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筋膜リリースであざができるのは普通?効果の証?内出血に原因&対処法を解説

2021年03月13日

足や太もも、背中など筋膜リリースをする人の中には、内出血のあざが発生して痛いと悩む方がいます。これは間違った使用法や、やりすぎが原因です。痛いのは好転反応だからと諦めず、内出血のあざを作らない正しい方法で筋膜リリースしてみてください。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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筋膜リリースで内出血してあざができるのは普通?

筋膜リリース目的で使われる人気のフォームローラーですが、初めて使った方があざだらけになってしまうというレビューがよくあります。それによって、敬遠したり、一度で使用を諦めてしまう方もいるほどです。ですが、必ずしもあざが悪いわけではありませんし、痛みがないものもあります。

好転反応によるあざは、痛みがなく体がいい方向に向かう証拠です。溜まっていた不純物が多いほど時間はかかるものの、数日で治ります。問題なのは、痛い内出血を起こしているあざです。この痛いあざも、ローラーを正しく使っていけば減らすことができます。では、どのような使い方が原因であざになるのか、仕組みや対処法を詳しく見ていきましょう。

筋膜リリースで内出血してあざができる原因

フォームローラーによるあざで、痛いものは内出血を起こして赤黒くなっています。外部から強く圧迫したり衝撃を与えると、皮下組織や筋肉などが壊れる挫滅が発生します。挫滅すると血管も切れてしまうのです、筋膜リリースで内出血が起きるのは、間違ったローラーの使い方が主な原因です。以下のような使い方をせず、日数をかけて筋膜リリースしましょう。

フォームローラーを使う時、全体重をかけている

全体重をフォームローラーかけて押しつけるという使い方は、筋膜リリースではなく、筋肉へのアプローチです。老廃物やリンパ液などの滞っているものは、フォームローラーをただ強く押し付けても流れません。溜まっている老廃物などが神経を刺激し、痛みを引き起こします。

フォームローラーで筋肉をほぐそうとして使っても、むしろ挫滅を引き起こし、筋肉が硬くなってしまいます。筋肉が硬くなると余計むくみやすくなるため注意が必要なのです。

1ヶ所に長い時間、ゴリゴリと圧をかけている

1ヶ所に圧をかけ続けるのは適度であれば効果的です。しかし、10秒以上フォームローラーを押しつけるのはやりすぎで、痛みにつながっているのです。筋膜リリース初心者で力加減がわからない時期や、ダイエット効果が早く出て欲しいなどの理由から、やりすぎてしまう人は少なくありません。

筋膜リリースのあざは慣れればできなくなる?

筋膜リリースで内出血によるあざができるのは、つまるところ、圧迫しすぎやゴリゴリやりすぎによるものです。皮下組織や筋肉などを挫滅させなければ血管も傷つくことはありません。皮膚の下には、目に見える血管の他に、とても細かい毛細血管があちこちに広がっています。しかし、毛細血管の壁は薄く、破れやすいのです。

やりすぎてしまう人は筋膜リリースに慣れておらず、力加減や時間などがわかりません。その上、普段から筋膜リリースしている人より、圧迫による影響を受けやすく、内出血しやすい傾向があります。また、不純物やリンパ液などが滞っている方は、痛いわけではないものの、好転反応で赤くなることもあります。

逆に言えば、筋膜リリースに慣れることで圧迫の影響は受けづらくなりますし、力加減やローラーの使い方もわかっていきます。筋膜リリースに慣れるまではやりすぎに注意すべきでしょう。押しつけるのではなく、スライドさせるようにローラーを使用し、力を込めすぎず、1ヶ所に10秒以上時間をかけないようにすると内出血によるあざを軽減することができます。

筋膜リリースで内出血してあざができた際の対処法

基本的に、筋膜リリースで内出血のあざができた場合、時間が経てば自然と消えます。自然と血液が吸収され、黄色くなった後で消えていきます。まずは、新しいあざを作らないように筋膜リリースの正しいやり方を把握しましょう。そして、慣れるまでは仕方がないと考え、力加減がわかるまで続けていきましょう。

とはいえ、治るまでの間はおしゃれをしづらいなどの悩みが発生します。足を出したいのに、足や太ももがあざだらけで困る方もいます。自然に消えるものではありますが、なるべく早く消す方法もあります。可能な限り早く内出血のあざを消したい場合は、以下を参考に対処してみてください。

血行をよくすると内出血によるあざは消えやすい

血行を改善するには温めることをおすすめします。36〜37度程度の体温に近いぬるま湯にタオルを浸し、絞ってから患部に当てるか、体温に近いお風呂に入るのも効果があります。その他、市販薬やサプリメントでもでも血液の停滞を防ぎ、流れを良くするものもあります。

打撲などの場合は腫れが引いてから

もちろん、打撲などで内出血の青あざができた場合であれば、まずは安静にし冷やしたり、圧迫したり、心臓より高い位置に患部を移動させる必要があります。しかし、打撲などでも腫れが引いた後でしばらく治らない内出血には、筋膜リリースによる内出血と同じく血行を改善することが有効です。

(フォームローラーの揉み返しや好転反応については以下の記事も参考にしてみてください)