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タイヤトレーニングは効率的?メリット〜効果的な筋トレメニューを紹介!

2020年11月29日

タイヤトレーニングと聞くと、がむしゃらにタイヤを引っ張る姿を想像する方が多いのではないでしょうか?実は、種類も豊富で効率的に体を鍛えることができるトレーニングです。今回は、タイヤトレーニングのメリットや効果的なトレーニングメニューを解説します。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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タイヤトレーニングは効率的なの?

タイヤトレーニングは、トレーニング方法の中でも効率的に体を鍛えることができるものです。タイヤは重りとしてだけではなく、ラダーやボックス、ミットとして使えます。そのため、タイヤを用意できれば多種多様なトレーニングを行うことができるので、飽きることなく、継続したトレーニングが可能でしょう。

使用するタイヤはトレーニングによって変わります。最低でも50キロほどの大型トラック用タイヤを使用するものや、100キロを超える産業車両用タイヤを使用するものもあります。鍛えられる筋肉は脚、肩、腕、背中、体幹です。自分がどこの部位を発達させたいのかによってメニューを構成しましょう。

(ラダートレーニングの効果、やり方については以下の記事も参考にしてみてください)

筋トレメニューからみたい方はこちら

タイヤトレーニングのメリット

タイヤトレーニングには、一般的な筋トレ器具を使ったトレーニングよりも、少なくとも2つの点でメリットがあります。その2つについて解説します。

メリット①メニューが豊富

タイヤの使い道が多いため、筋トレメニューが充実しています。そのため、腕や背中などの上半身だけでなく、脚を鍛えることも可能です。また、同じメニューの筋トレを毎日行っているうちに、マンネリ化することもあります。継続させるためにも、たまには新しい筋トレを導入してみましょう。

タイヤは重量としてだけではなく、ミットやラダーとして使用することもできます。タイヤならではの筋トレメニューに、タイヤハンマー、タイヤ投げがあり、多くの格闘家や野球選手が取り入れているメニューなのでぜひ参考にしてみてください。

ラダーとしてのタイヤは、フットワークの練習として使えます。穴に片足を入れたり出したりするステップを踏むことで、普通のラダーよりもタイヤの厚さだけ、足をあげて行うことができるのです。また、タイヤの上でステップを踏むと体幹も鍛えられるのでスポーツ選手にはおすすめのメニューです。

メリット②全身運動を行うことができる

タイヤトレーニングは全身運動ができるというメリットがあります。全身運動とは、無酸素運動と有酸素運動の両方の運動効果があるものです。全身運動をすることで、効率的に脂肪燃焼や筋力アップを実現できますよ。

全身運動ができるメニューとしてタイヤフリップやタイヤ引き、タイヤ押しがあります。脚力や腕力だけでなく、上半身と下半身の連動性も鍛えることができるので、アスリートの方はぜひ取り入れてみてください。

(全身運動&筋トレメニューについては以下の記事も参考にしてみてください)

タイヤトレーニングのおすすめメニュー

タイヤはたくさんのトレーニング用途で使うことができます。筋肉量アップだけではなく、体の使い方や体の連動性、心肺機能の向上も期待できます。その中でも、よりスポーツパフォーマンスの向上に特化したおすすめのメニューを紹介します。

タイヤフリップ

タイヤフリップは、タイヤを起こして倒すことを繰り返すトレーニングです。スクワット、デッドリフト、クリーン、プレスの動きが組み合わさっています。そのため、あらゆる競技のトレーニングにおすすめです。

▼タイヤフリップのやり方
①しゃがみこんだ状態から、足腰の力でタイヤをすくい上げる
②バーベルのクリーンの動作のように腕を切り返す
③タイヤを最後まで押し上げる

心肺機能を高めたい方は、200キロの重さで10回、20回繰り返すようなトレーニングが有効だといえます。

▼タイヤフリップのコツ&注意点
・腰や背中を丸めない
・脚の力を使うことを意識する

タイヤフリップは、タイヤならではのトレーニング方法です。従来の筋トレから気分転換したい人は取り入れてみましょう。

タイヤ引きトレーニング

タイヤ引きトレーニングは、走る動作に負荷を加えることができるので脚の筋肉量向上につながります。特に、お尻や太もも、ふくらはぎに効果が表れるでしょう。下半身の強化をすることで、走るスピードの向上、体幹の安定、持久力や、最大加速局面の改善がみられます。

▼タイヤ引きトレーニングのやり方
①タイヤについた紐を腰でまく
②地面を蹴って走り出す

重すぎるタイヤを使うと筋肥大に繋がり、軽いタイヤを使うと走るスピード強化の効果を期待できます。自分がどのような効果を発揮したいかで重さを変えましょう。

▼タイヤ引きトレーニングのコツ&注意点
・前傾姿勢になりすぎない
・頭からかかとまで一直線になるように体幹を維持


爆発的な力を発揮させるスポーツにおすすめのメニューです。スタートダッシュ力が必要な野球やバレーボール、バドミントンをしている方はぜひ取り入れてみてください。

タイヤ押し

タイヤ押しでは、脚の筋肉と大臀筋を鍛えることができます。実際に走る動作と似ているトレーニングのため、得に走るスポーツのパフォーマンス向上を目指している人におすすめ。

▼タイヤ押しのやり方
①雑巾がけのようにタイヤを押し進める

20メートルを10往復することで下半身の強化につながります。はじめは重量より、脚をきちんと動かして前に進めているかどうかが重要です。慣れてきたら重量を上げていきましょう。

▼タイヤ押しのコツ&注意点
・つま先で地面を蹴らない
・股関節の動きをで前に進んでいく
・スピードをあげる
・足首を寝かさない
・膝を伸ばそうとしない

注意点は、足首を寝かさないことと、膝を伸ばそうとしないことです。この2点を守ることで、お尻の筋肉に効果があります。

タイヤ投げ

タイヤ投げは、タイヤを遠くに投げることで全身の筋肉を使う筋トレです。下半身と上半身の動きの連動性も鍛えることができます。

▼タイヤ投げのやり方
①タイヤを持ちまっすぐ立つ
②タイヤを前方から後方にスイング
③徐々にスイングの勢いをつける
④タイヤを遠くに投げる

まずは飛距離8メートルを目標に投げてみましょう。下半身を上手に使って投げられるようになれば、タイヤの重量を変えます。

▼タイヤ投げのコツ&注意点
・重心をしっかり軸足にのせ位置を変えない
・視線は投げた方向にむける
そうすることで、体をぶらさずタイヤを投げることができるので、体幹トレーニングにとても適しています。

このタイヤ投げトレーニングは、動作が似ていることもあり、野球やゴルフのパフォーマンス向上を目指している人におすすめ。友達同士で行って、飛距離の競争をすると楽しんでトレーニングをすることができるのではないでしょうか。

ハンマートレーニング

ハンマートレーニングは腕だけではなく、股関節と膝の屈伸で強くタイヤを打ち込みます。ハンマーを大きく振りかぶる動作を繰り返すので、背中や腕の筋トレにもなりますし、体幹を鍛えることができます。

▼ハンマートレーニングのやり方
①蒔き割の動作でハンマーをタイヤに叩きつける

▼ハンマートレーニングのコツ&注意点
・胸を張って腹筋に力を入れる
・筋力のバランスを保つために持ち手の上下を入れ替える
・ハンマーの跳ね返りや空振りに注意

肩甲骨周りの背中の筋肉が鍛えられることで、パンチ力の向上が期待できます。そのため、格闘技をしている方にはおすすめのメニューです。

トレーニング専用のタイヤも販売されている!

タイヤトレーニングのメニューで欠かせないのがタイヤ。ガソリンスタンドやゴミ捨て場に置いてあるものを見かけたことはあると思いますが、トレーニング用であればネットで購入することも可能です。

トレーニングタイヤ/TG287

出典:https://www.bodymaker.jp/shop/g/gTG287/

トレーニングタイヤ/TG287

出典:ボディメーカー

タイヤはたくさんのトレーニングメニューで使うことができます。また筋トレだけでなく、心肺機能や機敏性といった身体機能を強化することができるのです。たくさんのトレーニング器具を買わずに全身を鍛えることができるので、初心者の方にもおすすめです、

トレーニング例は、タイヤデクラインプッシュアップ、タイヤボックスジャンプ、タイヤベンチディップス、タイヤステップ、タイヤフリップがあげられます。腕から脚まで満遍なく筋肉量アップを期待できるでしょう。

廃タイヤを使っても同じトレーニングをすることができますが、トレーニング用としてカスタマイズされているタイヤの方がきれいで入手もしやすいのでおすすめです。しかし、現在は残念ながら在庫切れです。

廃タイヤを使う際の選び方・作り方などの注意点

タイヤトレーニングをやってみたいと考える人でも、トレーニング用のタイヤを購入することはハードルが高い、と感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは、廃タイヤを使ってトレーニングを行う際の、タイヤの選び方・作り方についての注意点を解説します。

サイズをよく見て選ぶ

自分のやりたいトレーニングメニューによって、タイヤのサイズを変えなければなりません。特に、タイヤの高さと重量は大切です。ジャンプ系のトレーニングをするのであれば、高さはどれくらい必要なのか調べましょう。重さを重視する場合は、大型トラックのタイヤでは重量不足ですのでトラクターなどの産業車両のタイヤをネットで探しましょう。

ホイール付きかどうか確認する

ホイールがついているタイヤはトレーニングには不向きなので選ばないようにしましょう。ホイールを外すには、専用の道具が必要となるのでとても大変です。実物をみて購入する場合は、ホイールが付いているかどうか確認がしやすいですが、ネットで購入する場合は注意が必要です。

タイヤトレーニングに関する口コミ

新しいトレーニングを検討していると、本当に効果があるのか不安ですよね。ここでは、タイヤトレーニングを実際に行っている人たちの口コミを見てみましょう。

【スタミナ強化】気力がいるトレーニング



ボクシングのトレーニングの一環として、タイヤの上を足を前後に動かしながらジャンプしています。このトレーニングでは、ひざの関節を柔らかくし動作を速くする狙いと、体幹を鍛える狙いがあります。

【効率よし】日頃の筋トレに取り入れたい



大きなタイヤでのタイヤフリップです。効率よく全身を鍛えられる実感があるからこそ、日常的に取り組みたいトレーニングと言えます。

【かなり効く】単体の筋肉だけではなく体幹も鍛えられる



この方は、新しく契約したジムでタイヤトレーニングを経験し、体幹の効果を実感できているようです。

【定期】タイヤフリップがやりたくなってくる



タイヤフリップには、中毒性があるのでしょうか。継続的に行うことで、しっかり力が付きそうですね。

【250kg】タイヤフリップで足腰を鍛える



重量のあるタイヤフリップ、足腰がかなり鍛えられそうです。

タイヤトレーニングで爆発力を手に入れよう!

タイヤトレーニングを取り入れることで、無酸素運動による筋肉力向上だけでなく、上半身と下半身の連動性からスポーツパフォーマンスの向上も期待できます。効率的に爆発力を手に入れることができ、あらゆるジャンルのスポーツに活躍できる日がくるでしょう。