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BCAAの過剰摂取による副作用が危険!?事例〜最適な摂取量&NGラインまで紹介

2021年02月02日

BCAAは、筋トレやダイエットの補助として効果的な栄養素ですが過剰摂取には注意が必要です。摂取量を誤ると尿を作る腎臓や筋肉に影響するだけでなく、痩せるどころか逆に太る原因にもなります。今回は、BCAAの過剰摂取による副作用を取り上げ詳しく解説します。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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BCAAの過剰摂取は副作用があり危険?

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分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸であるBCAAとは、筋肉のエネルギー補給に必要な必須アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)のことです。筋タンパク質合成促進や分解抑制、筋損傷軽減などの効果があり、持久運動において、筋肉中のグリコーゲン節約や乳酸産生抑制、ダイエットの効果も注目されています。

分岐鎖アミノ酸は、人の体内では作れないためサプリメントや食事などで補わなければなりません。BCAAを摂取すると、血液から筋肉へと取り込まれていきます。体内に入ったBCAAは、血液中で濃度が上昇。筋肉で代謝し筋タンパク質に合成され、やがて分解されます。

ただし、筋タンパク質の合成には限界があり、BCAAを一度にたくさん摂ったからといって全てが身になるわけではありません。数回摂り過ぎても筋肉である程度代謝されるため、ほとんど問題はないですが、長期的に過剰摂取してしまうと身体にさまざまな副作用が表れてしまいます。では、過剰摂取をすることでどんな副作用が出てしまうのか実際に見ていきましょう。

BCAAの過剰摂取による副作用

BCAAを過剰摂取するとどのような副作用が起こってしまうのでしょうか?過剰摂取のラインや身体への影響、海外製の商品はどうなのかなど、気になる内容を解説します。

BCAAの過剰摂取ライン

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BCAAの最適な摂取量は、健康な成人男性(30代)で2,000mg程度と言われています。これは、筋トレなど運動を行う場合に求められた値で、運動の30分前から運動中に摂取する量の目安です。この摂取量を食品に例えると、牛肉で70g、マグロの赤身で40g、卵で2個、牛乳でコップ2杯分の量がおおよその分量になります。

年齢や体質によってもバラつきはありますが、2,000mgを大幅に超えて継続的に摂取してしまうと過剰摂取となるので注意してください。適切な量のBCAAを摂取していれば、筋トレなどの運動時にエネルギー源となってくれるので、筋タンパク質の分解の抑制や、疲労の軽減が期待できます。

内臓へ負担をかける

BCAAを過剰摂取してしまうと、肝臓や腎臓に負担がかかってしまいます。これは、過剰になった分岐鎖アミノ酸が筋肉で消費しきれず、肝臓で代謝が行われ腎臓で排出されるためです。

食事から摂ったタンパク質も同様で、過剰になったタンパク質は分解され窒素になります。窒素からアンモニアに変わった物質を、肝臓で尿素に変えて腎臓から尿となって排泄されるのです。過剰摂取をすると、たくさん肝臓と腎臓を使うことになるため、内臓疲労のリスクを招きやすいので注意しましょう。

カロリー過多で太る原因になる

BCAAを適切な量摂取していれば、基本的に太ってしまうということはありません。むしろ、ダイエット時にはおすすめです。ダイエット中はカロリーを抑える分、タンパク質の摂取量も減りやすくなりがち。

足りなくなった栄養素は、筋肉を分解してエネルギーに変えてしまうので、筋肉量も減ってしまいます。それを補ってくれるのがBCAAの役割です。しかし、摂取量を間違えるとダイエットどころか摂取カロリーがオーバーして太る原因になってしまいます。BCAAは、1g約4キロカロリーあるということは覚えておいてください。

知名度の低い海外製の商品の成分は要確認

知名度の低い海外製品を購入する際は要注意。入っていてはいけない成分が混入しているケースもあり、知らぬ間に健康被害に遭う可能性は否定できません。BCAAに限らず、サプリメントやダイエット食品など、口にするものは特に成分を注意深く確認するようにしましょう。

禁止物質が混入していないとは限らない

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朝日新聞デジタル

海外製のサプリメント摂取にはリスクがある。禁止物質が混入していない、とは必ずしもいえないからだ。日本国内でも安全性を考えて、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から認証されている商品のみを推奨する競技団体は多い。最近では、英国の国際的な反ドーピング認証機関「ラボラトリー・オブ・ガバメント・ケミスト」(LGC)社に登録する会社もある。

朝日新聞デジタルによると、海外製のサプリメントに禁止薬物が混入する場合もあるとのこと。JADE(日本アンチ・ドーピング機構)や、LGC(国際的な反ドーピング認証機関)に登録されている、安全性が確かな商品を選ぶのも重要だと唱えています。

海外と日本との考え方の違い

以下の厚生労働省の報告によると、米国ではサプリメント食品として販売されている「ブラックコホシュ」という成分が、日本では医薬品として販売されている製品ということがわかりました。実際に、オーストラリアでの健康被害報告があったとのことです。日本での健康被害の報告はないとのことですが、その他諸外国では、肝障害の健康被害報告が確認されています。

MHRA(英国医薬品庁)や、Health Canada(カナダ保健省)などでも注意喚起を促しているのが現状です。日本では医薬品として扱われているものが、海外では普通にサプリメント食品として扱われているものが多いため、表示されている添加物などがすべて安全であるとは限りません。使用中に少しでも違和感を感じたら使用を中止することも重量です。

品質確認が行われておらず健康被害の引き金に

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厚生労働省

品質等の確認が行われていない医薬品等は、期待する効果が得られなかったり、人体に有害な物質が含まれている場合があります。
いわゆる健康食品、ダイエット食品等として販売されている製品についても、医薬品成分が含まれていて、健康被害を引き起こすことがあります。

また、厚生労働省も海外製品について警笛を鳴らしています。知名度の低い海外製品などは特に、品質確認が行われておらず、有害物質が含まれている場合や健康食品なのに医薬品成分が含まれているものがあるということです。健康被害に遭わないためにも、購入者の口コミなどをよく確認して信頼できるメーカーから購入するようにしましょう。

その他、BCAAに関する記事もチェック

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BCAAの過剰摂取による副作用がわかったところで、ここからは、BCAAに関するその他の記事をいくつか紹介します。BCAAの効果・飲むタイミング・保存方法など、さらに詳しく知りたい人は参考にしてみてください。

BCAAはどんな効果がある?

こちらの記事では、BCAAの効果や1日の摂取量と摂り方について詳しく解説しています。筋トレ時にプロテインと一緒に摂取するときのポイントなども紹介されているので、気になる人はチェックしてみてください。

(BCAAの効果については以下の記事も参考にしてみてください)

BCAAを飲むタイミングが知りたい!

「BCAAを飲むタイミングがいまいちよくわからない」という人はこちら。筋トレをしない日の飲み方や、飲むベストタイミングなどを詳しく解説しています。運動前や運動中、食後など気になるタイミングを参考にしてみましょう。

(BCAAを飲むタイミングついては以下の記事も参考にしてみてください)

BCAAの保存方法が気になる!

BCAAは、そもそも作り置きが可能なのかが気になる人は、以下の記事がおすすめです。常温での保存方法や作り置きの注意点なども解説しています。消費期限などの役立つ情報が満載ですので、チェックしてみては?

(BCAAの保存方法については以下の記事も参考にしてみてください)

BCAAは過剰摂取しても意味がない

BCAAは「過剰摂取をしても意味がない」ということがおわかりいただけたのではないでしょうか?BCAAに限らず、誰もが口にする食べ物には、最適な摂取量があります。何でも過剰摂取してしまっては本末転倒。適切な量を守って安全な食品を口にしたいものですね。副作用や最適な量、NGラインなどを参考に今後にお役立てください。