そもそも嘘と話題の『カタボリック』とは?
筋トレや、ダイエットをしている人たちの中で話題の「カタボリック」を知っていますか?カタボリックとは、体の組織が分解され、筋肉が減ってしまう症状のことをいいます。体を守る防御反応でもあるのですが、筋トレをしている方は、カタボリックは防ぎたいという方が多いようです。反対に、体の組織が新しく形成されることをアナボリックといいます。
カタボリック(異化)とアナボリック(同化)がバランスよく行われていれば、筋肉量は同じくらいに保つことができます。しかし、せっかく筋トレをしても空腹時など、エネルギーが不足すると、筋肉を分解してエネルギーにしようとする作用が働き、アナボリックよりカタボリックが優先されてしまうといわれているのです。
本当に、空腹時に有酸素運動や筋トレをするとカタボリックが起こるのでしょうか。空腹時でも筋トレをするれば筋肉はつくし、脂肪を燃焼させながらも筋力アップはできるので、カタボリックという概念は嘘ではないかという説もあります。こちらの記事ではカタボリックについて詳しく説明します。
カタボリックという概念が嘘と言われている理由
筋力、持久力ともに必要なスポーツもありますし、空腹状態でトレーニングをしても筋肉は落ちないという声もあり、そもそもカタボリックという概念は嘘なのではないかともいわれています。ここからはカタボリックは嘘だといわれている理由を紹介します。
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空腹時に筋トレはNG!満腹もダメ!食事前後の正しい対策を解説!
出典:Slope[スロープ]
有酸素運動は筋肉を減らすというのは嘘?
ランニングなど有酸素運動は、脂肪燃焼に効果があることは知られていますが、筋肉も分解されカタボリックが起きています。体内のエネルギーが不足すると、体を動かすために脂肪や筋肉をエネルギーとして利用するのです。つまり長時間のトレーニングや栄養不足はカタボリックになります。
しかし、バスケットボール選手や、柔道選手のように持久力も筋力も維持していると、カタボリックは嘘と考える人もいるようです。確かにトップアスリートクラスになると素晴らしい持久力、筋力両方を兼ね備えた選手はいるので、両方を向上させてカタボリックの症状を防ぐことはできるでしょう。
一般人が、トップアスリートのように有酸素運動をしながら筋肉を保つというのは難しいです。筋肉を大きくしたい人は、ランニングなど有酸素運動をしすぎると、筋肉が減り、大きな筋肉がつきにくくなります。逆に持久力を向上させたい場合は、筋トレのしすぎには注意をしなくてはなりません。
(筋肥大が目的なら有酸素運動はNG?については以下の記事も参考にしてみてください)
筋肥大が目的なら有酸素運動はNG?その理由〜減量期に行う方法まで解説
出典:Slope[スロープ]
ダイエット中の筋トレで筋力アップ?
ダイエットで、食事制限をしながら筋トレをしている方は多いかもしれません。空腹状態に耐えてトレーニングしたら筋肉がついた、カタボリックは起きていないと思うかもしれませんが、これは脂肪が落ちて体が引き締まって見えただけで、筋力アップはしていない可能性があります。
ダイエットをしながら筋肉をつけるのは、極めて難しいです。その理由は、脂肪が減る条件と筋肉が増える条件が全く別であるからです。また、脂肪が筋肉に変わることもありません。ダイエットもしたい、筋肉も維持したいのでれば、食事とトレーニングがポイントになってきます。
まず、タンパク質、脂質、炭水化物とバランスのよい食事をとりましょう。また、脂肪を蓄積させないよう、食事回数を増やすこともおすすめです。脂肪燃焼に効果があるといわれる有酸素運動ですが、やりすぎると筋肉が落ちるので、週2回程度にしましょう。
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筋トレ×有酸素運動がダイエット効果抜群!順番・時間配分・負荷などまで徹底解説!
出典:Slope[スロープ]
栄養補給をしなくても筋肉は減らない?
空腹状態であっても、筋トレをすれば筋肉は付くという声もあります。お腹に何も入れないほうが体が動きやすい方もいるかもしれません。しかし、空腹状態でトレーニングをするのはおすすめできません。なぜなら、空腹=血糖値が下がっている状態なので、エネルギー不足になり、筋肉をエネルギーとして活用しようという作用が働いてしまうからです。
エネルギーが不足すれば筋肉を分解し、カタボリックがすすむと考えられます。ダイエットをしている方や、お腹に何か入れると体が動きにくいという方も、トレーニング前に糖質やアミノ酸の摂取をおすすめします。摂取後約20分で、血糖やアミノ酸濃度があがりエネルギーになります。
運動前に体に負担がかかりにくいドリンクやゼリー、必須アミノ酸が摂取できるBCAAなど活用して、筋肉を分解せずともエネルギーがある状態にしておくことが、カタボリックを防ぐポイントです。
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出典:Slope[スロープ]
カタボリックという概念は本当?嘘?どっち?
実際のところ、カタボリックという概念は本当なのでしょうか。嘘なのでしょうか。カタボリックに関する論文を参考にしながら解説します。