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スケバン刑事Ⅱでは、ハーフアップだけでなく髪をおろしてリバース巻きをしている姿もありました。サイドを後方へカールをつけて流すスタイルは、当時流行った松田聖子の「聖子ちゃんヘア」と似ています。
南野陽子のリバース巻きはサイドのみを流しているので、全体的のボリュームは抑えながらも顔周りがすっきりと見えます。シンプルなヘアスタイルですが、顔の表情がはっきりと見えるので明るく見えるのもポイントです。
ソバージュ【南野陽子の髪型】
1987年リリース「楽園のDoor」のジャケットでは、ソバージュ姿の写真が使われていました。この「楽園のDoor」は、劇場版「スケバン刑事」の主題歌として採用。この曲で自身初のオリコン1位を獲得し、「ザ・ベストテン」や「歌のトップテン」が3位以内のランクインをしました。
80年代に流行したソバージュは、根元からしっかり巻いた細かいウェーブヘアです。ワイルドな印象もありつつ、波を打つような髪の流れが女性らしらを感じさせます。南野陽子の初々しい表情で、きつくなりがちな印象も軽減されていますね。
パーマ×まとめ髪【南野陽子の髪型】
1989年7月12日リリースされた7枚目のアルバム「GAUCHE」。ふわふわしたパーマヘアをまとめ髪にしたヘアスタイルが、ジャケット写真に使われています。このアルバムには、自身が初めて作詞をした「トラブルメーカー」が収録されています。
「スケバン刑事」の出演で、ストレートの髪をまとめ髪にしている印象が強い南野陽子です。ストレートのまとめ髪は清楚でおとなしい印象になりがちですが、パーマをかけていることで清楚なイメージを残しつつも、パっと華やかさが出て女性らしさがアップします。
はいからさんハーフアップ【南野陽子の髪型】
「スケバン刑事」だけでなく、南野陽子がブレイクしたのは「はいからさんが通る」もあります。「はいからさんが通る」は、大正時代を舞台としたラブコメ少女漫画がブームでした。この漫画を原作としアニメや映画、舞台やドラマ化などするほどの人気作品です。南野陽子は映画「はいからさんが通る」で主演をし、主題歌にも使われました。
1988年には南野陽子主演3作目の「菩提樹 リンデンバウム」が公開。この映画では12枚目のシングル「あなたを愛したい」が主題歌となりました。
1987年12月にリリースされた10枚目のシングル「はいからさんが通る」は、「吐息でネット」「秋からも、そばにいて」に次いで3番目となるシングル売り上げ27万枚と大ヒット曲となりました。「はいからさんが通る」ブームは漫画やシングルだけではなく、南野陽子の髪型や衣装にも注目されたました。
「はいからさんが通る」の舞台となる大正時代は、女袴をはいて大きなリボンをつけたハーフアップ、靴はブーツをはいているといった和と洋のミックスされたスタイルがありました。南野陽子が映画でこのスタイルをすることで、昭和の女子大生が卒業式で袴を着用するようになり、全国的に広がったのです。