クリーンシートの意味とは?
サッカーで使われる「クリーンシート」の意味は、無失点試合のことです。試合の最後まで無失点で抑えると、クリーンシートを達成したことになります。相手に最後まで得点を入れさせないことを意味するので、試合に勝つことがイコールではありません。
仮に0-0だったとしても、お互いにクリーンシートは達成していることになります。ただし、引き分けの場合あまりクリーンシートを使うことはありません。
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クリーンシートという言葉の由来
クリーンシートとは「clean sheet」のことで、キレイなシートとなります。ここで言うシートとは、試合の記録用紙のことでキレイな記録用紙とは、得点がないことを意味します。つまり、無失点の試合のことです。シートがキレイということは、何も書かれていないことになるわけです。
相手に得点を入れさせない試合をしたことを、クリーンシートと言っています。実際のclean sheetの意味は、前科がないや白紙といった意味があります。日本でもクリーンシートが有名になったのは、サッカーの実況中継で積極的に使われるようになってからです。
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クリーンシートという言葉の使い方
クリーンシートという言葉は、どのような使い方をするのでしょうか。無失点試合のことを表すクリーンシートは、選手に対して使うのかチームに対して使うのかどちらか気になるところです。クリーンシートの使い方について、みていきましょう。
チームに対する使い方
クリーンシートをチームに対しての使い方は、チームの成績を表す際に使います。試合が無失点だった場合、クリーンシート達成したと使われるわけです。チームとしての試合の結果の指標と考えることができます。基本的には選手や個人に対して使うことが多いですが、チームの成績を表すことができます。
引き分けでもクリーンシート達成とカウントされるので、チームが勝ったことだけに使うわけではありません。
選手に対する使い方
選手に対してクリーンシートを使うのは、主にゴールキーパーやディフェンスの選手です。特にゴールキーパーは、無失点に抑えるキーパーソンとなるためクリーンシート達成ランキングなどで評価されることがあります。クリーンシートの達成は、ゴールキーパーやディフェンダーの評価につながるのです。
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クリーンシートはGKの成績表!?
クリーンシートは、無失点試合のことなのでまさにゴールキーパーの成績表であると言えます。数々の試合で出しているクリーンシートは、どのようになっているのでしょうか。国内のみならず、世界のゴールキーパーのクリーンシート達成や分析結果についてみていきましょう。
今季の欧州5大リーグランキング
今季の欧州5大リーグにおける、クリーンシート達成のランキングです。クリーンシート達成の上位5位から1位を紹介します。欧州5大リーグとは、ブンデスリーガ・セリエA・プレミアリーグ・リーガエスパニョーラ・リーグアンといった大人気のサッカーリーグです。
そうそうたる選手の中から、今季のクリーンシート記録が良かったのはどの選手だったのでしょうか。
5位ジョー・ハート
イングランドのトッテナム・ホットスパーに所属する「ジョン・ハート」のクリーンシート達成は、6試合中4試合無失点の記録があり66.7%という結果でした。
4位オンドジェイ・コラーシュ
チェコ出身のゴールキーパー「オンドジェイ・コラーシュ」は、現在SPORT INVEST INTERNATIONAL, A. S.に所属しています。今季のクリーンシートの記録は、12試合中5試合無失点で41.7%という結果でした。
3位パウ・ロペス
スペイン出身のゴールキーパー「パウ・ロペス」は、ASローマ所属の選手です。スイン代表にもなったことがあります。今季のクリーンシート記録は、12試合中5試合の記録で41.7%という結果です。
2位ヘロニモ・ルジ
アルゼンチン出身で現在ビジャレアルCFに所属する「ヘロニモ・ルジ」は、アルゼンチン代表にも選ばれています。今季のクリーンシートの記録は、13試合中6試合無失点という記録で46.2%という結果でした。
1位ドミニク・リヴァコヴィッチ
クロアチア出身の「ドミニク・リヴァコヴィッチ」は、NKディナモ・ザグレブに所属しているゴールキーパー選手です。クロアチア代表選手でもあります。今季のクリーンシートの記録は、11試合中6試合無失点で54.5%という結果でした。
歴代Jリーグランキング
日本のサッカーリーグである、Jリーグの歴代クリーンシートランキングを紹介します。Jリーグのどのチームが、クリーンシート達成の記録が高いのでしょうか。歴代Jリーグのクリーンシート達成ランキングを、みていきましょう。
5位サガン鳥栖
歴代Jリーグクリーンシートランキング5位は「サガン鳥栖」です。攻撃の強さによって、失点数が少ないことが特徴のチームとなっています。主な選手は、以下のメンバーです。
・GK:朴一圭
・DF:エドゥアルド、中野伸哉、ファン・ソッコ、田代雅也、大畑歩夢
・MF:松岡大起、仙頭啓矢、島川俊郎、樋口雄太、酒井宣福、中野嘉大、小屋松知哉、本田風智、飯野七聖
・FW:林大地、山下敬大、石井快征、豊田陽平
今季のゴルキーパー林のクリーンシート記録は、3月の時点で5試合連続クリーンシートの記録を出しています。2020年12月~2021年3月までのフリーシート記録時間は、597分です。
4位横浜フリューゲルス
1996年に惜しまれながらチーム消滅となってしまった「横浜フリューゲルス」ですが、1996年には開幕8試合連勝6試合連続クリーンシートの記録を保持しています。Jリーグ発足からスター選手が活躍したチームでした。主な選手は以下となります。
・GK:楢崎正剛
・DF:大嶽直人、森山佳郎、薩川了洋、前田浩二、小泉淳嗣
・MF:サンパイオ、山口素弘、ジーニョ、三浦淳宏、原田武男
・FW:エバイール、前園真聖
ハイレベルなチームと期待されていただけに、チームの存続ができなかったことは残念です。1995年11月~1996年4月までのクリーンシート記録時間は、627分でした。
3位浦和レッズ
歴代Jリーグフリーシート記録の3位は「浦和レッズ」です。J1の新記録となった7試合連続クリーンシートの記録を保持しています。主な選手は、以下となっています。
・GK:西川周作
・DF:森脇良太、那須大亮、槙野智章、永田充
・MF:平川忠亮、阿部勇樹、鈴木啓太、宇賀神友弥、柏木陽介、原口元気、梅崎司、青木拓矢、関根貴大
・FW:興梠慎三、李忠成
2014年は攻守のバランスが絶妙だったと言われています。2014年4~7月のクリーンシート記録時間は、659分です。
2位清水エスパルス
Jリーグ歴代フリーシート達成2位は「清水エスパルス」です。Jリーグ発足当初からスター選手が活躍する強豪チームでした。サッカー王国静岡ゆかりの選手は、そうそうたるメンバーが揃っています。主な選手は以下となっています。
・GK:シジマール
・DF:堀池巧、加藤久、内藤直樹、平岡宏章
・MF:大榎克己、澤登正朗、三浦泰年
・FW:長谷川健太、エドゥー、向島建
1993年の2ステージからゴールキーパーにシジマールが加入し、急激にクリーンシートが伸びました。1993年7~9月のクリーンシート記録時間は、731分です。
1位名古屋グランパス
Jリーグ歴代クリーンシート達成1位は「名古屋グランパス」です。フィッカデンティ監督のチームは失点数が少ないという実績があります。まさに名古屋グランパスは、その勢いに乗っている状態です。主な選手は、以下となっています。
・GK:ランゲラック
・DF:丸山祐市、中谷進之介、宮原和也、吉田豊、木本恭生、成瀬竣平
・MF:米本拓司、稲垣祥、長澤和輝、阿部浩之
・FW:柿谷曜一朗、山崎凌吾、ガブリエル・シャビエル、相馬勇紀、マテウス、齋藤学、前田直輝
効率的に手堅く勝利をおさめていく名古屋グランパスは、監督の采配による効果も感じられます。2021年2月~4月のクリーンシート記録時間は、818分です。
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歴代プレミアリーグランキング
イングランド最上級のリーグ「プレミアムリーグ」の、歴代クリーンシート達成ランキングを紹介します。世界中で人気があるサッカーリーグが持つ、ゴールキーパーのクリーンシートの記録についてみていきましょう。
5位ナイジェル・マーティン
イングランド出身のサッカー選手で、イングランド代表選手でもありました。現在は、ブラッドフォード・シティでゴールキーパーのコーチをしています。クリーンシートの記録は、372試合中141試合クリーンシートで37.9%の記録を保持しています。
4位デビッド・シーマン
イングランド出身のサッカー選手で、アーセナルやマンチェスターシティなどで活躍しイングランド代表選手にもなっていました。クリーンシートの記録は、344試合中145試合クリーンシートで42.2&の記録を持っています。
3位マーク・シュウォーツァー
オーストラリア出身のサッカー選手で、チェルシーやレスターなどで活躍していました。オーストラリア代表だったこともあります。クリーンシート達成の記録は、514試合中153試合クリーンシートで29.8%という記録です。
2位ディビッド・ジェームス
イングランド出身のサッカー選手で、イングランド代表選手だったこともあります。現在は、BTスポーツで評論家として活動しています。クリーンシート記録は、572試合中172試合クリーンシートで30.1%という記録です。
1位ペトル・チェフ
チェコ出身のサッカー選手で、チェコ代表だったこともあります。現在は、チェルシーFCの選手兼監督をしていて、最優秀ゴールキーパー賞を受賞した経歴もある選手です。クリーンシートの記録は、443試合中207試合クリーンシートで46.7%の記録を保持しています。
歴代リーガエスパニョーラランキング
スペインのサッカーリーグ「リーガエスパニョーラ」の、歴代クリーンシート達成記録ランキングを紹介していきます。
5位ルイス・アルコナーダ
スペイン出身のサッカー選手で、スペイン代表を務めたこともあります。生涯レアル・ソシエダに所属しゴールキーパーのポジションを務めていました。クリーンシート達成の記録は、418試合中150試合で35.9%です。
4位ビクトル・バルデス
スペイン出身のサッカー選手で、バルセロナに所属していました。元スペイン代表を務めたこともあります。クリーンシートの記録は、387試合中173試合クリーンシートで44.7%の記録を保持しています。
3位イケル・カシージャス
スペイン出身のサッカー選手で、レアル・マドリードを中心に活躍していました。現在は、レアル・マドリードのフロントにアシスタント・ゼネラル・ディレクターを務めています。クリーンシートの記録は、510試合中177試合クリーンシートで34.7%の記録を持っています。
2位フランシスコ・ブーヨ
スペイン出身のサッカー選手で、レアル・マドリードなどに所属していました。引退後はレアル・マドリードの監督も務めていました。クリーンシートの記録は、542試合中213試合クリーンシートで39.3%の記録です。
1位アンドニ・スビサレッタ
スペイン出身のサッカー選手で、バレンシアFCなどで活躍していました。スペイン代表選手であったこともあります。クリーンシートの記録は、620試合中235試合クリーンシートで37.9%といった記録を保持しています。
歴代ブンデスリーガランキング
ドイツ語圏諸国のサッカーリーグ「ブンデスリーガ」の、歴代クリーンシートランキングを紹介します。歴代のそうそうたるゴールキーパーが登場します。
5位ウルリッヒ・シュタイン
ドイツ出身のサッカー選手で、西ドイツ代表選手を務めたこともあります。クリーンシートの記録は、512試合中146試合クリーンシートで28.5%という記録です。
4位Eike Immel
ドイツ出身のサッカー選手で、TSVアイントラハットシュタットアレンドルフのゴールキーパーコーチなども務めていました。クリーンシートの記録は、534試合中148試合クリーンシートで27.7%の記録を保持しています。
3位オリバー・レック
ドイツ出身のサッカー選手で、シャルケ04などに所属し活躍していました。ドイツ代表を務め、引退後はシャルケのゴールキーパーコーチも務めるなど監督業を行うことが多かったです。クリーンシートの記録は、470試合中176試合クリーンシートで37.4%の記録を持っています。
2位オリバー・カーン
ドイツ出身のサッカー選手で、野性味溢れるプレーが有名です。歴史の残るゴールキーパーとして、ドイツサッカー会の伝説とも言われています。クリーンシートの記録は、557試合中204試合クリーンシートで36.6%です。つい最近までは、歴代トップを守っていました。
1位マヌエル・ノイアー
ドイツ出身のサッカー選手で、シャルケ04などに所属し現在はバイエルン・ミュンヘンに所属しています。クリーンシートの記録は、438試合中204試合クリーンシートで46.6%の記録を保持しています。2021年1月にオリバー・カーンの記録を抜いて歴代トップです。
歴代セリエAランキング
イタリアサッカーリーグ「セリエA」のクリーンシート達成ランキングを紹介します。歴代ゴールキーパーの中には、懐かしい選手も登場しているのでチェックしてみましょう。
5位ジャンルカ・パリュウカ
イタリア出身の作家選手で、ボローニャやアスコリなどに所属していました。イタリア代表を務めたこともあり、90年代を代表するゴールキーパーです。クリーンシートの記録は、596試合中194試合クリーンシートで42.5%という記録を保持しています。
4位ジョバンニ・ガッリ
イタリア出身のサッカー選手で、派手さはないがミスが少ない安定した選手として知られています。ACミランやパルマなどで活躍し、イタリア代表も務めています。クリーンシートの記録は、496試合中211試合で42.5%です。
3位エンリコ・アルベルトージ
イタリア出身のサッカー選手で、ACミランなどで活躍していました。イタリア代表選手も務めたこともあります。クリーンシートの記録は、532試合中238試合クリーンシートで44.7%です。
2位ディノ・ゾフ
イタリア出身のサッカー選手で、氷のゴールキーパーという異名を持つ伝説の選手です。ユヴェントスなどで活躍し、世界歴代ゴールキーパー3本の指に入ると言われています。クリーンシートの記録は、566試合中276試合クリーンシートで48.8%です。
1位ジャンルイジ・ブッフォン
イタリア出身のサッカー選手で、イタリア代表最多出場の記録を持っています。クリーンシートの記録は、658試合中299試合クリーンシートで45.4%です。ユヴェントスなどに所属して活躍しましたが、現在、古巣であるパルマ・カルチョ1913に復帰しています。
歴代リーグアンランキング
フランスのプロサッカーチーム「リーグアン」の、歴代クリーンシート達成ランキングを紹介します。フランスを代表するゴールキーパーたちが揃って登場するので、チェックしてみましょう。
5位ステファヌ・リュフィエ
フランス出身のサッカー選手で、フランス代表を務めたこともあります。2021年1月に引退しています。クリーンシートの記録は、428試合中160試合クリーンシートで37.4%です。
4位グレゴリー・クーペ
フランス出身のサッカー選手で、2001年日韓ワールドカップがフランス代表デビューでした。2004年と2005年には、リーグアンの最優秀ゴールキーパー賞を受賞しています。クリーンシートの記録は、465試合中175試合クリーンシートで37.0%です。
3位ユルリク・ラメ
フランス出身のサッカー選手で、ボルドーやスダンなどで活躍していました。フランス代表を務めたことがあり、2001年の日韓ワールドカップでは日本戦でフル出場しています。クリーンシートの記録は、406試合中172試合クリーンシートで42.4%です。
2位ジャン=リュック・エトリ
フランス出身のサッカー選手で、生涯ASモナコ一筋を通しています。引退後もASモナコで監督を務めていた時期もあります。クリーンシートの記録は、491試合中208試合クリーンシートで42.4%という記録です。
1位ミカエル・ランドロー
フランス出身のサッカー選手で、フランス最多のPKを止めた記録を持っています。バランスの良い才能を備えたゴールキーパーと言われていた選手です。クリーンシートの記録は、618試合中227試合クリーンシートという記録を保持しています。
クリーンシートといった記録を意識して観戦・プレーをしよう!
クリーンシートの意味やランキングを紹介しました。無失点の記録を意識してサッカーを見てみると、また違う見方ができます。サッカーをより楽しみながら観戦できるようになります。お気に入りのチームや選手のクリーンシートをチェックして、今季も応援していきましょう。