことから「有酸素運動は毎日行うと逆効果だからしない方がいい」という主張は間違っているとわかりますね。
もちろん、体力づくりなどが目的であれば1日おきでも構いません。しかし、最低限の健康を維持したいのであれば、ガイドラインに従ってできるだけ毎日有酸素運動を行って体を動かすことをおすすめします。
有酸素運動は何分以上すべき?短時間でも効果ある?
ここまでの説明で有酸素運動はできるだけ高い頻度で行った方が良いことがお分かりいただけたと思いますが、それではその有酸素運動の長さはどの程度が効果的なのでしょうか。その答えをこれから理由と合わせて解説していきます。
有酸素運動は1日30分から60分が目安
先程ご紹介した国立健康・栄養研究所によるガイドラインでは歩行レベルの有酸素運動を毎日行うべきとされており、その時間は1日合計60分を最低の基準としています。生活習慣病の患者に対しても1日に30分から60分の長さを目安としているのです。またアメリカスポーツ医学会では有酸素運動は1日最低30分以上をこなすように推奨されています。
このことから最低限の健康維持が目的の場合には、有酸素運動の長さは1日に最低でも30分から60分は行うべきと言えるでしょう。そして可能なら心拍数が少し上がる程度の強度を保つようにしてみてください。
(有酸素運動の時間については以下の記事も参考にしてみてください)
有酸素運動の時間は20分以上必須?やりすぎは太る?時間帯・筋トレとの時間配分まで解説
出典:Slope[スロープ]