筋トレ前後のストレッチは順番・種目によって逆効果!筋肉へのメリット〜デメリットを解説!

【パーソナルトレーナー監修】筋トレ前後のストレッチには、最適な順番と種目がありますが順番を間違えてしまうと逆効果になってしまうこともあります。この記事ではストレッチの種目ごとに目的と筋肉へのメリットとデメリットを解説し、筋トレ、ストレッチ、筋膜リリースの最適な順番を紹介していきます。

監修 |パーソナルトレーナー 木村聡
【資格】NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト 【所属】ラーフオーバーフロー株式会社/TTBパーソナルトレーニング事業部長/TTBパーソナルジム八丁堀店長 【プロフィール】 プロフィール・ブログはこちら 【経歴】 アスリートや老若男女合わせて、のべ人数2万件以上のセッションを経験。現在は40代以降の体力向上をメインにトレーニング指導を行う。 【Twitter】

目次

  1. 筋トレ前後に行うストレッチの種類
  2. 筋トレ・ストレッチは順番・種目を間違えると逆効果
  3. 筋トレ前は動的ストレッチ
  4. 筋トレ後は静的ストレッチ
  5. 順番を間違えると逆効果
  6. 筋トレ前に動的ストレッチをするポイント
  7. 筋トレ後に静的ストレッチをするポイント
  8. 筋トレ・ストレッチ・筋膜リリースの順番は?
  9. 筋トレにストレッチは必ずしも必要では無い?
  10. 筋トレ・ストレッチは順番・種類の理解が必須!
  11. 筋トレメニューに関する記事もチェック

筋トレ前に動的ストレッチをするポイント

筋トレ前の動的ストレッチは、ダイナミックかつリズミカルに関節の屈伸と旋回、ツイストを行うことがポイントです。左右交互にバランスよく、全身まんべんなく行います。あまり長い時間をかけなくても、体が温まりスムーズに動くような感覚になれば十分です。

筋トレ前に行うことで、けがの予防とパフォーマンスの向上に役立ちます。動的ストレッチを行うことで交感神経の働きが活発になり、筋肉はより大きな力を出すことができるのです。筋トレでは負荷をより大きく強くできるでしょう。

一方、筋トレ前に静的ストレッチを行ってしまうと、筋肉は緊張を緩めてリラックスした状態になります。そうすると、筋トレでは筋肉は本来の力を発揮できず、大きな負荷がかけられません。結果、トレーニングの効果は本来得られるはずの効果より、小さなものになってしまいます。筋トレ前の可動域の向上には、動的ストレッチで十分です。

(筋トレのウォーミングアップについては以下の記事も参考にしてみてください)

木村聡

パーソナルトレーナー

ウォーミングアップは筋肉を温める事や、心拍数を上げる事、心の準備をする事などが大切です。 この記事にある動的ストレッチもできる限り多くの関節と大きな動きで行う事がポイントです!

筋トレ後に静的ストレッチをするポイント

筋トレ後の静的ストレッチは、筋肉を一方向に反動をつけずにゆっくり伸ばすことがポイントです。筋肉を伸ばしていくと痛みを感じますが、痛みを感じる寸前の姿勢で止めます。その状態で呼吸を止めずに30秒ほど姿勢をキープすれば、十分に効果が得られます。反動をつけたり、無理に伸ばそうとすると、筋肉は反射的に縮んでしまい逆効果です。

筋トレ後に行うことで、疲労の回復と筋肉の再生に役立ちます。静的ストレッチにより血流が促され、溜まった乳酸を押し出し、疲労の回復を早める効果があるのです。また、副交感神経の働きが優位になり、筋トレにより興奮状態にあった体をしずめ、リラックスさせる効果もあります。マッサージと合わせて行うと、疲労回復とリラックスにより効果的でしょう。

一方、筋トレ後に動的ストレッチを行ってしまうと、筋肉にさらに不要な疲労を蓄積させることになってしまいます。筋肉の回復が遅れ、次の筋トレの機会が遠のいてしまい、長期的な目で見ても筋トレに逆効果です。

木村聡

パーソナルトレーナー

静的なストレッチでは、とにかくリラックスして長く筋肉をいた気持ちいいくらいの範囲で伸ばし、心身をリラックスさせる事が大切です。 またこの記事にある乳酸は、身体でエネルギーとして再利用されますのでストレッチや軽い運動で乳酸の再利用を促す事もとても重要です。

(筋トレのクールダウンについては以下の記事も参考にしてみてください)

【寝ながらストレッチ特集】背中・腰・股関節などの簡単メニュー17選を大公開

筋トレ・ストレッチ・筋膜リリースの順番は?

結論から言いますと、筋膜リリース→動的ストレッチ→筋トレ→静的ストレッチの順番です。筋膜リリースは、収縮して固くなっていたり癒着している筋膜を緩め、可動域と筋肉の弾力を取り戻す効果があります。筋トレ前に行うことで、筋肉のパフォーマンスの向上につながり、プラスの効果が期待できるのです。

また、筋膜が収縮して固くなっていたり、癒着した状態で、無理な運動をするとその箇所に炎症をおこしたり、他の箇所の怪我につながることもあります。筋トレ前に筋膜リリースを行うことは、けがの予防にも役立ちます。

筋膜リリースはリラックス効果もあるので、筋肉を興奮状態にさせる動的ストレッチより先に行う、というのがこの順番の理由です。さらに余裕があれば、静的ストレッチの後、最後にも筋膜リリースを行うとなおリラックス効果が得られて良いでしょう。

(広範囲の筋肉を鍛えられるデッドリフトの効果については以下の記事も参考にしてみてください)

デッドリフトの効果がメリットだらけ!短期間で成長するフォームのコツも解説

筋トレにストレッチは必ずしも必要では無い?

筋トレにストレッチは必要です。筋トレ前の動的ストレッチで、筋肉にスイッチを入れ、より大きな負荷をかけることができます。筋トレ後の静的ストレッチで、筋肉をリラックスさせ、疲労の回復と筋肉の再生を早めることができます。

筋肉を温める目的で行う筋トレもありますが、全身くまなく温めるには動的ストレッチの方が効果的です。筋トレにストレッチは必要と言えるでしょう。

木村聡

パーソナルトレーナー

筋トレは、より大きな範囲で動かす事でよりトレーニングの効果を高める事ができます。 つまり、柔軟性がないよりもあったほうがトレーニング効果も高まりやすいとという事です。 また柔軟性がない事でできないトレーニングも出てきてしまう事もありますので、是非ストレッチは習慣にしましょう!

(ランニング前後のストレッチの重要性については以下の記事も参考にしてみてください)