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プロテインを飲んだら気持ち悪くなる…。
プロテインを飲む度に吐き気や胃もたれを起こして気持ち悪くなると悩んでいる方も多いでしょう。しかし、胃腸トラブルを引き起こすのには原因があり、それに最適な対策を取ればすぐに改善ができます。
まずは、プロテインを飲んで吐き気・胃もたれを起こす原因から確認していきましょう。
プロテインを飲んで吐き気・胃もたれがする原因
プロテインを飲んで吐き気・胃もたれを起こす原因は、主にアレルギーと乳糖不耐症です。これらの中にも複数の種類の原因があり、自分に起こっている症状と照らし合わせて原因を明確にして対策する必要があります。
それでは、プロテインを飲んで吐き気や胃もたれを起こす原因の一つ『アレルギー』について詳しく確認していきましょう。
吐き気・胃もたれがする原因【①アレルギー】
アレルギー反応とは、体内に異物が取り込まれた際に免疫が働き排除しようとする働きのことです。
アレルギーには即時型と遅発型の種類があります。即時型は2時間以内、遅発型は6〜48時間以内に症状がでるのでプロテインを飲んですぐ発症する可能性も十分にあるのです。アレルギー反応が出た際には吐き気・胃もたれなど複数の症状がみられます。さらにひどい場合はアナフィラキシーを起こし命の危険性もあるので注意が必要です。
それでは、プロテインに潜むアレルギーの危険性について詳しく確認していきましょう。
乳製品アレルギー
乳製品アレルギーの場合は、牛乳成分を多く含まれているカゼインプロテインが原因となるのがほとんどです。さらに、一般的なプロテインに含まれているホエイでもアレルギー反応が出ることもあります。乳製品アレルギーの方はカゼイン・ホエイが入っていない、もしくは少量のプロテインを飲むようにしましょう。
大豆アレルギー
大豆アレルギーの場合は、ソイプロテインを飲んでいることが原因となることが多いです。
ソイプロテインに大豆が含まれているのは当たり前なので注意が必要です。さらに、ホエイなどのプロテインにも含まれる大豆が由来の『レシチン』という消泡剤の役割を担う成分でもアレルギー反応を起こす可能性があるので注意する必要があります。
したがって、大豆アレルギーの方はソイプロテインを避けるだけでなく、プロテイン購入時に大豆成分が入っていないか要チェックすることが重要です。
人工甘味料アレルギー
プロテインの摂取による人工甘味料アレルギーは、今まではあまり発症することはなかったですが近年増えているのが現状です。
プロテインに含まれる人工甘味料は、主にスクラロース、カリウムです。人工甘味料アレルギーと認識のある方は、人工甘味料が含まれていないプロテインを選びましょう。
乳製品や大豆アレルギーではないのにプロテインを飲んで吐き気・胃もたれをすることが多いという方は、人工甘味料アレルギーの可能性が高いです。気になる方は病院で検査するか人工甘味料が含まれていないプロテインを試してみましょう。
(無添加のおすすめプロテインについては以下の記事も参考にしてみてください)
無添加のプロテインおすすめ15選!国産市販品あり!飲むメリット〜口コミまで紹介!
出典:Slope[スロープ]
吐き気・胃もたれがする原因【②乳糖不耐症】
プロテインを飲んで胃腸を壊す原因として多いのが、乳糖不耐症です。
プロテインには多くの乳糖(ラクトース)が含まれています。乳糖を消化するにはラクターゼという酵素が必要になるのですが、人間は乳離れをして以降ラクターゼの数が減ってしまい乳糖を消化不良を起こすことが多いです。この乳糖を消化できない状況を『乳糖不耐症』といいます。
乳糖不耐症の場合は吐き気・胃もたれの他に下痢や、おならの回数が増加し臭くなるなど様々な胃腸トラブルが発症するので注意が必要です。乳糖不耐症の方は、WPIという乳糖が含まれていないプロテインを購入するようにしましょう。
プロテインを飲んで吐き気・胃もたれを起こさない対策
プロテインを飲んで吐き気・胃もたれを起こす原因を理解したところで、次は対策をする必要があります。原因によって取る対策が異なりますので、自分に合った対策を見つけて試してみましょう。
それでは、プロテインを飲んで吐き気・胃もたれを起こさない対策を解説していきます。
摂取するタイミングや量を考える
プロテインはトレーニングの直後や、就寝直前に飲んでしまうと逆流性胃腸炎を引き起こす可能性があります。
トレーニング直後に急いでプロテインを飲んでいる方が多くみられますが、そこまで急いでも効果は変わりません。トレーニング後45分間のゴールデンタイムに摂取すれば問題ないので、着替えなどで息を整えながらリフレッシュした状態で飲みましょう。
就寝前にプロテインを飲むという方は、最低でも就寝1〜2時間前に摂取して睡眠中に胃腸が活発に働かないようにしましょう。
(プロテイン摂取のゴールデンタイムについては以下の記事も参考にしてみてください)
プロテインは運動後45分のゴールデンタイムに!理由・効果〜飲み方まで解説!
出典:Slope[スロープ]
日頃から腸内環境に気を配る
プロテインで一気に大量のプロテインを摂取することによって、腸がタンパク質を消化しきれなくなります。このようにして腸内に残ったタンパク質は悪玉菌のエサとなり、悪玉菌によって腸内環境がどんどん悪化されていくのです。
こういった場合は、腸内の善玉菌を増やしていく必要があります。善玉菌を増やすには乳酸菌・ビフィズス菌・発酵食品など善玉菌が含まれている飲食料を直接摂取、または腸内で善玉菌を増やす効果のある食物繊維やオリゴ糖を摂取する必要があります。各栄養素が含まれている飲食料の例を下記にまとめたので、試してみましょう。
●乳酸菌・ビフィズス菌:ヨーグルト、乳酸飲料など
●発酵食品:チーズ・納豆・キムチ・味噌・ぬか漬けなど
●食物繊維:果物類(干しプルーン・りんご・いちご・バナナなど)、野菜類(切り干し大根・グリーンピース・ごぼうなど)、きのこ類、豆類、海藻類など
●オリゴ糖:玉ねぎ、サトウキビ、バナナ、ごぼう、キャベツ、アスパラガス、ハチミツ、ニンニク、トウモロコシ、大豆、じゃがいもなど
牛乳で飲むのをやめる
プロテインを飲んで吐き気・胃もたれが起こる原因の一つである乳糖は、牛乳にも多く含まれているため注意が必要です。乳糖不耐症の方は、牛乳ではなく水で割って飲むことをおすすめします。
しかし、プロテイン特有の味が苦手で牛乳で飲めないという方も少なくないでしょう。このような場合は、牛乳を温めてからプロテインと混ぜて飲むようにしてください。牛乳を温めて飲むと腸が乳糖を消化する働きを促進できるので、吐き気や胃もたれの症状も出にくくなります。
プロテインを変える
乳糖不耐症が原因で吐き気・胃もたれを起こしている場合は、プロテイン自体を変えるのが効果的です。前途しましたがWPIという種類のプロテインは、乳糖が含まれていないので乳糖不耐症が原因の場合はすぐに改善が見られるでしょう。
WPIのプロテインは少し高値ですが、毎度辛い思いをして飲むことを考えるとコスパは良いのでケチらず試してみてください。
(WPIのプロテインのおすすめについては以下の記事も参考にしてみてください)
WPIプロテインおすすめ7選!お腹を壊して下痢などで悩んでいる方に最適!
出典:Slope[スロープ]
サプリメントで乳糖を消化するラクターゼを摂取
乳糖を消化する際にはラクターゼが必要で、人間の体にはラクターゼがあまり含まれていないとお伝えしました。しかし、ラクターゼはサプリメントで一時的に増加させることが可能です。
このサプリメントとは『ラクターゼエンザイム』と呼ばれるもので、値段も1000円程度で変えて比較的どこでも買えます。WPIのプロテインに買い換えるのは厳しいという方は、こちらのサプリメントを試してみましょう。
エビオス錠を摂取する
急にプロテインを飲んで吐き気や胃もたれを発症してしまった方などは、近くの薬局でも変えるエビオス錠を飲むことをおすすめします。エビオス錠には胃腸トラブルを改善する栄養素が40種類も含まれており、幅広い原因に対応しているので常備して置くと良いでしょう。
プロテインはどうしても飲まなきゃダメ?
対策をすれば改善できることはわかったけど、そこまでしてプロテインは飲まなきゃダメ?と疑問に思っている方もいるでしょう。結論から言うとどちらとも言えません。
人間は1日に自分の体重×1〜1.2gのタンパク質を摂取する必要があります。この量を全て食事から取ろうとするのは、一般的に難しいでしょう。そんな中で、1杯で20gほどのタンパク質を摂取できるプロテインはとても効率的です。
しかし、前途した通り胃腸のトラブルや、人工甘味料による人体への悪影響を考えると食事から全てタンパク質をとることが理想です。したがって、どうしてもプロテインを飲みたくないと言う方は毎回の食事の栄養素を計算する習慣をつけて、タンパク質をすべて食事から摂れるよう努めましょう。
(プロテインなしで筋トレをする場合については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレはプロテインなしOK!理由&メリット〜成果が出た人の体験談まで紹介!
出典:Slope[スロープ]
プロテインとうまく付き合って筋トレの成果をあげよう
プロテインを飲んで吐き気・胃もたれがする原因〜対策まで詳しく解説してきました。プロテインは筋肉の成長にとても効率的で、トレーニーには必須のアイテムと言って良いほどです。しかし、これまで解説してきたようなリスクもあるので、しっかりとした知識を身につけてプロテインとうまく付き合っていきましょう。