背中の筋肉の構造
背中の筋肉は、多数の部位に分けられそれぞれ役割も変わってきます。体幹部の背中の筋肉は体全体を安定させる役割、腕・肩甲骨・腰・首などに繋がっている背中の筋肉はそれぞれの可動性を高める役割など様々です。よって、背中の筋肉部位をしっかり理解して鍛える必要があります。
それでは、さらに深ぼって背中の筋肉について解説していきます。
背中の筋肉の部位別の名前&作用
背中の筋肉は、下記の筋肉部位の名前に分かれています。
・広背筋
・僧帽筋
・肩甲挙筋
・大・小菱形筋
・大円筋
・小円筋
・棘下筋
・脊柱起立筋
それでは、7つの背中の筋肉部位別に特徴や作用を詳しく解説して行きます。
肩関節の動き
背中の筋肉の筋肉部位の名前や作用を解説する前に、肩関節・肩甲骨の動きについて確認しておきましょう。背中の筋肉は肩関節・肩甲骨の動きに作用するので、各動き方の理解が必要です。
(肩関節のストレッチについては以下の記事も参考にしてみてください)
【肩関節のストレッチ】短期間でガチガチの筋肉をほぐすコツで肩コリ解消へ
出典:Slope[スロープ]
広背筋
広背筋は全身の筋肉の中でも最も面積が大きな筋肉です。背中の筋肉の3分の2以上占めており、上部は僧帽筋に覆われる形になっています。腰付近から背中の外側に広がるように付いているので、筋トレをして発達させると逆三角形の体を作ることができます。
広背筋の作用としては主に肩関節や腕の動作に関与しており、主に下記5つの役割を果たしています。
①腕を後ろ方向に動かす(肩関節の伸展)
②離れた腕を体に引き付ける(肩関節の内転)
③腕を内側に回す(肩関節の内旋)
④肩を落とす(肩関節の下制)
⑤お辞儀のように前に倒れる(骨盤の前傾)
具体例を出すと、懸垂のように腕を真っ直ぐに伸ばした状態から掴んだものを体に引き付けるという動作に大きく作用します。
(広背筋の筋トレについては以下の記事も参考にしてみてください)
広背筋の筋トレ11選!逆三角形ボディに爆速で近づく鍛え方のコツを解説
出典:Slope[スロープ]
僧帽筋
僧帽筋とは首の後ろ〜背中〜肩に繋がっている筋肉で、肩こりを感じる箇所といえばイメージがつくでしょう。
僧帽筋は①上部僧帽筋②中部僧帽筋③下部僧帽筋に分かれており、下記のように作用も異なります。
①上部僧帽筋:肩甲骨の挙上
②中部僧帽筋:肩甲骨の挙上・上方回旋・内転
③下部僧帽筋:肩甲骨の下制・内転・上方回旋・内転
僧帽筋は特に中部僧帽筋の割合が多く筋肉自体の強さがあるので、この部分が弱ってしまうと通常時に肩甲骨が開き肩や背中が丸まって行き猫背になってしまいます。
(僧帽筋の鍛え方については以下の記事も参考にしてみてください)
僧帽筋の鍛え方!自重〜器具使用の筋トレメニュー&背中をデカくするコツを解説
出典:Slope[スロープ]