目次
近年では、痛みや体の動かしやすさなどは人間の脳が決めているという説が有力です。筋膜の中の固有感覚受容器は感度が高く、ストレッチをした際に筋肉が伸びないと感じたら、脳が危険を察知して痛みを出す、動きを止めるという指令を出すのです。
筋膜リリースすると痛み・伸びを感じる感覚を下げるということができます。そのため筋肉リリースしたことで、筋肉が解きほぐされて痛みがなくなった、体が柔らかくなったと感じるというわけです。
筋膜リリースは完全に効果なし?
それでは筋膜リリースは完全に効果なしなのでしょうか?なんの効果も得られないのでしょうか?そんなことはありません。筋肉と筋膜を引きはがさなくても、筋膜リリースすることによって得られる効果はたくさんあります。
①筋肉に対してのストレッチ効果
②圧によるマッサージ・リラックス効果
③体が柔らかくなる
④動脈硬化の予防
この4つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
筋肉に対してのストレッチ効果
筋膜リリースによって筋膜と筋肉が剥がされることはありませんが、筋肉に対してのストレッチ効果は十分にあります。フォームローラーを使うときに全身も伸ばしたり動かしたりするので、筋肉が伸びストレッチしている時と同じ効果が得られるでしょう。
(ストレッチについては以下の記事も参考にしてみてください)
お腹痩せならストレッチ!ダイエット効果が即効で出る簡単メニュー、体験談まで紹介!
出典:Slope[スロープ]
圧によるマッサージ・リラックス効果
フォームローラーでゴロゴロと圧を加えられることにより、指圧のようなマッサージ効果が得られます。フォームローラーの圧により筋肉を刺激して、コリをほぐし血流の流れを良くしてくれるでしょう。血液や体のめぐりが良くなり、一緒にリラックス効果も得られるという訳です。またむくみも解消します。
(マッサージについては以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレ後はマッサージでケア!逆効果とも言われる理由〜正しいやり方まで解説!
出典:Slope[スロープ]
体が柔らかくなる
フォームローラーで全身を動かし伸ばすことで、体が柔らかくなるという効果が得られます。筋肉が柔らかくなって柔軟性が上がり、関節可動域が広がるでしょう。体が柔らかくなると運動による怪我なども防ぐことができます。
動脈硬化の予防
フォームローラーを使って筋膜リリースすると、血管を柔らかくして血流を改善。心筋梗塞や心不全につながる動脈硬化が予防できるのではないかと言われています。ただ調査によると、筋肉リリースをした直後のデータなので、筋膜リリースを持続すると慢性的に血管が柔らかくなるかはまだわかっていません。