目次
筋トレや運動をすると食欲が増える・減るどっち?
筋トレや運動は食欲に対してどのような効果を与えるのか検証していきます。筋トレや運動をするとお腹が減るという人もいれば、食欲が湧かなくなる人の両方がいますが、体に異常などは起きていないのでしょうか。筋トレや運動と食欲の関係性を理解しましょう。
筋トレや運動をすると食欲が増えると言われる理由
ここからは筋トレや運動をすると食欲が増えると言われる理由を紹介します。筋トレや運動後に食欲が増えるにはどのようなメカニズムがあるのか確認しましょう。
メンタル的な要因
仕事やプライベートにおいて、重要なプロジェクトなどを無事終わらせることができると大きな達成感を得ることができます。そんな時には自分へのご褒美というように、普段より豪華なものを食べたいという食欲が湧くことがありませんか。このような達成感が食欲を刺激するようなメンタル的な要因があります。
いつもよりハードな筋トレや運動をした後には、ひと仕事終えたという達成感と満足感が食欲へと繋がることがあると考えられます。また筋トレや運動をすることでストレスが発散され気分が高揚することも食欲増加に繋がると言えるでしょう。
高津 諭パーソナルトレーナー
食欲は、脳の満腹中枢と摂食中枢のバランスによる側面、つまり、栄養状態という問題と、脳の報酬系と呼ばれる部分による栄養状態とは無関係に起こるものに大別されます。また、睡眠不足など生活習慣の乱れから自律神経系の失調により狂うこともあります。今回は運動との関係性になりますが、「運動、栄養、睡眠」はセットで考えていきましょう。
(筋トレとメンタル強化については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレがメンタル強化に効果抜群!論文を元に自信がつく理由〜変わらない人の特徴まで解説!
出典:Slope[スロープ]
ホルモン分泌
筋トレや運動をすると体には当然ながら負荷がかかり、筋肉や体は疲労を感じます。疲労を感じている状態の時には、体内にコルチゾールというホルモンの分泌が活発になっています。コルチゾールとはストレスホルモンとも言われ、ネガティブな感情を持った時に分泌されると言われるホルモンです。
このコルチゾールの分泌が活発になることで、エネルギーを取り込もうという反応が起きて食欲が増えてしまうのです。筋肉を動かして運動をするときには体内にあるエネルギーを消費しますので、このエネルギー不足を補うために起きる自己防衛反応とも言えます。
コルチゾールの分泌が活発になる運動は、筋肉や体の負担が比較的少ない低強度の有酸素運動と言われています。その代表格はランニングやジョギングで、これらの運動を長時間行うと疲労が溜まる分、コルチゾールの分泌量が増えるので、運動後に食欲が湧いてくるのです。
高津 諭パーソナルトレーナー
コルチゾールはストレスホルモンと呼ばれマイナスイメージがありますが、運動により分泌される場合は身体づくりにおいては筋肥大の引き金にもなりプラスに作用します。問題はイライラしたり、身体活動とは無関係に分泌されるケースです。エネルギーに変えた後の使い道のない状況になるので、イライラはダイエットの大敵といえます。
(コルチゾールについて詳しく見たい方はこちら)
出典:琉球大学第二内科
筋トレや運動をすると食欲が減ると言われる理由
反対に筋トレや運動をすると食欲が減ると言われる理由を紹介します。一般的に筋トレや運動後は食欲の減退を感じる人の方が多いですが、その時体の中ではどのような変化が起きているのか確認しましょう。