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HIITトレーニングはエアロバイクが最適?
高強度のインターバルトレーニングとして人気があるHIIT。その中でも特に効果的なHIITトレーニングを探しているという方にはエアロバイクがおすすめです。エアロバイクは簡単に負荷を調整することができるので、高負荷と低負荷を繰り返し行うHIITトレーニングにとても向いています。
また、メニューを組み立てる必要がないので、初心者でも取り組みやすいでしょう。この記事ではエアロバイクで行うHIITトレーニングについて、アフターバーンなどのメリットややり方について紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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出典:Slope[スロープ]
HIITトレーニングをエアロバイクで行うメリット
エアロバイクで行うトレーニングは人気がありますが、どんなメリットがあるのか分からないという方もいるのではないでしょうか。そこで、まずはHIITトレーニングをエアロバイクで行うメリットについて紹介します。
初心者でも体への負担が少ない
エアロバイクには体に負担をかけずにトレーニングをすることができるというメリットがあります。トレーニング初心者がジョギングなどをいきなり行うと、膝などに負担がかかり痛めてしまう可能性があります。HIITトレーニングは特に大きな負荷をかけるトレーニングなので、普通の筋トレより体を痛める可能性が増加してしまうのです。
実は普通に歩くだけでも、体重の3~4倍の負担が膝にかかると言われています。しかし、エアロバイクで行うHIITトレーニングは座って行うので、膝にかかる負荷を少なくすることができるのです。ジョギングのように体にかかる負担が少ないので、トレーニング初心者でも安心して取り組むことができますよ。
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出典:Slope[スロープ]
全身の筋肉を刺激できる
ジョギングやウォーキングより膝に負担がかからないHIITトレーニングですが、全身の筋肉をバランスよく刺激することができるというメリットがあります。エアロバイクで行うHIITトレーニングでは、太ももやお尻をメインとして鍛えることができます。さらに、腹筋や背筋にも刺激を与えて鍛えることができるのです。
HIITトレーニングといえば脂肪燃焼の効果が注目されていますが、エアロバイクなら刺激を与えて筋肉をつけることもできるのです。また、メインで鍛えることができるお尻や太ももの筋肉は下半身でも大きな割合を占めています。そのため、代謝を上げて太りにくい体作りができるというメリットもあるのです。
病気の予防
先ほど紹介したように、エアロバイクのHIITトレーニングでは太ももやお尻など下半身の筋肉を主に鍛えることができます。下半身の筋肉を鍛えると筋肉中にあるミトコンドリアを増やすことができます。このミトコンドリアには病気を予防する働きがあり、健康な状態をキープすることができるのです。
また、エアロバイクでHIITトレーニングを行うと最大酸素摂取量が上がります。最大酸素摂取量が上がるとインスリン感受性も同時に上がり、糖尿病や生活習慣病を予防効果も期待できます。このように、筋力アップや持久力アップだけではなく、HIITトレーニングには健康面でもメリットが多々あるのです。
アフターバーン効果
HIITトレーニングは消費カロリーが多く、脂肪燃焼効果を期待することができます。また、アフターバーン効果により、脂肪燃焼効果をさらに引き出すことができるのです。このアフターバーン効果とはトレーニング後に体の中に残っている酸素を消費し、筋肉を補修したり通常の状態に戻そうとする状態のことです。
そのため、アフターバーンによりエネルギーを消費する時間が続くことで、HIITトレーニングの後でも脂肪燃焼の効果を持続させることができます。HIITトレーニングの後に期待できるアフターバーン効果は単調な有酸素運動の約2倍だといわれており、HIITトレーニング+アフターバーン効果で効率よく体を引き締めることができるのです。
有酸素運動・無酸素運動の両方ができる
有酸素運動とはウォーキングなど軽く体を動かす運動であり、脂肪燃焼の効果があります。また、無酸素運動は筋トレなどの高負荷をかける運動であり、筋肉を鍛える効果があります。エアロバイクで行うHIITトレーニングでは、この有酸素運動と無酸素運動の両方の効果を得ることができるのです。
エアロバイクを低負荷に設定すると有酸素運動になり、筋肉を収縮させる働きのあるアデノシン三リン酸を作り出します。このときに体内にある脂肪や酸素を多く使うので、脂肪燃焼効が期待できるのです。
そして、高負荷に設定すると無酸素運動になり、主に速筋という筋肉を鍛えることができます。そのため、エアロバイクで行うHIITトレーニングには脂肪燃焼効果だけではなく、筋力アップや筋肥大の効果も期待することができるのです。
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出典:Slope[スロープ]
短い時間でできる
体を動かしたいけどなかなか時間が取れないと悩んでいる方は少なくないでしょう。運動をしたいけど時間を取ることができないという方にぴったりなトレーニングがHIITトレーニングです。エアロバイクで行うHIITトレーニングは高負荷を体に与えて全身を鍛えることができます。
全身を鍛えられるトレーニングは時間がかかりそうですが、HIITトレーニングは時間を取りません。エアロバイクで行うHIITトレーニング場合に必要な時間は1日4分です。たった4分のトレーニングを行うだけで、全身を鍛えて脂肪燃焼をすることができます。
また、日ごろからジョギングなどで体を動かしているという方にもエアロバイクのHIITトレーニングはおすすめです。なんとHIITトレーニング1分でジョギングを45分行ったときと同等の効果を得ることができます!このように、HIITトレーニングは効率よく体を鍛えることができるのです。
エアロバイクを使用してHIITトレーニングを行う方法
エアロバイクのHIITトレーニングの方法は立命館大学の田畑泉教授が生み出したため、「タバタ式トレーニング」ともいわれています。ここからはタバタ式トレーニングでもあるエアロバイクのHIITトレーニングのやり方について紹介します!
①ウォーミングアップ
エアロバイクでHIITトレーニングを行うときは、最初にウォーミングアップを行いましょう。先ほど紹介したように怪我を防ぐためにも、トレーニングの最初には3~5分程度のウォーミングアップを行います。軽く体を動かすことを意識しながらペダルをこぎましょう。
②高負荷で20秒
ウォーミングアップが終わったら高負荷になるように設定し、全力でペダルをこぎます。高負荷でペダルをこぐ時間は20秒間を目安にしましょう。
③低負荷で10秒
高負荷での20秒間が終わったら、低負荷に設定を変えて10秒間ペダルをこぎます。この10秒間で息を整えたり、体を休めるように意識するといいでしょう。
④高負荷~低負荷を繰り返す
②~③の流れが1セットとなります。これを8セット行いましょう。8セットの前に限界となる場合は、無理して8セット行う必要はありません。まずはできる範囲のセット数を行い、体が慣れてきたと感じたらセット数を増やしてみましょう。
⑤クールダウン
②~③の流れが8セット終了したらクールダウンを行います。ウォーミングアップのときのように軽くペダルをこぐようにするといいでしょう。また、軽いストレッチもクールダウンにはおすすめです。
(詳しいやり方を動画で見たい方はこちら)
エアロバイクの正しい使い方
エアロバイクを使ってHIITトレーニングを行う場合、やり方を知らないと効果を引き出すことはできません。特に日ごろから運動をしていない方は正しい方法が分からないのではないでしょうか。そこで、ここからはエアロバイクでHIITトレーニングを行う方法について紹介するので、トレーニングの参考にしてみてくださいね。
サドルの位置
エアロバイクでHIITトレーニングを行うときは、まずサドルの位置を正しく設定することが大切です。サドルの位置が高すぎるとペダルを踏みこむときに膝が伸び切ってしまいます。そのため、膝にかかる負担が小さいというエアロバイクの魅力が半減してしまうのです。また、サドルの位置が低いと脚に無駄な負担がかかってしまいます。
ペダルをこいだときに膝が少し曲がるくらいの高さになるようにサドルを設定するといいでしょう。若干高いくらいの高さが理想です。
負荷の調整
エアロバイクは簡単にペダルの重さを調整することができるので、無酸素運動と有酸素運動を切り替えて行うHIITトレーニングにとても向いています。負荷の調整が重要なので、調整の仕方を覚えてからHIITトレーニングに取り組みましょう。エアロバイクでHIITトレーニングをする場合、最初は軽い負荷に設定してみてください。
体が温まっていない状態で大きな負荷をかけてしまうと、筋肉や関節を傷めて怪我をしてしまう可能性があります。そのため、まずは軽い負荷から初めて体を慣らしていきましょう。また、エアロバイクでHIITトレーニングは高い負荷と低い負荷を繰り返し行います。
低負荷である有酸素運動のときは体力を回復する程度、高負荷である無酸素運動のときは全力を出すことができるくらいの強度に設定することを意識しましょう。そうすることで、効率よく体を鍛えることができます。
セット数・頻度
エアロバイクでHIITトレーニングをするときは、基本的に8セットがおすすめです。やりすぎには注意をしながら8セット程度を意識して行ってみてください。また、運動に慣れていない初心者は3~4セットから初めることがおすすめです。トレーニングに慣れてきたら徐々にセット数を増やしてみましょう。
頻度にも注意が必要です。エアロバイクで行うHIITトレーニングは膝にかかる負担が小さくても、かなりの疲労を感じます。そのため、週2回の頻度から始めてみるといいでしょう。間違っても毎日は行わないようにしてください。やりすぎてしまうと体に疲れがたまってしまい、日常生活に支障をきたす可能性があります。
怪我を引き起こす原因にもなるので注意をしましょう。体がトレーニングに慣れてきたと感じたら、徐々に頻度を増やしてみてください。自分に合った頻度で行うことが大切です。
姿勢
HIITトレーニング中は姿勢にも注意しながら取り組みましょう。姿勢を意識しながら取り組むことで、怪我を防止するだけではなく効果をアップさせることができます。サドルに座るときは後ろ側に座るようにするといいでしょう。手前側に腰を浅くかける程度に座ってしまうと、お尻への負担が大きくなってしまう可能性があります。
また、上半身は直立姿勢ではなく前傾姿勢になっている状態でトレーニングをするようにするといいでしょう。前傾姿勢になってHIITトレーニングを行うことで、ペダルを踏む足だけではなくお尻や腹筋も意識しながら取り組むことができます。正しい姿勢で行うことで筋肉だけではなく体幹を鍛えることもできるので、必ず正しい姿勢を意識しましょう。
エアロバイクでHIITを行う際のコツ&注意点
エアロバイクでHIITトレーニングを行う際のコツや注意点を知っておくことで、さらに効率よくトレーニング効果を得ることができます。HIITトレーニングのコツや注意点をいくつか紹介するので、トレーニングをする際の参考にしてみてください。
怪我に注意
エアロバイクで行うHIITトレーニングは全力を出す必要があるため、かなりの負担が体にかかります。また、エアロバイクのHIITトレーニングは心拍数を90%まで上げて全力運動を行うため、トレーニングの後には体にかなりの疲労がたまっている状態となります。そのため、体調が悪いと感じるときは、無理にHIITトレーニングを行わないようにしましょう。
無理にエアロバイクのHIITトレーニングを行うと、怪我を引き起こす可能性があるので注意が必要です。また、体調が悪いときにHIITトレーニングをしても、力を出すことができず効果が激減してしまうので意味がありません。
水分を取る
HIITトレーニングの前後にはかならず水分を取るようにしましょう。有酸素運動と無酸素運動を繰り返すHIITトレーニングは、かなりの汗をかきます。また、筋肉疲労を回復させるために体内の水分が消費されるので、脱水症状を引き起こす可能性があるのです。そのため、HIITトレーニングの前後は意識して水分を取るようにしましょう。
(筋トレと水分補給の関係については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレは水分補給で成長速度UP!理由〜必要な量・タイミングまで解説!
出典:Slope[スロープ]
満腹時は避ける
HIITトレーニングに最適なタイミングは朝食前や夕食前です。食事を取る前のお腹が空いている状態の方が、効率よく脂肪を燃焼することができるとされています。また、HIITトレーニングの後には素早くエネルギー源となるバナナやプロテインを摂取するようにするとさらにいいでしょう。
(満腹時に筋トレがNGである理由については以下の記事も参考にしてみてください)
空腹時に筋トレはNG!満腹もダメ!食事前後の正しい対策を解説!
出典:Slope[スロープ]
エアロバイクを使用してHIITトレーニングを行おう!
紹介したようにエアロバイクで行うHIITトレーニングは、有酸素運動と無酸素運動を繰り返し、高いアフターバーン効果も期待することができます。効率よく体を鍛えることができるトレーニングなので、ぜひエアロバイクのHIITトレーニングを取り入れてみてくださいね。