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ポゼッションサッカーとは?近年は終焉とも?戦術のメリット・弱点まで解説

2021年06月26日

ポゼッションサッカーとはサッカーの戦術の1つです。このポゼッションサッカーは過去に世界中のクラブチームなどで採用されていましたが、現在では時代遅れの戦術となりつつあります。今回はそんなポゼッションサッカーの具体的な内容やメリット、弱点などを詳しく解説します。

ポゼッションサッカーの意味とは?

ポゼッションサッカーとはサッカーで用いられる有名な戦術の1つです。所持する、という意味を持つポゼッションという単語が使われていることからもわかる通り、この戦術では主にボールを持つのに重きを置いています。

高い技術や走力などが必要なレベルの高い戦術ですが、以前はバルセロナなどの世界の名門クラブやスペイン代表などで採用されるほど有効な戦術だったのです。それでは最初にこのポゼッションサッカーの内容やメリットなどから詳しく見ていきましょう。

ポゼッションサッカーの具体的な内容・メリット

それではこれからポゼッションサッカーの内容や代表的なメリットについて1つずつ詳しく解説していきます。なぜ世界中のチームが採用するほど有効な戦術なのか、ここでしっかりと理解しましょう。

ポゼッションサッカーの具体的な内容

ポゼッションサッカーは先ほども少し触れたようにボールを持つことがポイントになります。具体的にはまずチーム全体のポジションニングを意識しながら、ショートパスをつなぎます。そしてボールを自分たちで維持しながら、相手の守備を崩して攻撃するのです。

このように自分たちでボールを支配する時間を長くしつつ、ゴールを狙うというのがこのポゼッションサッカーの基本的な概念となります。

主なメリットは失点の可能性が減ること

ポゼッションサッカーという戦術は上で説明した通り、自分たちがショートパスをつなぎながらボールを支配して、相手の守備を崩すのが基本です。つまり裏を返せば、相手がボールを持つ時間が減り、それによって失点の可能性が減ります。

このように自分たちでボールを支配して攻撃する時間を増やし、失点の可能性を減らせるのがこのポゼッションサッカーという戦術の主なメリットなのです。

ポゼッションサッカーには弱点もある?

自分たちでボールを支配する時間を長くして失点のリスクを減らしつつ、相手の守備を崩して攻撃しにいくという戦術は理想的に聞こえます。確かに世界中のトップクラブが採用するほどのものではありますが、実はポゼッションサッカーには弱点もあるのです。これからその弱点について見てみましょう。

カウンターなどで負けるリスクがある

ポゼッションサッカーはポジショニングを意識しながらのショートパスで相手の守備を崩しにいきます。しかし、相手の守備力が高い場合、中々ゴールを奪えないこともあるのです。

またポゼッションサッカーはパスを自分たちでつなぐ必要があるため、集中力や体力なども必要になります。そのため試合後半になってくるとパスミスなどが起きて、それがきっかけで反対にカウンターに合って負ける可能性があるのです。

(サッカーの体力向上などに役立つ筋トレについては以下の記事も参考にしてみてください)

目的を勘違いする可能性がある

ポゼッションサッカーはショートパスなどを使ってボールを支配することが重要視されます。しかし、そのポイントが強調され過ぎて、本来の目的である相手の守備を崩してゴールを奪うことが疎かになる可能性があります。

特にパスの技術や戦術の理解度が低いサッカーチームが無理にポゼッションサッカーを行うとこのような勘違いが起こる可能性が高いです。また勘違いが起こるとゴールが奪えず、1つ前に説明したように相手にカウンターをされて負ける可能性があるため注意が必要なのです。