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プロテインは賞味期限切れでもOK?効果の変化〜危険のラインまで解説!

2021年02月06日

筋トレをする人の味方であるプロテインですが、1年や3年などほとんど使わないまま賞味期限切れになってしまうことがあります。さらにはいつの間にか湧いてしまうダニも厄介です。この記事ではプロテインの保存方法から効果の変化、開封後はいつまで大丈夫なのかを紹介します。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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賞味期限切れのプロテインはどうすべき?

筋トレをするうえでプロテインは欠かせないアイテムです。しかし安売りなどで大量に購入してしまうと、結果的に容量が多くて使い切れず、気付いた時には賞味期限切れという経験をされている方も少なくありません。

パウダー状のプロテインは乾燥食品ということもあり、きちんと保存をしていれば1年ほど賞味期限を過ぎてしまっても、気分が悪くなったりする可能性は低いとされています。未開封であれば賞味期限切れだからとすぐに廃棄しなくて良さそうです。

しかしいくら悪くなりにくいとはいえ、あくまで食品です。開封後であれば状態により1年半以上、未開封でもさすがに3年や5年以上も賞味期限切れを起こしているものはできるだけ使用せずに捨てた方がいいと言えるでしょう。

(プロテインの効果に関しては以下の記事も参考にしてみてください)

そもそも賞味期限とは?

皆さんは賞味期限の意味を知っていますか?加工され、売られている食品のほとんどにはこの賞味期限が記載されていますが、消費期限と似ているのでいまひとつ分かりにくいですよね。

プロテインに表示されているのは主に賞味期限が多いですが、賞味期限とは簡単に言えば「美味しく食べることができる期限」ということです。つまり賞味期限切れだからといって、すぐに食べられなくなるというわけではありません。

ですが味が落ちたり変化してしまうので、賞味期限切れを起こした食品は本来の味わいに支障が出る可能性があります。プロテインには色々と魅力的な味があるので、せっかくですから賞味期限内に美味しくいただきたいです。

賞味期限と消費期限についてはこちら

出典:賞味期限と消費期限 | NPO法人日本もったいない食品センター

プロテインの賞味期限切れはOK?危険?

プロテインは化学変化の起きにくい乾燥物です。ですので賞味期限切れでも、基本的に飲み続けることは可能でしょう。ですが一体どれくらいの期間であれば、賞味期限切れでも飲んで大丈夫なのでしょうか。

保存状況にもよりますが、容器をしっかり密閉したうえで冷暗所に置いておきます。そうすればいつまでも、とはいきませんが、たとえ開封後で賞味期限を過ぎていても2ヶ月ほどは問題無いとされています。

しかしちゃんと保存をしていたにも関わらず、プロテインを開封したときのわずかな隙間からダニが入り込むことがあります。中で繁殖したダニを知らずに飲んでしまうと、人によっては恐ろしいアレルギーを引き起こす可能性があり、大変危険です。

(プロテインで起こる体調不良については以下の記事も参考にしてみてください)

プロテインは賞味期限切れだと効果が変わる?

未開封のもので、ダニにも気を付けてきちんと保存ができていれば、たとえ1年ほど経っていたとしてもタンパク質に大きな変化はありません。ですが香料やビタミン等は賞味期限を過ぎてしまうと酸化してしまい、味だけではなく効果も落ちてしまいます。

特に脂質の多いプロテインですと、酸化の影響で著しく効果が無くなってしまいます。開封後となるとなおさら酸化が早く、賞味期限切れから1年ほどでもやはり効果は落ちてしまうでしょう。

プロテインを作られているメーカーさん方からすれば、効果はもちろんですが味も美味しく召し上がっていただきたいのが本音です。プロテインを飲む習慣をつけて、できるだけ賞味期限内に消費できるように心がけることが第一です。

ビタミンの酸化についてはこちら

出典:Osaka Kyoiku University

賞味期限切れのプロテインが危険となるライン

プロテインの容器が未開封であったとしても賞味期限切れから3年以上経過しているものは、味や効果に関わらず健康に悪影響を及ぼすかもしれないので使用は辞めておいた方がよいでしょう。

開封後となると危険度はさらに増します。プロテインを使用した後にしっかりと保存せずにいると、中身がカビてしまったり、ダニが繁殖してしまいます。ダニは死骸の状態でもアレルゲンを保持していることに変わりはありませんので注意しましょう。

賞味期限切れのプロテインになぜダニが湧くのか

家の中にいるダニといえば、通常は布団やカーペットなどに潜むものだと思われがちです。しかし穀類や貯蔵食品など、私たちが口にする物でもおかまいなしに、人が開けたわずかな隙間から侵入してしまうのです。

そもそもプロテインは、ダニにとって栄養価の高い絶好のエサです。さらにダニが好む条件となるのが、暖かく湿度が高い、そして卵を産みつけるために深く潜れて暗い場所。まさにダニにとって、中途半端な管理で保存されたプロテインは楽園ともいえるでしょう。

下手な保存方法ではダニの繁殖を促してしまうので、開封後ほんの数日でプロテインの容器の中がダニの巣窟になっているといっても過言ではありません。そうなればもはや、賞味期限が切れていないとしてもすでに手遅れなのです。

ダニの危険性って?

口に入ったら、と想像しただけで嫌な気持ちになりますが、ダニは小さい体ながらアレルゲンを持っているため私たちの健康に害を及ぼす恐ろしい存在です。しかし、プロテインの中で繁殖していることに気付かず、うっかり飲み込んでしまうこともあるかもしれません。

仮にダニアレルギーの人が誤って口にしてしまうと、人によってはアレルゲンに過敏な反応を引き起こしてしまうアナフィラキシー・ショックを発症する可能性があります。血圧や意識レベルの低下、さらには失神を伴うなど、最悪の場合は命に関わることもあります。

ましてや極小のダニですから、食べる前にはなかなか気付けません。万が一、ダニが混入しているプロテインを飲んでしまった場合は、速やかに病院へ向かいましょう。もしも症状が一度治まったとしても、後から再発してしまうこともあります。

危険なプロテインの見分け方

危険な状態となったプロテインには見分ける方法があります。その方法としては

・プロテインを注視すること
・プロテインが水分を含み球になっていないか

この二点が危険であるプロテインの大まかな見分け方となります。期限切れとなったプロテインはじっと注視することで、見えにくいですがダニが動く様子を見ることができます。その場合には絶対にプロテインの飲用はやめましょう。

二点目の水分の含み球になっていないか、という点に関しては、もともと粉状であるプロテインが球になっていると、水分を多く含み湿気てしまっている状態となります。この状態で飲用すると、お腹を壊してしまうリスクも考えられるので、飲用するのはやめましょう。

ダニが引き起こす危険なアナフィラキシーショックについてはこちら

出典:アナフィラキシーショックとは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル

プロテインの賞味期限切れでも飲めるようにするコツ

消費が追いつかないまま賞味期限切れを迎えてしまい、まだたくさん余ってるのに捨てなければいけない、といったことにならないように、少しでもプロテインを比較的安全に長持ちさせるための保存方法をまとめて紹介します。

(プロテインを効率よく摂取する方法に関しては以下の記事も参考にしてみてください)

購入時の袋やケースのまま保存する

開封後は、なるべく蓋のついた密封保存容器などに移し替えて保存することをオススメします。内部の空気を抜くことができるものであれば、真空状態で保存できるのでさらにリスクを減らせます。

購入したパッケージのまま保存する場合も、外気やダニの入り込むわずかな隙間が無くなるように蓋やジッパーは必ずしっかりと閉めましょう。袋状の容器であれば、少しでも中の空気を抜くように心がけることが大切です。

湿度・温度が低い場所で保存する

夏場や梅雨のときは特に注意が必要です。プロテインの大敵である「高温多湿」を避けるため、湿度と温度が低く、できるだけ直射日光の当たらない場所で保存するようにしましょう。食品用の乾燥剤をプロテインの容器の中に入れておくのも効果的です。

冷蔵庫で保存できればより一層安心ですが、いったん冷蔵庫に入れたプロテインは必ず冷蔵庫で保存し続けてください。常温でいつまでも放置してしまうと、賞味期限切れに関係無く未開封のものでも結露が発生しやすくなるので、ダニ以外にもカビが湧いてしまいます。

電化製品の上には置かない

電化製品の上は熱が溜まりやすいので、プロテインの保存場所として非常に良くないです。開封後のものだとなおさら、外気に触れてしまっていることでプロテインの酸化を早めてしまうことになるでしょう。

ましてやダニは温かい所を好みます。ただでさえ栄養豊富なプロテインはダニのエサとしてうってつけですが、さらに温かくなってしまうことで賞味期限切れを待たずしてわずかな日数でダニの住処となってしまいます。

スプーンなどで濡らさない

プロテインを作る際、付属やご自宅のスプーンを使うでしょう。使用したあとに洗うことは結構ですが、きちんと拭き取れていないと水気が残り、プロテインが湿ってしまいます。

スプーンの水気はしっかり拭き取り、完全に乾燥させてから使うようにしましょう。プロテインを保存するにあたって水分はカビやダニが繁殖してしまうもとになります。

賞味期限切れのプロテインを飲んでいる人の体験談

ここで、賞味期限切れを迎えてしまったプロテインを飲んだことのある人の声をいくつか紹介します。

美味しく飲めた方たち



こちらの方は二年も期限切れのプロテインを飲用しているようですが、腹痛などどいった症状は出ていないようでした。二年も期限が切れてしまっていると、ダニが発生している可能性も十分にあるので、飲用には注意が必要です。



こちらの方は三か月期限切れのプロテインを飲用しているようです、三か月であればダニが発生している可能性は少ないかもしれませんが、湿気てしまいお腹を壊す可能性もあるので注意が必要です。



こちらの方は一年も賞味期限切れのプロテインを飲用したようです。上記でも説明しましたが、ダニの発生や湿気により水分を含んでいないか確認したうえで、飲用するようにしましょう。

体調を崩してしまった方も



こちらの方は賞味期限切れのプロテインを飲用し、お腹を壊してしまったようです。ダニが発生していたか、もしくは水分を含み湿気てしまっていたのではないでしょうか。



こちらの方は賞味期限切れのプロテインを飲用し、一週間下痢になってしまったようです。ダニが発生しているとアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあるので十分に注意が必要です。



こちらの方は賞味期限切れのプロテインを飲用し、お腹を壊してしまったようです。賞味期限切れのプロテインを飲用し、問題ない人も多数いますが、その反面お腹を壊してしまう人もいるようです。

(その他プロテインで起こる健康被害については以下の記事も参考にしてみてください)

プロテインは賞味期限切れでも飲めるけど、注意は必要!

普通に買えばお世辞にも安いとは言い難いプロテイン、セールのうちにたくさん買ってストックしておきたいものです。賞味期限切れを迎えてしまったからと、すぐに捨てるのは正直もったいないです。

しかし、ずさんな保存の仕方ではあっという間にダニが湧き、せっかく買ったプロテインも大量に残ったまま廃棄ということになりかねません。そうならないよう適切な方法で保存して、有効的にプロテインを活用しましょう。