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バブアー『ビューフォート』とは
バブアーとは厳しい気候の条件で働く漁師や水夫のためにワックスで生地をコーティングした非常に耐久性の高いジャケットです。バブアーのビューフォートはのベストモデルといわれており、1980年に誕生して以来根強い人気を誇っています。
もともとビューフォートは、ハンティング用にデザインされたジャケットです。イギリスの紳士は、ハンティングの際に、自然に敬意を表しジャケットを着用し正装をしていました。現在も、紳士的な雰囲気は引き継がれビジネスやデイリー用にも愛されているジャケットです。こちらの記事では、バブアーのビューフォートについて詳しく解説します。
(バブアーのコートについては以下の記事も参考にしてみてください)
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出典:Slope[スロープ]
バブアー『ビューフォート』と『ビデイル』の違い
バウアーには、ビューフォートのほかに、ブランドの2大モデルといわれているビデイルというアイテムがあります。どちらもバウアーらしいシンプルで大人の雰囲気漂うデザインで、機能、デザイン共に申し分ないジャケットです。しかし、ビューフォートとビデイルは似ているようで全く異なるアイテムです。ビューフォートとビデイルは主に5つの違いが挙げられます。
①開発された背景の違い
②後ろ身頃の違い
③丈の違い
④袖口の違い
⑤裏地の違い
こちらでは、2つのモデルを比較しながら①開発された背景の違いから解説します。
①開発された背景の違い
ビューフォートとビデイルは、開発された背景の違いがあります。ビューフォートは、ハンティング用に開発され、ビデイルは乗馬用ジャケットとして開発されました。ビューフォートには仕留めた獲物を入れるポケットが付いています。またビデイルは、馬にまたがりやすいように両サイドに切込みが入ったサイドベンツになっています。
②後ろ身頃の違い
ビューフォートとビデイルは後ろ身頃をみると違いがよくわかります。ビデイルは動きやすいように後ろ身頃はサイドベンツになっています。一方、ハンティング用のビューフォートにはスポーティーな印象を与えるサイドベンツはなく、落ち着いた大人の雰囲気の着こなしになります。
ビューフォートには、ハンティングで仕留めた獲物を入れるゲームポケットといわれる大きなポケットが背面についているのが特徴です。現代ではハンディング用に着用する機会は殆どありません。しかし、財布や携帯はもちろん、英国のビジネスマンは、新聞を入れるために活用しています。
(英国王室御用達ブランドをウェアについては以下の記事も参考にしてみてください)
ロイヤルワラントとは?英国王室御用達ブランドをウェア・シューズ・小物別に紹介
出典:Slope[スロープ]
③丈の違い
スポーティーな印象のビデイルはジャケット丈、ビューフォートはミドル丈であるのが特徴です。ジャケットを着てハンティングをする英国紳士がジャケット、スーツの上から着ることを想定し長めの造りになっています。
ハンディングの際に、ジャケットが汚れないように、すっぽりと隠れる長さになっています。ビューフォートとビデイルの丈を比較すると5cmほど着丈の違いがあり、着用した時の印象がかわります。
(正統派イギリス式スーツについては以下の記事も参考にしてみてください)
出典:Slope[スロープ]
④袖口の違い
ビューフォートとビデイルは袖口にもそれぞれ個性があります。ビューフォートは、マジックテープもしくはスナップボタンで袖の開閉が可能です。これは、ハンティングの時にすぐに腕まくりができるように工夫されているためです。一方、ビューフォートは厚みのあるリブニットになっていて、乗馬をするときに風がジャケット内に入ってこないような作りになっているのが特徴です。