甚平の正しい着方＆選び方。おしゃれ着こなし例〜失敗しないアイテムを紹介

甚平は主に男性や子供が着る夏用の和装です。元々は部屋着として着られることが多かったですが、粋な雰囲気が出せるということで夏祭りや花火大会でも着られています。夏用なので素材は涼しげな綿や麻などです。

甚平は上下に分かれていますが上衣は羽織より長めで脇にスリットが入っていてゆったりしたものが多いのが特徴。袖口は風通しを良くするため広め。また基本的に帯ではなく、つけ紐を結んで着用。下衣はハーフパンツのようになっています。

他の和装に比べて着用が楽で、着こなしも自由度が高い甚平。他の和服に比べてリーズナブルなものが多いので若者も気軽に着ることができますよ。

甚平という名前の由来は「甚兵衛という名前の人が着ていたから」という説や「江戸末期に庶民が着ていた袖なし羽織が武家の陣羽織に似ていたから」という説など、諸説あります。甚平は夏の服として作られているので涼しく、部屋着には勿論、センスのいい粋な和装として外出時にもおすすめです。夏のイベントに是非甚平を活用していきましょう！

甚平の定番の色は藍色や黒、濃い灰色といった暗めの色です。定番の色は着こなしやすく、失敗しにくいのでおすすめ。また、定番の色は柄の選択肢も多く、自分好みの甚平を見つけやすいですよ。

特に藍色は着る人を選ばないので甚平を初めて着るという方にもおすすめです。黒もクールな印象を与えますが夜のイベントでは闇に紛れてしまいがち。黒の甚平を着る場合は小物で色を足すと良いでしょう。

濃いグレーも大人っぽくってシックです。グレーは黒より柔らかい印象を与えることができます。少し難易度は高くなりますが個性を出したい方は涼し気な白、薄いグレーもおすすめです。

甚平の柄の定番はストライプや無地です。癖がないので着こなしやすいでしょう。柄ははっきりと色分けされているものも良いですが、色の対比や線の太さに強弱がある細かい柄の方が大人っぽい雰囲気を醸し出せます。

ストライプはものを縦長に見せてくれるので体型が気になる方には最適です。他にも少し個性的ですが直線的な柄ということでチェックもおすすめ。チェックは大きい模様よりも細かい模様の方がシックで着こなしやすいです。

また、無地でも生地の織り方で大分雰囲気が変わってきます。涼しげな雰囲気の「しじら織り」は夏にぴったり！柄や生地の織り方にも注目して好みのものを探してみましょう。

背中に柄がプリントされた甚平もあります。派手でユニークなものもあるので着こなしが難しく、初心者の方は避けたほうが無難です。個性を出したい方は挑戦してもいいでしょう。

せっかくの甚平ですが、着方のコツをおさえないと雰囲気を台無しにしてしまうことも……。しっかりコツをおさえて、おしゃれに甚平を着こなしましょう！

甚平はインナーを着用しなくても良い服装です。しかし汗などが気になる場合はインナーを着用してもいいでしょう。

インナーを着用する場合は見えないように注意！センスの良い甚平を着ていてもインナーが見えてしまうと雰囲気が台無しになってしまいます。特に甚平の前面ははだけやすいのでVネックのインナーなど首元が大きく開いたインナーがおすすめです。

甚平の素材は主に綿と麻ですが、どちらか片方のものもあれば混合のものもあります。綿が多い甚平は肌触りが良く手入れが簡単です。また、綿は汗をよく吸ってくれますがその分汗をかくと乾きにくくなっています。麻が多いと綿よりしわになりやすく縮みやすいですが、通気性がよく見た目が涼やかです。着心地、手入れのしやすさ、見た目を考慮して素材を選びましょう。

せっかくの甚平。雰囲気を大事にするなら下駄や雪駄がおすすめです。下駄にも桐下駄や焼き下駄、鼻緒の色など色々な種類があります。全体の雰囲気に合う下駄や雪駄を選びましょう。しかし普段履きなれない下駄で心配なのは歩きやすさや靴擦れ。気になる方はサンダルでもいいでしょう。

サンダルの場合はシンプルなデザインのアウトドア用のサンダルやスポーツ用のサンダルがおすすめです。上級者はスポーツサンダルやスニーカーをはずしに使うのもあり。ビーチサンダルはラフすぎる印象を与えてしまうので避けたほうが無難です。

甚平はもともと部屋着なので場合によっては野暮ったく見えてしまうことも。小物を工夫して甚平をセンスの良いおしゃれ着にしましょう！

甚平と合わせる小物はやはり和風のものが良いでしょう。うちわ、扇子、サングラス、巾着袋、などがおすすめ。特に夏祭りや花火大会にはぴったりです。そして実は帽子もおすすめ。特に麦わら帽子は夏っぽさを強くしてくれます。

上の項目でも書きましたが、下駄やサンダルといった履物も甚平の雰囲気づくりには重要。下駄の鼻緒の色やサンダルの色と扇子や巾着袋の色を揃えてみると統一感がでて、全体がまとまりやすくなりますよ。

髪型はしっかりキメた方が良いでしょう。甚平はもともとラフな服装なのでゆるい感じの髪型だと、部屋着で外出しているような印象を与えてしまうことも。髪型をキメることで甚平を外出時のおしゃれ着にみせましょう。

甚平は基本的にゆったりした作りの服。選ぶときはジャストサイズを選びましょう。サイズが大きいものを選ぶとルーズでだらしない印象を与えてしまう、部屋着や寝間着のようになってしまう危険性があります。ジャストサイズを選ぶと失敗しにくいです。

甚平の選択肢は意外と豊富です。何を買えば良いのか迷う方もいるでしょう。ここではそんな方におすすめな甚平を紹介していきます。

値段も手ごろな上下セットのメンズ向け甚平です。素材は綿100％で肌触りも抜群。各色にセンスがいい和テイストのストライプやチェックなどの柄が入っています。ストライプのものが多いので体型が気になる人にもおすすめです。生地は大分薄手なので気になる方はインナーを着用すると良いでしょう。

▼基本情報

・値段 : ¥1,995
・サイズ : M、L、XL
・カラー : グレー、ホワイト、ブラック×グレー、ブラック×ホワイト、グレー×ホワイト、ネイビー、ブルー

サイズと色・柄がとても豊富なメンズ甚平です。サイズが6種類あるので様々な体格の男性が着ることができます。サイズと色・柄が豊富なので自分好みの甚平を探しやすいでしょう。

サイズの違う糸で織る変わり織と袖のスリットで通気性抜群。夏場に着るのにぴったり。ウエストはゴムで紐で固定することもできます。ポケットも2つあり機能的です。素材は綿85％、麻15％となっています。

▼基本情報

・値段 : ¥3,300
・サイズ : S、M、L、LL、3L、4L
・カラー : 紺十字絣、黒白縞、黒十字絣、白縞、墨黒縞、藍色縞、黒格子、グレー縞、黒藍縞、紺白縞、紺格子、墨黒格子、グレー格子縞、グリーン格子縞、黒地白格子、紺縞、紺地白黒縞、多色混変わり縞、紺十字絣、生成りグレー縞

シンプルで高級感のあるメンズ向け甚平。縦方向に凸凹の筋が入った楊柳という織物で作られています。この生地は吸汗性や速乾性に優れているだけでなく爽やかでおしゃれです。この織物のおかげで無地ですがセンスの良さを感じられます。

ウエストは後ろゴム、前紐仕様で履きやすいです。また、体型が少し変化しても調節できます。ポケットはズボンに3つ、上着に1つあり普段着にしたくなるくらい便利です。

▼基本情報

・値段 : ¥12,650
・サイズ : M、L、LL、3L
・カラー : 濃紺、中紺、ベージュ、黒、グレー、茶、グリーン

綿100％のメンズ向け綿甚平。上の写真の柄は墨黒グレー格子です。線の色に濃淡があり、シックな印象を与えています。この柄を含め柄は4種類です。販売サイトによってはオプションで小物をつける事ができ、巾着袋、桐下駄、扇子なども一緒に揃えることができます。

▼基本情報

・値段 : ¥3,300
・サイズ : S、M、L、LL、3L、4L
・カラー : 黒白抹茶縞、墨黒グレー格子、墨グレー縞、紺藍縞

夏らしいしじら織で仕上げられた甚平。硬めの襟芯を使った首周りが全体の雰囲気を引き締めてくれています。脇と袖の部分をはしごレース仕様にしているので通気性も抜群です。無地の他にもセンスの良いストライプの柄のものが多数あります。素材は綿100％で肌触りの良さも魅力です。

▼基本情報

・値段 : ¥4,400
・サイズ : M、L、XL
・カラー : ブルー系その他、ホワイト系その他、ブラック、ブラック系その他、ブラック系その他2、ブラック系その他3、グレー、ネイビー、ブルー系その他2

定番の色と柄を揃えたメンズ向け甚平です。柄は無地とストライプがあり、全6種となっています。素材は綿35％、ポリエステル65％でお手入れが簡単です。肌につきにくいしじら織で仕上げられています。

▼基本情報

・値段 : ¥1,998
・サイズ : M、L、LL
・カラー : 黒、紺、A柄、B柄、C柄、F柄

しじら織の生地を使った男性向けの甚平。はしごレースを脇に使っていて見た目も通気性も良いです。上衣と下衣にポケットがついています。素材は綿100％。シンプルなデザインが多く、部屋着にも外出時にも使えます。

▼基本情報

・値段 : ¥1,980
・サイズ : M、L、LL
・カラー : 紺地無地、黒地縞、紺地赤ライン、黒地茶縞、黒地棒縞、黒地青滝縞、黒地無地、黒地かわり縞、白無地、チャコール無地、紺地に赤茶縞、紺地に青白縞、白黒ブルー格子、グレーかわり市松、黒地白ブルー縞

横糸と縦糸の本数を変えることによって凸凹を作り出すしじら織の生地を使用した甚平です。脇のスリットは、はしごレースを縫い付けるのではなく、職人が丁寧にタコ糸を編んでいます。素材は綿100％でネットを使えば洗濯機で洗濯可能です。

ポケットは上下合わせて4つあります。上衣のポケットは中に内ポケットがあり機能的です。柄はなくシンプルですがカラーバリエーションは7色。普段着として色違いで揃えるのも良いですね。

▼基本情報

・値段 : ¥11,000
・サイズ : M、L、LL
・カラー :濃紺、中紺、黒、ベージュ、ネズ、グリーン、茶

個性を出したいという男性は柄がプリントされたものに挑戦するのも良いでしょう。こちらの商品は柄が白一色なので、初めて柄が入る甚平を着る男性にも着やすいです。柄が入っておしゃれなだけでなく、しっかりポケットもついていて機能的。しじら織なので夏らしさを感じられます。

▼基本情報

・値段 : ¥5,990
・サイズ : M、L、LL、3L、4L、5L
・カラー :紺、グレー

シボ感が特徴のしじら織の生地を使った男性向け甚平。ゆとりがあるシルエットでリラックス感が出ています。ポリエステルと綿の混紡素材なのでしわになりにくく、通気性・速乾性が良く、肌触りも良いです。

カラーも定番の黒、藍色、ストライプ調のグレー、ホワイトなどを揃えています。どれもセンスがいいカラー・柄なので自分の好みで選びましょう。

▼基本情報

・値段 : ¥2,959
・サイズ : M、L、LL
・カラー :ネイビー、ホワイト系その他、ブラック、ブラック系その他、ブラック系その他2、ブラック系その他3、グレー系その他、ブルー系その他、ブルー系その他2

夏らしい雰囲気を出せる甚平。部屋着や夏の普段着にはもちろん花火大会などの夏のイベントでも大活躍です。夏のイベントでは女子もいつもとは違う男性の姿が見たくなるもの。是非甚平を着ていきましょう。

自分のセンスに自信がない男性も定番の黒や藍色の甚平を選ぶと失敗しにくいです。メンズ向けの甚平はシックな雰囲気のものが多く、特に定番の色は柄も豊富なので選択肢が少なすぎるということもないでしょう。素材にもこだわって自分好みの甚平を探しましょう。

意外と種類も豊富なメンズ向け甚平。お気に入りを見つけたら是非花火大会や夏祭りに着ていきましょう。透け感や汗が気になる場合はインナーを外から見えないように着ること。後はルーズに見えないように身支度を整えて、雰囲気を出す小物を身に付ければ準備は万端です。センス良く甚平を着こなして夏のイベントを楽しみましょう！