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粉飴は危険という話は本当なの?
筋トレ中や筋トレ後に粉飴を飲んでいる人がいると聞きますが、粉飴とは何なのでしょうか。粉飴はトレーニング中やその後に飲むエネルギー補給食の1つです。白米・ジャガイモに含まれるデンプンが主な成分で、ほんのりとした甘みが付いて飲みやすく愛飲している人も多いことでしょう。
しかし粉飴を飲むことは危険であるという見解があります。その見解が示す危険性とは一体どのようなものなのでしょうか。また粉飴の正しい飲み方や危険性が無くなる飲み方について解説していきます。
(粉飴のバルクアップ効果については以下の記事も参考にしてみてください)
粉飴は筋トレでのバルクアップ効果が高い!飲み方〜ドリンクの作り方まで解説!
出典:Slope[スロープ]
粉飴が危険と言われる理由
ここからは粉飴が危険と言われる理由について紹介していきます。意外な副作用や危険性があるかもしれませんので、粉飴について正しい知識を身に付けていきましょう。
高カロリー
粉飴の原料はジャガイモやトウモロコシに含まれるデンプンです。また主な成分はマルトデキストリンという名称の多糖からできています。マルトデキストリンはデンプンが分解されるときに生成され、体内に吸収されやすい成分です。
粉飴はマルトデキストリンからできていることからエネルギー補給に非常に適していますが、粉飴自体が炭水化物でもあるため高カロリーな補助食品でもあります。粉飴は100gあたり384カロリーあり、砂糖の100gと同じカロリー量です。
太る原因にも
運動や筋トレもせずに粉飴だけを飲んでいると、脂肪増加に繋がる危険性があります。粉飴はマルトデキストリンという多糖が主な成分ですので、粉飴そのものが炭水化物のかたまりといえます。炭水化物はカロリーに分解され体を動かすエネルギーに変換されますが、体内で消費できないカロリーは脂肪に変わり、体内に蓄積されてしまうのです。
筋トレや運動によってカロリーが消費され、粉飴を飲むことで足りないカロリー補給ができる効果があります。しかし筋トレや運動も行っていない状態で飲んでしまうと、必要以上のカロリーを摂取してしまうので、消費されないままだと脂肪がついて太る原因となってしまいます。
糖尿病患者は特に注意
糖尿病は糖を分解する作用のあるインスリンが分泌される膵臓の働きが弱まることで、血液中の血糖値が正常値より慢性的に高い数値のままになってしまう病気です。糖尿病により血糖値が高い状態のままであると、神経障害・糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症といった合併症を発症する原因ともなります。
血糖値を調節するために糖尿病の治療では食事療法が用いられ、炭水化物といった栄養素のバランスのよい摂取が求められます。粉飴はマルトデキストリンが主成分ですので、糖尿病を患っていても炭水化物を効率よく摂取できます。しかし飲み方を間違えると急激に血糖値が上昇する危険があるのです。
血糖値が急上昇するとイライラや集中力の低下が症状として現れますが、時として吐き気や嘔吐・頭痛・意識障害といった危険な症状も現れます。糖尿病を患っていると元々血糖値が高い状態ですので、粉飴を飲む場合は正しい分量を守ることに特に注意する必要があるでしょう。
粉飴は正しく飲めばメリットも多数
粉飴を飲むことで太る原因となることや血糖値の上昇といった危険性や副作用があることが分かりました。しかし正しく飲むことによって危険や副作用を回避して、ボディメイクに役立つ効果を得ることができるのです。ここからは粉飴のメリットについて紹介します。
エネルギー補給が容易
粉飴の主成分は多糖の一種であるマルトデキストリンです。マルトデキストリンは消化・吸収が早いことが特徴ですので、筋トレ中や筋トレ後のエネルギー補給が容易にできるというメリットがあります。運動している時だけでなく、止まった状態であっても内臓などを動かすためにカロリーが必要です。
筋トレによってカロリーが消費されエネルギー不足に陥っている体に、短時間でエネルギー補給することが可能です。
筋肉の増強に繋がる
マルトデキストリンには筋トレ後のエネルギー補給だけでなく、筋肉を付けやすくする効果があると言われています。粉飴と一緒にタンパク質を摂取することによって、効率よく筋肉の増強ができるのです。
筋トレ中や筋トレを終えてからタンパク質を摂取するにはプロテインが一般的です。粉飴は粉状ですので、プロテインの中に溶かして飲むのが良いでしょう。
(太るのに最適な粉飴については以下の記事も参考にしてみてください)