日本糖尿病協会関東甲信越地方連絡協議会 とうゆうニュース第90号: 運動療法 動作スムーズ腕ふり運動
出典:日本糖尿病協会関東甲信越地方連絡協議会 とうゆうニュース第90号: 運動療法 動作スムーズ腕ふり運動
視力の改善
腕振り運動は筋トレだけではなく視力回復運動にもなります。目の中には外眼筋という筋肉があり、その緊張した状態を緩める効果があるという研究結果があるほどです。実際に腕振り運動を習慣的に行っていると気の流れや血流を改善し、運動開始直後でも目の周辺が気持ちゆるくなるのを覚えることがあります。
この運動を生前実践していた船井総合研究所の創業者で経営コンサルタントの船井幸雄氏によれば、目がリラックスして徐々に視力が向上したと後々述べています。
【眼科医推奨】正常眼圧緑内障の予防に「腕ふり」が有効!無の心境で行うとよい|ケンカツ!
出典:ケンカツ!-医学部教授、医師、薬剤師、管理栄養士など、信頼の置ける専門家が執筆または解説
冷え性の改善
腕振り運動をすることで冷え症の改善にも役立ちます。冷え性の原因は血行不良です。腕を規則正しくふる運動で血管に弾力性を取り戻し、血流が増えはじめるからです。 また筋トレや有酸素運動を行うことによりミトコンドリアが増加します。ミトコンドリアが熱エネルギー産生の促進を促して冷え対策にもなるのです。
肩こり、冷え、ダイエットに「腕ふり」が効く!?|セルフコンディショニング
出典:フェリシモ セルフコンディショニング
体幹トレーニングの効果
腕振り運動は体幹トレーニングとしても成り立っています。腕を振り真っすぐ立つ動作が全身のバランスを保とうとし、自然と足にも力が入るため筋トレにもなっているからです。体幹が鍛えられることで体全体を整えることを意識します。ダイエットや体質改善など健康面でさまざまな効果が期待できそうです。
【10分だけで◎】超簡単「腕振り」ダイエット | ダイエットプラス
出典:ダイエットプラス
効果が出る腕振り運動のやり方
腕振り運動のルーツは、中国の古い文献「達磨易筋経(だるまえっきんきょう)」に記されているところから始まっています。日本では工学博士の関英夫氏が「腕振り運動による治療原理」という小論文を発表し、船井総合研究所の船井幸雄氏が自身も実践を重ねながら紹介した経緯が残っています。では腕振り運動の方法について動画を中心に解説していきましょう。
基本的な腕振り運動の方法
基本的な腕振り運動は両手を同時に前後へ振る動作をします。どちらかといえば、後ろへ両腕を引く力に集中し、力を緩めた反動で前方へ腕が自然と振られていく動きを繰り返すように行うことがポイントです。
また、習慣化されるまでに好転反応がでてかえってよくないのかなと悩むことも考えられます。しかし心配はいりませんので続けてみてください。
▼基本的な腕振り運動のやり方
①両腕を前に上げて手にひらを向かい合わせる
②手のひらのツボの労宮(ろうきゅう)を意識する
③目はまっすぐに向け肩幅くらいの広さで立つ
④勢いをつけて両腕を後ろに振る
⑤後ろに振った両腕を反動のまま前に戻す
⑥この前後の動作をひたすら繰り返す
労宮から出る気を意識しながら自分の体を通過させるイメージを繰り返します。1日1000回振るのが理想とされていますが、やや時間が掛り30分~1時間は必要です。そこで日の出前におこなえば3倍効果があるとされて時間短縮ができます。それでも無理であれば、自分ができる範囲の回数を毎日こなすだけでも健康面で変化が見えてきます。
ひねりを加えた腕振り運動
こちらは通常の腕振り運動以外の別バージョンも紹介されている動画です。そのやり方も簡単で腕を交差させてひねるという動作を加えています。背骨の歪みも徐々に矯正されていく効果が期待できます。
▼ひねりを加えた腕振り運動のやり方
①前後の腕振り運動の肩幅程度の広さを保つ
②左右の腕を交差させて体に絡めるようにする
③腕の力を完全に抜いて腰を左右に振る運動をする
④自然と体周囲で円を描くような動きを意識する
⑤背筋を伸ばして約2~3分繰り返す
実は腕を振る動作が目立ちますが腰の動きも重要です。腰には仙骨と呼ばれる部位があり現代人の多くは仙骨の働きが鈍くなってさまざまな症状が出ています。そこでこの運動では、腕の力を一切使わず腰が左右に曲がる動きに任せて自然に揺れる力を利用します。
特に背筋の姿勢を直すのにも良いとされた運動です。前後の腕振り運動とセットで行なうことで相乗効果が期待できます。