腹筋の消費カロリーってどれくらい?
毎日の筋トレで筋肉を鍛えながらカロリーも消費したいと考えている人は多いようです。特にお腹周りが気になっている人は、腹筋を鍛えながら体重も落としたいと考えるのは自然なことかもしれません。筋トレで理想の体型を目指しながら、気になる脂肪も落とせるのなら一石二鳥でしょう。
では、実際に腹筋運動でカロリーを消費することは効率的なのでしょうか?
本記事では、腹筋の具体的な消費カロリーについて解説するとともに、できるだけ効率的に脂肪を減らすための方法について解説します。腹筋運動を日課にしている人や、筋トレでダイエットをしたい人は参考にしてください。
腹筋の消費カロリーはかなり少ない
結論をいえば、腹筋のエクササイズによる消費カロリーは極めて少ないです。腹筋運動の消費カロリーは1回で約0.7キロカロリーで、10回行っても7キロカロリー程度にしかなりません。ダイエット食品としても人気の蒟蒻(こんにゃく)半切れ程度、あるいは大さじ一杯の「しらす干し」ぐらいのカロリー消費です。
もし、腹筋だけで茶碗一杯のご飯分のカロリー(約250キロカロリー)を消費しようと思えば、約360回もの腹筋運動をしなければなりません。さらに体の脂肪1kgを消費するために必要なエネルギーは約7,200キロカロリーといわれていますから、腹筋だけで1kg体重を落とすためには、1,000回以上の腹筋運動が必要な計算になります。
腹筋運動に慣れている人ならば、何度も回数を分けることで達成できるかもしれません。しかし、単純にカロリーの消費を目的とした場合、残念ながら腹筋は効率的とはいえないのです。
(腹筋に意味があるのかどうかについては以下の記事も参考にしてみてください)
通常の『腹筋運動』は意味がない?効果半減NG例〜正しいやり方まで解説!
出典:Slope[スロープ]
腹筋で消費カロリーを高めるには回数ではなく時間
それでも腹筋運動で消費カロリーを高めたいならば、回数ではなく時間に注目することが重要です。いくら回数を増やしても消費カロリーはほとんど増えないので、できるだけ負荷をかけて10回程度行う方がよいです。1回の腹筋運動に5~10秒程度かけて行ってください。
それに加えて、適度な有酸素運動を取り入れることが大事です。
有酸素運動を取り入れることで効率的にカロリー消費できる
脂肪燃焼にもっとも効率的なのは有酸素運動です。腹筋などの筋トレは基本的に無酸素運動なので、腹筋運動だけで体重を減らそうとするのはおすすめしません。
たとえば日本人女性の平均腹筋回数は20回程度といわれていますが、腹筋10回で7キロカロリーなので、20回で14キロカロリー程度しか消費できません。50回やっても35キロカロリー、100回でやっと70キロカロリーぐらいです。1日かけて100回腹筋運動を行っても、食事一回分のカロリーにも遠く及ばないのです。
上述のように、効率的にカロリー消費をするのであれば、ある程度の負荷をかけた腹筋運動に、ランニングなどの有酸素運動を取り入れる方法をおすすめします。両者をうまく組み合わせることで、お腹の筋肉を鍛えながら脂肪も効果的に燃焼させることが可能です。
(筋トレ×有酸素運動については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレ×有酸素運動がダイエット効果抜群!順番・時間配分・負荷などまで徹底解説!
出典:Slope[スロープ]
10~20回の腹筋運動と有酸素運動を組み合わせる
たとえば、少し重い負荷をかけて10回ぐらい腹筋を行ってから10~20分程度のランニングをするなど、まずは自分の好きなパターンの組み合わせを試してみましょう。
有酸素運動は20分以上継続しないと意味がないという説もありますが、実際には5~10分程度の運動でも脂肪が燃焼することがわかっています。ただし、ダイエットのために脂肪を燃焼させたい人は、まず腹筋を行ってからランニングなどの有酸素運動を行う方がよいです。
効果的な有酸素運動については、以下の記事を参考にしてください。
有酸素運動は心拍数の意識で効果倍増!計算方法〜目的別の最適値まで解説!
出典:Slope[スロープ]
カロリー消費は腹筋トレだけでなく有酸素運動が必要
残念ながら、腹筋運動のような筋トレだけで効率的にカロリーを消費することはできません。お腹周りだけ集中して痩せたい場合は腹筋だけを鍛えるのもよいですが、より効率的に脂肪を減らしたいのであれば、腹筋に加えて適度な有酸素運動を取り入れるようにしましょう。
両者を組み合わせることで、よりバランスよく脂肪を燃焼させることができます。