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お酒後の筋肉痛『急性アルコール筋症』とは?症状〜急な激痛を治す対策まで解説!

2020年11月29日

お酒を飲みすぎた翌日、全身に筋肉痛のような症状や顎、腕などに痛みが発生したことはありますか?それは急性アルコール筋症の可能性があります。この記事では、急性アルコール筋症について症状や対処法などを、体験談を交えて紹介していきますので参考にしてください。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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飲み過ぎて急性アルコール筋症の症状が出てしまった時、通常は病院に行かなくても時間の経過で痛みは和らいでいきます。それでも日常生活への支障が大きいと感じたら、少しでも早く痛みを治すための対処法を参考にしてみてください。

冷やしてから温める

痛みが部分的であれば、痛む箇所に湿布を貼って冷やすことで痛みが治まってきます。痛みが引いてきたら、今度はお風呂で体を温めて血流をよくしましょう。入浴すると筋肉も解放され、全身にリラックス効果がもたらされます。

軽いマッサージで血行促進

刺激の強いマッサージをすると、さらに痛みが増してしまいます。心地よさを感じる程度の力で血行を促すマッサージをしましょう。痛みによるストレス対策にもなります。

アルコール筋症で顎が痛む時、固くなっていたり張っていたりする箇所をマッサージすると痛みが和らぐという人もいます。部分的な痛みであれば、そこを中心にマッサージでほぐしてみてください。

サプリメントで栄養補給

筋肉が作られる時に必要とされる栄養を、プロテインやサプリメントで補給すると回復が早まります。タンパク質や糖質、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などが含まれているものを摂取しましょう。

市販の鎮痛剤の服用で症状は緩和しますが、飲酒後は胃の粘膜が荒れている状態なのであまりおすすめできません。服用する場合は、牛乳を先に飲むなど胃に負担をかけないようにしてください。アルコールが残った状態で薬を服用すると、薬の効果が必要以上に増強されてしまい危険です。

急性アルコール筋症を未然に防ぐ対策

お酒を飲み過ぎないことが急性アルコール筋症の一番の予防法です。とはいえ、飲んでいる最中は飲み過ぎに気づかないこともあります。急性アルコール筋症の痛みを避けるために、お酒を飲むときに次の対処法を心掛けてみてください。

水を多めに飲む

お酒を飲む時に、水分を多めにとるようにすると予防効果が期待できます。水をアルコールと同量飲むのが理想的です。アルコールは水分の排出を促すので、積極的に摂取しないと体内の水分が減少してしまいます。体が脱水状態になると血流が悪くなり、筋肉へ必要な栄養が行き渡りません。

またアルコールが分解される時にミネラルが消費されます。体内のミネラルが不足するとアルコール筋症に影響するので、ミネラル補給にスポーツドリンクを飲むこともおすすめです。

食事も一緒にとる

すきっ腹にお酒を飲むと、血中アルコール濃度は急激に上昇してしまいます。必ず食事もとりながらお酒を飲むようにしましょう。

お酒を飲む時は特にビタミンB1が不足しがちです。ビタミンB1は筋肉の疲労回復を助ける働きがありますが、アルコールを代謝するときに消費されてしまいます。さらにアルコールの利尿作用がビタミンB1の排出を促してしまいます。

ビタミンB1は、豚肉やレバー、豆類、アーモンドやナッツなどに多く含まれています。お酒のおつまみに、枝豆や冷奴、豚肉料理などを急性アルコール筋症対策として積極的に取り入れましょう。