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トレッドミルの傾斜について理解している?
トレッドミルはランニングマシンやルームランナーとも呼ばれる、ジムでは定番のフィットネスマシンです。いつでも天候に関わらずトレーニングをすることができ、屋外をランニングやウォーキングすることに抵抗がある女性の方にも、安心で使いやすいマシンで人気です。
トレッドミルは自分の好きな角度に傾斜を設定してトレーニングすることができるのですが、多くの場合傾斜の角度が「%」という単位で表示されています。この記事では、トレッドミルを使ってトレーニングする時に目的に合った効果が得られる傾斜の設定のポイントについて詳しく解説していきます。
(トレッドミルの正しい使い方については以下の記事も参考にしてみてください)
トレッドミルの正しい使い方!効果〜目的別の速度・傾斜・時間などまで解説!
出典:Slope[スロープ]
トレッドミルの傾斜はどんな単位?
トレッドミルの傾斜の角度は、マシンによっても異なり、単に「レベル」であったり、「%」で表示されていたりします。今回は「%」で表示されているケースについて説明します。角度と言っても算数で習った「30°」とかではありません。トレッドミルの傾斜の単位「%」は、進んだ距離に対しての高低差を表しています。
自動車免許を持っている人なら分かりやすいでしょう。坂道の始まり地点に黄色の標識に坂のマークで「〇%」と表示されているのを見かけたことがあるはずです。これは、進んだ距離に対して何%の勾配(高低差)があるのかを表しています。つまり傾斜の角度7%で1000m進むのなら、高低差は70m。100m進むなら、高低差は7mということになります。
トレッドミルの傾斜も全く同じです。例えば3%に傾斜を設定したなら、1000m走った時30m登っていることになります。勾配の「〇%」は算数で使う角度「〇°」とは違いますので、混同しないようにしましょう。ちなみに、傾斜が3%の時、角度は約1.7度となります。
トレッドミルの傾斜の効果は?6%以上にするのは意味なし?
6%以上の傾斜の効果ですが、目的によって変わってきます。マラソンのトレーニングにはあまり意味がありませんが、ダイエットの効率を上げたい場合には効果があります。ここからはさらに詳しく解説していきます。
マラソンのトレーニングには6%以上の傾斜はあまり意味がない
マラソンのトレーニングが目的の場合、実際にその傾斜で走る機会が多くないことから、6%以上の傾斜で走ることはあまり意味がないと言えるでしょう。ちなみに、過酷と言われている箱根駅伝の一番急といわれている箇所で、傾斜の勾配は約13%ですが、駅伝全体の平均勾配は5%強です。
このことからも、通常のトレーニングで6%以上の傾斜をつけて走る理由はありません。ただ、急勾配で歩くことに慣れておく目的であれば、マラソンのトレーニングにおいても、6%以上の角度が全く必要ないという訳ではありません。
ダイエットの場合は6%以上でもOKだが、かなり強いトレーニングになる
傾斜を6%以上の角度にするということは、太ももに大きく負荷がかかるので、筋肉がつきやすく、ヒップアップの効果も期待できます。スクワット動作をイメージすると効果が分かりやすいかもしれません。ランニングという有酸素運動をしながら、筋トレという無酸素運動をしているような形になります。
6%以上の傾斜で行うトレーニングは、短時間で多くのカロリーを消費したい場合は有効と言えますが、かなり強めの運動になります。無理なく走りたい場合は、屋外に近い感覚でランニングできる1~3%の傾斜にすると良いでしょう。
山登りのトレーニングには急勾配は最適
最近はアウトドアブームもあり、登山にチャレンジする人も増えているようです。しかし、坂を登る練習を近所でできる人は限られているでしょう。トレッドミルならば、気軽に好きな時トレーニングできます。好みの傾斜の角度にして、実践に備えましょう。
トレッドミルの傾斜を上げてトレーニングするポイント
それでは、トレッドミルで傾斜をつけてトレーニングする時、重要になるポイントをご紹介します。目的に合わせて傾斜を設定することで、効果の高いトレーニングができます。