目次
クラークスの代表作『デザートブーツ』とは
クラークスは1852年イングランドの南西部、ストリートという街のサイラスとジェームスのクラーク兄弟が創業した靴工場から始まりました。はじめはボア付きのシープスキンを使用したスリッパをデザインし、履きやすさから大評判になりました。その後靴専用のミシンやソールカットマシンなど画期的な発明をしていきます。
デザートブーツは1950年に3代目のネイサン・クラークがを考案したものです。ネイサン・クラークは第二次世界大戦中、駐屯地のビルマで友人からカイロのバザールで作らせたという靴を見せてもらいました。皮の柔らかさ、履きやすさはとても印象的で、終戦後イギリスへ帰国してから形にしたのがはじまりです。しかし周囲の評判は良くありませんでした。
当時は兵士はアーミーシューズかサンダル、庶民もドレスシューズか作業靴しか持っていなかった時代、その中間のカジュアルシューズというカテゴリーはなかったのです。アメリカでヒットした後、逆輸入的にイギリスでも評判となり、世界進出をしていきました。累計販売数は20,000足以上、クラークスは世界的なカジュアルシューズブランドとなっています。
(クラークスについては以下の記事も参考にしてみてください)
クラークスのワラビーが大評判。サイズ感、人気モデル〜コーデ例まで紹介
出典:Slope[スロープ]
クラークス『デザートブーツ』の特徴&魅力
クラークスのデザートブーツは発売から70余年にもなります。デザートブーツが長きに渡って世界中の人々に愛されている理由はなんでしょうか。ここではイギリス製のこの靴の特徴と魅力について確認していきます。
上質な素材と極上の履き心地
クラークスのデザートブーツを履いて驚くのはまず、その履き心地の良さです。誕生から変わらない10パーツほどでできるシンプルな作りのデザートブーツは、イギリスの名ターンナーであるC.F.ステッド社製のスエードで作ったアッパー、天然ゴムから作るクレープソールを使用しています。
アッパーは着用を重ねるごとに柔らかくなり、アッパーを直接クレープソールに縫い付けるステッチダウン製法で、軽くて屈曲性に優れたシューズが出来上がるのです。
(スエードブーツについては以下の記事も参考にしてみてください)
スエードブーツが人気急騰中。タイプ別のおすすめ&メンズコーデ集を紹介
出典:Slope[スロープ]
迷ったらコレ!カジュアルシューズの王様
世界中の幅広い年齢層の方から愛され続けているブランド、クラークス。デザートブーツは流行に左右されない、シンプルでありながらも完璧といえるデザインで、どんな着こなしにも合わせやすいです。ビジネスではないし、スニーカーでもないというときには、迷わずカジュアルシューズの王様であるデザートブーツをおすすめします。
手にしやすい価格、おしゃれ心をくすぐるラインナップ
クラークスのデザートブーツのほとんどは1~2万円台で購入可能です。高品質な素材使い、機能性の高さ、そしてどこでも様になるのに手にしやすいお値段なのは嬉しいものです。他ブランドとのコラボ、素材違いや色違いのモデルを毎年リリースしているため、コレクションをして着こなしを広げるのも楽しいものです。
購入前に確認。クラークス『デザートブーツ』のサイズ感
クラークスの靴はインチ表示、一般的な靴の採寸とは異なる木型寸法を元にした内寸で換算表記しています。公式サイトでは「9インチ=27cm目安」としており通常のスニーカーより小さめを選ぶと良いですが、皮は横幅は伸びても縦には伸びないため、つま先が当たる場合はサイズ交換必須です。また伸びることを想定して、大きめを購入するのは避けた方が良いです。
クラークス『デザートブーツ』のラインナップ
ここからは、クラークスのデザートブーツの実際のラインナップを見ていきましょう。秋冬だけでなくオールシーズン使えるモデルや全天候に対応してくれるゴアテックスを使用したモデルもおすすめです。カラーや素材で異なった印象を作ることもできます。ぜひチェックしてみてください。
(ゴアテックスについては以下の記事も参考にしてみてください)
ゴアテックスシューズおすすめ20選!街履き・ビジネス・アウトドア別に人気ブランドから厳選
出典:Slope[スロープ]
デザートブーツ
C.F.ステッド社製のスエードのアッパー、天然素材のクレープソール、ステッチダウン製法でクラークスを世界のカジュアルシューズブランドにのし上げたデザートブーツです。カラーが沢山あり、好みの色を探せるのも嬉しいポイントです。ぜひお気に入りを探してみてください。nnスムースレザーはデザートブーツでもドレス寄りになるので、かしこまった席にも使用できます。手にしやすいお値段で、TPOに分けて使い分けするのにもおすすめです。
サイズ | UK6(24cm)~UK12(30cm) |
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カラー | サンドベージュ、ブラックスエード、ブラックレザーブラウンスエード |
靴幅 | 2E |
生産国 | ベトナム |
素材 | 本革 |
ミレノデザート
アッパーにはヨーロピアンレザーを使用し、マットな仕上げを施しています。ステッチを最小限にしたミニマルなデザインは、ボリュームソールとの組み合わせで周囲と差が付くおしゃれな1足になります。少し幅広の足にぴったりな221ラストを使用した、ゆったりとした履き心地のデザートブーツです。nnスムースレザーのデザートブーツともまた違った、クールな印象がコーデの決め手になります。スエードよりドレスライクで、大人カジュアルやちょっとかしこまりたい時にも使いやすく、着こなしが広がるアイテムです。
サイズ | UK6~UK10(24~28cm) |
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カラー | ブラックレザー |
靴幅 | - |
生産国 | ポルトガル |
素材 | 本革 |
デザートブーツ2
世界中で長きに渡って愛されているクラークスのデザートブーツを現代仕様にアップデートしたモデルです。クレープソールをラバーアウトソールに、木型を変更しことでグリップ感、フィット感がアップしました。履き口の内側にパッドを追加したことで足あたりがソフトになりました。nnインソールには衝撃を吸収し、抗菌・防臭・通気性に優れたOrtholite:registered:をセレクトした他、クラークス独自の技法Cushion Plus:tm:、Gait Mappingで機能性や快適さを重視したモデルに仕上げました。クラークスのブランド力が発揮されたシューズです。
サイズ | UK6(24cm)~UK12(30cm) |
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カラー | ブラックスエード、サンドスエード、ダークオリーブスエード、ブラックハイシャインレザー、ホワイトレザー |
靴幅 | 2E |
生産国 | ベトナム |
素材 | 本革 |
デザートジャマイカ
デザートジャマイカは、クラークスとジャマイカの特別な関係をシューズで表現したものです。ジャマイカではクラークスがカジュアルシューズのステイタスであり、クラークスをモチーフにした楽曲がいくつもリリースされています。イギリスではジャマイカからの移民が持ち込んだレゲエが発展しニュールーツレゲエになりました。nnジャマイカデザートは素材へのこだわり、斬新で魅力的な配色パターンなど、ジャマイカの文化を称えるディティールが組み込まれています。ボールドイエローのウェードをベースに、印象的なアッパー、ジャマイカの国旗をイメージしたアンクルループなど、着こなしにエスニックな雰囲気をプラスできるアイテムです。
サイズ | UK6~UK10(24cm~28cm) |
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カラー | イエロー |
靴幅 | - |
生産国 | ベトナム |
素材 | スエード |
デザートブーツゴアテックス
世界中で愛されてきたデザートブーツが進化、全天候型のデザートブーツGTXとして登場し、人気を博しています。マットなブラックスエードにGore-Texを使用し、雨や雪に負けない防水耐久性と、ブーツで気になる汗などの水蒸気を発散させる透湿性を装備。nnクレープソールもGTXモデル専用のラバーソールに変更し、グリップ力がアップし悪天候の足元も安心です。いつものデザートブーツがオールウェザー対応になったため、雨の日の着こなしもぐっとおしゃれに決まるのでおすすめです。
サイズ | UK6~UK10(24~28cm) |
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カラー | ブラック |
靴幅 | 2E |
生産国 | ベトナム |
素材 | 本革 |
Clarks × BEAMS / 別注 Desert Rock GORE-TEX(R)
Clarks × BEAMS / 別注 Desert Rock GORE-TEX(R)
31,900円(税込)
2000年代初め頃に、『隠れた名品』とも呼ばれたBEAMS別注の「デザートロック」。1900年代湾岸戦争用にクラークスがイギリス軍に支給したアーミーブーツを元にした「デザートトルーパー」がベースとなっています。デザートトルーパーの特徴のコマンドソールはそのままに、完全防水のゴアテックス仕様に変更した別注ブーツです。nnクラークスオリジナルのラバーソールに、要望の多かったブラックのスムースレザーとダークネイビーのスエードを採用、シューレースなしで履ける2WAYの作りになりました。ダークネイビーのスエードはBEAMSのみのカラーリングで特別感が増します。ビームスとクラークスというブランドのパワーが詰まった人気アイテムです。
サイズ | UK6~UK10(24~27.5cm) |
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カラー | ネイビー、ブラック |
靴幅 | - |
生産国 | ベトナム |
素材 | アッパー: 牛革 ソール: ゴム |
クラークス『デザートブーツ』を着こなしたメンズコーデ集
クラークスのデザートブーツは定番ではありますが、どちらかというと中級・上級者向けアイテムです。履き口が広くなっているため、ボトムスとシューズを馴染む色にしたり、ボトムスとシューズとの境目が違和感ないように合わせたりすると良いです。
裾にゆとりのあるボトムスがマッチしますが、裾に向かって広がるデザインはデザートブーツとあまり相性が良くありません。スキニーパンツを合わせる場合は、裾をロールアップして足首を見せるとスッキリします。実際にデザートブーツを使ったおすすめコーデをみていきましょう。
(クラークス『ワラビー』のコーデについては以下の記事も参考にしてみてください)
クラークス『ワラビー』のメンズコーデ特集!春夏秋冬の着こなしテクを解説!
出典:Slope[スロープ]
大人カジュアルのショートパンツコーデ
ハット、パンツ、シューズと同色系で合わせた、シャツの水色が映える爽やか春コーデ。ショートパンツは楽でリラックス感がある春夏アイテムですが、合わせ方によっては子供っぽくなりがちです。落ち着いた大人のカジュアルコーデには、ショートパンツとベージュで揃えたクラークスのデザートブーツがうってつけです。
▼着用アイテム
・シャツ:POLO RALPH LAUREN
・パンツ:無印良品
・シューズ:Clarks Originals(25,300)
夏のアメカジに
ブーツというと秋冬イメージが強いですが、サンドベージュのデザートブーツなら1年中使えます。シンプルなTシャツ×デニムスタイルのアメカジも、スニーカーではなくデザートブーツが入ることでぐっとおしゃれ度が高くなります。足元はロールアップで調整してバランスアップいるのもポイントです。取り入れやすい着こなしでおすすめです。
▼着用アイテム
・Tシャツ:THE NORTH FACE
・シューズ:Clarks(25,300)
モノトーンジャケットコーデ×サンドベージュ
コンパクトなテーラードジャケットのモノトーンコーデに、ベージュのデザートブーツで抜け感をプラス。トラッドにもデザートブーツは相性が良いので積極的に取り入れたいもの。ビジネスシューズでも、スニーカーでもない、けれど上品さのあるデザートブーツでかっこいい大人カジュアルの出来上がりです。
▼着用アイテム
・ハット:ZIP FIVE(2,750)
・ジャケット:EDIFICE(24,200)
・ベスト:SHIPS(13,200)
・シャツ:FRED PERRY(15,400)
・パンツ:VIBGYOR(8,140)
・シューズ:Clarks(25,300)
チェスターコートコーデ
秋冬定番のチェスターコート×スラックスの大人コーデ。落ち着いたダークブラウンにグリーンのニットが好印象。バッグとボトムス、シューズは黒色のリレーションですっきりまとめています。秋冬のきれい目カジュアルにデザートブーツは鉄板です。
▼着用アイテム
・コート:URBAN RESEARCH(29,700)
・ニット:URBAN RESEARCH(12,100)
・バッグ:GEAR3(23,100)
・パンツ:URBAN RESEARCH(12,100)
・シューズ:Clarks(25,300)
グレーを効かせたカジュアルコーデ
パーカーとデザートブーツのカラーをグレーでリンクしたコーデ。セットアップのカチッとしたパンツにカジュアルアイテムのパーカーですが、そこはカジュアルシューズの王様デザートブーツの出番です。洗練されたイメージに一新され、シンプルで何気なく見えるコーデもグッとおしゃれになります。
▼着用アイテム
・トップス:AURALEE
・パンツ:KASHIYAMA(9,900)
・シューズ:Clarks(25,300)
あったかコーデの足元に
ウォーム感のあるコーデには間違いなくピッタリのデザートブーツ。黒コーデの中でもブラックスエードではなくオリーブのデザートブーツを合わせています。ボトムスとのリレーションで足長効果は残しながらも、足元が重くなり過ぎないところがポイントです。
▼着用アイテム
・ジャケット:MOUNTAIN EQUIPMENT
・スウェット:EDIFICE
・Tシャツ:UNIQLO
・パンツ:GU
・シューズ:Clarks
フレンチカジュアル×デザートブーツ
清潔感のあるフレンチカジュアルコーデにも相性の良いデザートブーツ。トップスはブルー系でまとめて爽やかにな印象。チェックのシャツとデザートブーツの組み合わせは安定、デザートブーツとバッグはブラウン系で合わせてまとまりのあるスタイルです。
▼着用アイテム
・ジャケット:BARACUTA
・シャツ:Danton(14,080)
・パンツ:Levi’s
・バッグ:SHIPS
・シューズ:Clarks(25,300)
ノーカラージャケット×デザートブーツ
ロング丈のノーカラージャケットと細身のパンツでスタイルアップしたコーデ。暗めの色合いのロングジャケットも、ベージュではなくマスタードのデザートブーツを選んだことで足元が重くならず、かわいらしくまとまっています。
▼着用アイテム
・スウェット:pyjama clothing
・パンツ:STABILIZER GNZ
・シューズ:Clarks
セットアップのトーナルカラーコーデ
イージーフィットのセットアップをメインにしたコーデ。セットアップはジャストサイズではなく、あえてサイズを上げてオーバーサイズコーデを楽しむスタイルに。デザートブーツはオーバーサイズコーデにもバッチリハマります。またサンドベージュのデザートブーツはトーナルカラーでのコーデにも使える万能色です。
▼着用アイテム
・ジャケット:BEAMS(20,090)
・パンツ:BEAMS(11,000)
・アイテム名:BEAMS(12,100)
・シューズ:Clarks ORIGINALS × BEAMS(33,000)
柄靴下×デザートブーツ
デザートブーツはボトムスとのバランスが大事ですが、ソックスを見せて遊ぶコーデも楽しめます。サスペンダーパンツとソックス、デザートブーツの組み合わせはスタイルアップして見えます。サンドベージュの色味は足元も重くならず、カジュアル感のあるデザートブーツでドレッシーになりすぎないのもポイントです。
▼着用アイテム
・ソックス:Happy Socks(1,430)
・ハット:Dragon Hat(9,680)
・シューズ:Clarks Originals(25,300)
(クラークス『デザートブーツ』のコーデについては以下の記事も参考にしてみてください)
クラークス『デザートブーツ』のメンズコーデ特集!春夏秋冬の着こなしテクを解説!
出典:Slope[スロープ]
最後にクラークス『デザートブーツ』の手入れ方法も確認
クラークスのデザートブーツはアッパーがスエードなので、汚れが付着しやすいです。履き始めはまず防水スプレーをかけて、防汚加工をしていきましょう。普段はブラシで埃を落とす程度で問題ありませんが、ひどい汚れの場合には、スエード用シャンプーを使います。
クレープソールはカジュアル感が強いため、ひどい汚れでなければ気にする必要はありません。やすりや除光液で汚れを落とそうとすると見た目が悪化するため、汚れがひどい場合は生ゴムの消しゴムクリーナーを使用します。またクレープソールは変質しやすいので、保管の際にはガソリン揮発性塗料や接着剤などの有機溶剤の近くには置かないよう注意しましょう。
シューレースは市販されているので交換可能です。また、クレープソールが劣化した場合には、オールソール(ソール交換)することが可能なので、デザートブーツをリフレッシュすることができます。上質でも手にしやすい値段、そして長く履けるのでとてもコストパフォーマンスの良い靴なのです。
クラークス『デザートブーツ』でワンランク上のメンズコーデに
おしゃれ感度の高い人も夢中になる、クラークスのデザートブーツ。ここまでクラークスのデザートブーツの魅力や、オススメコーデ等を紹介してきました。伝統を守りながらも、刷新されていくデザインや機能性など、まだまだ目が離せません。お気に入りのデザートブーツを見つけて、おしゃれなメンズコーデを楽しんでみてください。