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女性に多いのは加齢によるホルモンバランスの乱れです。女性ホルモンのエクオールには白髪を抑制する働きがあり、ピークが過ぎたり生理や出産などで女性ホルモンのバランスが乱れると白髪が増えることがあります。
男性において、一部では「抜け毛の多い男性は白髪にならない」という噂もあるようです。理由は、男性ホルモンは抜け毛の原因となることはあっても直接白髪との関係がないことにあります。しかし、むしろ男性の抜け毛と白髪の原因にはホルモン以外に多数の共通点があるため、抜け毛の多い男性でも白髪になる可能性は高いです。
白髪が生える原因④ストレス
強いストレスは、年齢に関わらず白髪になる原因として最も知られています。ストレスによって白髪になるのは、血管の収縮による血液の流れの悪化と過酸化物質の発生が原因です。
ストレスに晒されると自律神経が乱れ、身体を緊張させる交感神経が優位に働く状態が続くようになります。すると、血管が収縮されて血液の循環が悪くなり、髪に栄養が行き渡らなくなってしまいます。その結果、メラノサイトが正常に働かなくなり白髪となるのです。
さらに、人はストレスを感じると体内で活性酸素を作ります。活性酸素によって発生する過酸化水素や過酸化脂質といった酸化物質が、メラノサイトの働きを悪化させて白髪を増加させる元となります。
(ストレスによる白髪については以下の記事も参考にしてみてください)
ストレスで白髪が生えるメカニズムは?一晩で増えるは嘘?原因〜対策まで徹底解説!
出典:Slope[スロープ]
鈴木 真奈
ストレスの多い生活は白髪のみならず薄毛や脱毛症の原因になると言われています。
白髪が生える原因⑤栄養の偏り
栄養の中でも特にたんぱく質、ビタミン類、ミネラル類の三種類が不足するとメラノサイトが正常に働かなくなり、白髪の原因となります。たんぱく質の中では、髪の主成分であるケラチンやメラノサイトがメラニン色素を作るためのチロシンが特に重要です。
ビタミンの中では抗酸化作用のあるビタミンCやE、たんぱく質の吸収を助けるB群、ミネラルの中では胴や亜鉛が重要です。銅はメラニン色素の合成に必須であり、亜鉛はビタミンの抗酸化作用を活性化させ、たんぱく質の代謝を促します。
これらの栄養が不足するだけでなく、糖質や脂質の摂りすぎにも注意です。老化の原因となる物質を増やして血流を悪化させてしまうので、白髪が増加する原因となります。
白髪が生える原因⑥睡眠不足
睡眠不足は身体のさまざまな部分に悪影響を与えますが、白髪の増加にも繋がります。睡眠時に分泌されるメラトニンや成長ホルモンが、白髪の抑制に関わっているためです。メラトニンには抗酸化作用があり、細胞の新陳代謝を促す働きがあります。睡眠不足によってメラトニンが抑制されると、交感神経が活発になって白髪の原因となる活性酸素の増加につながります。
成長ホルモンは栄養の吸収を助ける働きがあり、細胞の再生や修復を促すホルモンです。成長ホルモンの分泌は20代をピークに減少していきますが、睡眠不足によって更に減ると髪の栄養不足につながって白髪の原因となってしまいます。
鈴木 真奈
良質な睡眠は成長ホルモンの分泌を促します。特に就寝後の3時間はゴールデンタイムと言われています。睡眠の質を高めるためにも夕飯は少量に、入浴も2時間前までに済ませるようにしましょう。
白髪が生える原因⑦髪へのダメージ
誤ったヘアケアによる頭皮状態の悪化は白髪の原因につながります。頭皮に汚れが残ってしまったり傷ついてしまうと、頭皮の代謝が悪化してメラノサイトが正常に働かなくなってしまうためです。
毛染めによる毛根へのダメージも白髪が増える原因です。毛染め液に含まれる過酸化水素は脱色作用があるため、蓄積するとメラニン色素を分解して白髪が増えてしまいます。
また、頭皮へのダメージというと紫外線はどうなのでしょうか?メラニン色素が紫外線を吸収しているため、頭皮への直接ダメージによる影響は少ないといわれていますしかし、紫外線を多く浴びることにより老化につながる体内の活性酸素が増加し、白髪の増加につながることがあります。
白髪が生える原因⑧:タバコの習慣
タバコは白髪が増加する大きな原因の一つです。タバコに含まれるニコチンは交感神経を優位にさせて血液を収縮し血行を悪くするため、髪に必要な栄養が行き渡らなくなってしまいます。また、依存性の高いニコチンは不足すると禁断症状からストレスとなります。タバコの習慣がつくと、吸っても吸わなくても白髪が増える原因となるのです。
若い時に白髪があるということは、生活習慣などによって健康そのものが乱れていることがあります。
(若白髪と健康の関係については以下の記事も参考にしてみてください)
若白髪は早死の兆候って本当?病気かも?原因〜即効性のある対策も紹介!
出典:Slope[スロープ]