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筋トレ後に気持ち悪くなる…原因は?誰でもすぐに改善する対処法を解説

2020年11月09日

「筋トレ後に吐き気やめまいがして気持ち悪くなる…」そんな悩みはありませんか?この記事では、筋トレ後に気持ち悪くなるという問題について詳しく解説していきます。主な原因から解決策まで紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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筋トレ後に毎回気持ち悪くなる…。

筋トレ後に毎回気持ち悪くなる、そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今まで普通に筋トレができていたのに、急に気持ち悪いと感じ始めるということもあります。
ではなぜ、筋トレ後に気持ち悪くなってしまうのでしょうか?
この記事では、筋トレ後に気持ち悪くなる問題の原因や解決策を解説していきます。

筋トレ後の気持ち悪い問題の原因

筋トレ後に気持ち悪いと感じてしまう原因について解説していきます。それぞれの原因を細かく見ていくと、解決への糸口が見えてきます。ぜひ参考にしてみてください。

運動後低血圧

筋トレ後に気持ち悪いと感じてしまう原因の一つとして、運動後低血圧が挙げられます。この運動後低血圧とは、いわゆる酸欠の状態です。酸欠とは、文字通り体内にある酸素が不足している状態を指します。

筋トレを行うと心拍数が増え、血圧を維持するために血管が拡張します。その後、筋トレを止めると血管は拡張したままの状態で、血圧が低下していきます。
この血圧の急激な低下によって、心臓より上にある脳まで十分な血液が届かなくなり、酸素も供給されなくなってしまうのです。

脳が酸欠状態になると脳機能も低下し、気持ち悪さやめまい、吐き気といった症状が出てきます。このように脳の酸欠が原因によって起こる運動後低血圧に陥らないよう、注意してください。

睡眠不足

睡眠不足も筋トレ時に気持ち悪いと感じる原因の一つになり得ます。血管の収縮・拡張を管理する機能が低下するからです。この機能が低下すると、筋トレ後気持ち悪いという状態になりやすいです。

まずは十分な睡眠時間を確保することが大切で、少なくとも8時間は睡眠を確保するように心がけてみてください。睡眠不足が改善されると、おのずと体も動きやすくなり、筋トレ時のめまいや吐き気も気にならなくなります。

トレーニング中の休憩不足

とにかく筋トレを続けて行い、より早く成果を上げたいと思う方も多いのではないでしょうか。ですが、筋トレ中の休憩不足は体調不良の原因となってしまうのです。

筋トレなどのハードな運動を連続して行うと血中の二酸化炭素が不足し、結果として酸欠状態になってしまいます。
呼吸困難やめまいを引き起こし、ひどい場合だと意識を失ってしまいとても危険です。無理のないよう適度に休憩を挟むよう注意しましょう。

水分不足

筋トレ中の水分不足も、筋トレ後の体の機能を低下させる原因になります。
体内の水分は、体温調整や栄養素を血液として運ぶなどの重要な役割を果たしています。その水分が筋トレ時に不足してしまうと、体の機能に支障をきたすことになってしまうのです。

特に筋トレなどの激しい運動を含むトレーニングでは、汗をたくさんかくので体内の水分が大量に失われます。脱水症になると気持ち悪い、めまいといった症状が出てきます。筋トレ中は水分をしっかりと補給するようにしてください。

目安としては最低1リットル以上の水分を補給するようにします。特に、激しい筋トレを行った後や気温の高い環境下で行うトレーニングの際には、十分な水分補給が不可欠です。その日の自分の体調に合わせた量の水分をしっかり補給しましょう。

食事内容とタイミング

筋トレをする際、正しい食事内容・タイミングを把握していますか?
日々の食事で筋トレに必要なカロリー、たんぱく質や鉄分などの重要な栄養が十分に摂取できていない場合は危険です。

そして、食事のタイミングもとても重要です。筋トレ前に食べ過ぎてしまうと、消化器官に行くはずの血液が筋肉に流れて消化不良を起こし、吐き気などの症状が出てしまいます。また、筋トレ後は消化機能が弱まるので、胃に負担がかかりやすい状態です。消化に悪い物を食べてしまうと気持ち悪いと感じてしまいます。

(筋トレ時の食事のタイミングについては以下の記事も参考にしてみてください)

筋トレ後の気持ち悪い問題の対処法

では、もし筋トレ後に気持ち悪くなってしまったらどのようにすればいいのでしょうか?筋トレ後に気持ち悪くなってしまったときの対処法についても詳しく解説していきます。

常に呼吸を意識する

筋トレ後に気持ち悪くなる場合、まず筋トレ中に常に呼吸を意識するようにしましょう。良くあるのが、筋トレに集中しすぎて、呼吸をするのを忘れてしまうというものです。気づくと、知らぬ間に呼吸が止まっていたということも良くあります。まずは常に呼吸する、という意識を持ちましょう。

また、筋トレ時に息をしっかり吐き、筋肉を元の状態に戻す時に息を吸うといいです。加えて、腹式呼吸を行うとより多くの酸素を取り込むことができ、脳の酸欠を防ぐことが可能です。この呼吸法を実践すれば、腹筋も自然と鍛えられます。

このように、まずはトレーニング中の呼吸を意識することから始め、筋肉の動きに合わせた適切な呼吸法を取り入れてみましょう。脳の酸欠が原因の症状は起こりにくくなるはずです。

種目ごとに約5分の休憩を取る

筋トレの際、種目ごとに約5分の休憩を取るのもおすすめです。休憩を取らないままトレーニングを続けるのは、低血圧が原因で起こる、体内特に脳の酸素不足を招く可能性を高めてしまいます。

特に重い重量を使用しての筋トレの場合は、呼吸が整うまでしっかり休憩を取るのが重要です。呼吸をしっかり行って、体内に十分な酸素が取り込めていないと、頭痛やめまい、吐き気を引き起こす可能性があります。

効率を考えると、面倒に感じる方も多いですが、低血圧からくる酸素不足を避けるためには、十分な休憩の確保は必須です。トレーニング実施時間にも余裕を持つなど工夫してみてください。

トレーニング中にこまめな水分補給をする

もちろん、トレーニング中のこまめな水分補給も有効です。筋トレなど運動を通して、体内の水分は汗として外に排出されます。この状態が長く続くと、体が脱水状態になり、結果として吐き気や頭痛に繋がることもあります。

トレーニング中の休憩時に、こまめに水分補給をしましょう。筋トレ中の効率的な水分・栄養の両方の摂取を考えている方は、EAAドリンクの摂取をするのもおすすめです。体が脱水症状に陥らないように、工夫してみましょう。

栄養に着目した食事を実践する

栄養に着目した食事の実践も、筋トレ後に気持ち悪くなるという問題の解決に繋がります。特に筋肉を強くするタンパク質と、運動に必要なエネルギーの源になる炭水化物が不足していると、気持ち悪さを感じることがあります。

トレーニング以外の生活の中でも、できるだけ必須栄養素を効率良く摂れるような食事を実践していきましょう。また、トレーニング前の食事は最低でも一時間以上前に済ますようにすることが重要です。トレーニング直後も消化に良い物を食べるようにしてください。

筋トレ後の気持ち悪い問題が改善した体験談

筋トレ後に気持ち悪くなるという問題はとても深刻です。ここでは、実際に筋トレ後に気持ち悪くなるという問題を改善した体験談ををご紹介します。

筋トレには睡眠が大切



この方は、睡眠が筋トレの効果を高めるのに大切と語っています。起床・就寝時間や入浴時間、リラックス時間の確保などを取り入れて質の高い睡眠を実現してみてください。

重量と休憩時間を工夫



こちらの方は、筋トレ中の吐き気や頭痛を筋トレの重量を軽くする、休憩時間を多めに取るなどの方法をすすめています。筋トレで使用する重量が自分の体や状態に合っていないという方は、そこから見直してみましょう。

呼吸の仕方を工夫してみる



この方は、筋トレ時に呼吸を意識することで頭痛や吐き気を改善できたと言っています。
きちんとメリハリを付けた呼吸を常に心がけるようにしましょう。

カーボドリンクを取り入れる



こちらの方は筋トレ時の酸欠に悩んでいたものの、カーボドリンクと呼ばれるドリンクを導入してから、劇的な改善を実感したようです。カーボドリンクとは、トレーニング中に飲む糖質を含むドリンクのことを指します。スタミナ補給にも役立つので、酸欠に悩んでいる方はぜひ取り入れてみることをおすすめします。

マッサージで体調不良を改善



この方は、マッサージを取り入れることで、筋トレ時の頭痛やめまいが治ったと実感しています。副交感神経が働くと体をリラックスさせることができるので、体調不良の改善が見込めると言えます。

筋トレ後に気持ち悪くなるなら早めに対処しよう

筋トレ後に気持ち悪くなる場合は、早めに対処することが大切です。また、翌日になってもなかなか症状が改善しない場合は、医療機関で診療を迅速に受けることもおすすめします。できるだけ不調が起きないよう、日頃から適切な対処をしていきましょう。