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円形脱毛症は免疫のシステム異常や遺伝子の変異、肉体的もしくは精神的なストレスといったさまざまな要因が関係して起こると考えられていますが、直接的な原因やメカニズムはまだ解明されていません。
毛根の先端に毛がある
抜け毛の毛根の先端に毛がある場合も、危険度が高いと言えるでしょう。毛根の先端に毛がある抜け毛は栄養状態に問題はありませんが、毛穴周辺の組織のトラブルによってヘアサイクルの途中で抜けてしまったものです。皮脂や流れ切らなかったシャンプーなどが毛穴に詰まり、頭皮の環境が悪化している可能性があります。
毛根が黒い
危険度が高い抜け毛には、毛根が黒いというケースもあります。毛根が黒い髪の毛には、頭皮の血行不良が原因で栄養が十分に行き渡っていない可能性が高いでしょう。後ほど詳しく解説しますが、頭皮マッサージ等で頭皮の血行を良くして対処する必要があります。
毛根がない
抜け毛に毛根がない場合も、危険度が高い状態です。毛根がない抜け毛はヘアサイクルの成長期の間に抜け落ちてしまったもので、十分に成長しきれていません。そういった抜け毛が増えてくると男性型脱毛症(AGA)や円形脱毛症の可能性を疑ったほうが良いでしょう。
危険な抜け毛の毛根を放置するとどうなる?
ここまで危険度の高い状態の抜け毛の毛根について解説してきましたが「そのまま放っておくとどうなるの?」と気になっている方もいるでしょう。危険度の高い抜け毛を放置すると、頭皮の状態悪化や病気の進行によって薄毛につながる恐れがあります。そのため、抜け毛を見つけたら毛根を確認し、抜け毛が正常か異常かをすぐに見分けなければなりません。
また、男性型脱毛症や円形脱毛症の場合はクリニックでの治療が必要なので、危険な抜け毛の原因を早急に特定することも大切です。
(抜け毛の原因については以下の記事も参考にしてみてください)
抜け毛の原因は?すぐ防止できる5つの対策〜危険なサインの見分け方も!
出典:Slope[スロープ]
危険な抜け毛の毛根だった場合の対策
最後に、抜け毛の毛根が危険なものだった場合に取るべき対策を紹介します。少しでも髪の毛の状態を良くして薄毛の進行を抑えられるよう、まずは自分にできることから始めていきましょう。「まだそこまで抜け毛が気にならない」という10代や20代の方も髪の毛を健康な状態に保てるように、こちらで紹介する対策法を日常生活に取り入れてみてくださいね。
食事の栄養バランスを整える
危険な抜け毛だった場合の対策としては、まず食事の栄養バランスを整えることが挙げられます。偏食や暴飲暴食、過度なダイエットなどで栄養が不足すると、毛根がますます弱りかねません。研究論文においても、髪の毛と食事の関係性について以下のように説明されています。
毛髪の構成成分であるシスチンはメチオニンから作られるが,メチオニンは必須アミノ酸として食事から摂らなければならないため,毛髪は食事の影響を受けやすいと言われている。
髪の毛は食事の影響を受けやすいため、食べ物からバランス良く髪の毛に良い栄養を摂取することが重要です。そして、抜け毛防止に効果的だとされる栄養素とそれを含む食べ物には以下のようなものがあります。
・たんぱく質(肉類、魚類、乳製品、大豆、卵)
・亜鉛(レバー、納豆、ナッツ類)
・ビタミンA(人参、かぼちゃなど緑黄色野菜)
・ビタミンB(まいたけ、ししゃも、あさり)
上記に加えて、頭皮の血行を促進してくれるポリフェノールを含む小豆などを食事に取り入れると良いでしょう。「自炊が苦手で食べ物からの摂取が難しい」という方は、サプリメントを上手く併用するのがおすすめです。