ヘアスタイル

ヘアケア

朝シャンはよくない?はげるデメリットは嘘?メリットだけにするコツも解説!

2020年09月03日

「朝シャンしないとベタベタする」と朝シャンが日課の方も多いでしょう。この記事では朝シャンとは何なのかやはげるデメリットの噂、お湯や水だけの朝シャンなどについて解説します。「朝シャンをやめたらこうなった」という体験談も紹介していますのでぜひ目を通してみてください。

【監修】美容師 横井拓徹

Amoute(アムティ)恵比寿店に勤務。21歳で専門学校卒業と同時にスタイリストデビュー。美容業界最速。学内ウィッグコンテストでは優勝。24歳で店長に就任。インスタグラムでは100人以上の芸能人ものまねセットを投稿し、話題性を呼んでいる。Instagram(本垢) / Instagram(芸能人ものまねヘアセット垢)

そもそも朝シャンとは?メリットは?

そもそも「朝シャン」は、朝にシャンプーして洗髪することを指します。1980年頃に流行し始め、現在も多くの方の日頃の習慣となっている朝シャンですが「朝のシャンプーは頭皮や髪の毛によくない」という話も耳にしますよね。朝シャンは実際のところ、どのような影響を頭皮や髪の毛に及ぼすのでしょうか?

まずは、朝シャンを行うことによるメリットにどういったものがあるのかを見ていきましょう。

寝汗や皮脂汚れを落とすことができる

朝シャンをするメリットとしてまず挙げられるのは、寝汗や皮脂汚れを落とせるということです。その量に個人差はありますが、寝ている間にも頭皮から皮脂や汗が分泌されます。特に夏場はコップ2~3杯分もの汗をかくと言われていて、自覚がなくても朝の頭皮には皮脂汚れが溜まりがちです。

1日のスタートは、清潔な状態で迎えたいものですよね。朝シャンをして夜のうちにかいた寝汗や溜まった皮脂汚れを洗い流すと、頭皮のベタベタや臭いも効果的に解消できます。

寝癖をきれいに直すことができる

寝癖をきれいに直すことができるのも、朝シャンのメリットのひとつです。「寝癖ができているところだけを濡らしても、あまり効果がなくきれいに直らない」という方も多いでしょう。朝シャンをすると髪の根元から毛先までしっかりと濡れるので、簡単に寝癖を直すことができます。

「何度も濡らし直してブローする」といった頑固な寝癖を直すためにかかる手間が少なくなり、忙しい朝の時間に余裕が持てるようになると助かりますよね。また、朝シャンで一気に寝癖を直すことで、髪のハネやうねりを気にすることなくヘアセットができるのも嬉しいポイントです。

体をすっきり目覚めさせることができる

朝シャンのメリットとしては、体をすっきり目覚めさせられるといったことも挙げられます。「朝起きてすぐは、頭がボーッとしてやる気がわかない」という方もいますよね。朝シャンをすると頭皮の血行が良くなり、すっきりと体を目覚めさせるのに効果的です。

なぜ血行が良くなると効果的に体を目覚めさせることができるのでしょうか?それについては、体内の交感神経と副交感神経が関係しています。目を覚ましてすぐは副交感神経が優位になっていて、体がまだお休みモードから抜け切れていません。朝シャンをして血行が良くなると、交感神経が優位になって脳や体が活動状態に切り替えられます。

朝シャンですっきりと体を目覚めさせれば気持ちも引き締まり、快適に朝の準備を進められるでしょう。

朝シャンのデメリットは?はげるって本当?

朝シャンには効果的なメリットだけでなく、デメリットもあります。「朝シャンをするとはげる」「朝シャンは髪が傷む」などデメリットに関する話もよく耳にしますよね。そこで、ここでは朝シャンをするデメリットについて解説します。朝シャンの影響ではげることについても触れていますので、ぜひ目を通してみてくださいね。

抜け毛・薄毛の原因になる

朝シャンのデメリットとしてまず挙げたいのが、抜け毛や薄毛の原因になるということです。「朝シャンをするとはげる」という話は、あながち嘘ではありません。朝シャンについては「夜も朝もシャンプーする」「夜は洗わず朝シャンだけする」という2つのパターンがみられますが、どちらも抜け毛や薄毛につながる可能性があります。

夜と朝のどちらもシャンプーをしている場合に薄毛や抜け毛を引き起こす原因となっているのは、2度のシャンプーで必要以上に頭皮の皮脂が落ちてしまっていることです。皮脂を落としすぎると、それを補おうと皮脂の過剰分泌が起こります。その結果、頭皮がベタベタになったり毛穴が詰まったりして、髪の成長の妨げとなるのです。

夜に髪を洗わず朝シャンだけをしている場合は、髪が栄養を吸収して成長する夜の時間帯に頭皮が清潔な状態でないことが抜け毛・薄毛の原因になっています。日中にたまった頭皮の汚れを落とさずに眠ってしまうと、栄養が効果的に髪に行き渡りません。そのため健康な髪が生えにくく、抜け毛や薄毛、はげることにつながってしまいます。

(朝シャンで薄毛に繋がる原因については以下の記事も参考にしてみてください)

髪がダメージを受ける

髪の毛がダメージを受けてしまうことも、朝シャンをするデメリットのひとつです。ダメージを受ける理由としては、朝の忙しさから「丁寧にタオルドライをせず髪を乾かしてしまう」「髪を保護する膜が再生する前に外出してしまう」といったことが挙げられます。

朝の短い準備時間では、とにかく早く髪を乾かそうと朝シャン後にすぐブローをする方もいるでしょう。しかし、タオルドライをしきれていない水気の多い状態の髪にドライヤーの熱風を当てると、髪の毛はかなりのダメージを受けてしまいます。

また、髪の毛にはダメージから守ってくれる「庇護膜(ひごまく)」というものがあり、シャンプーによって剥がれはしますが分泌された皮脂により時間をかけて再生される仕組みです。夜のシャンプーであれば睡眠中に庇護膜が再生しますが、朝シャンの場合は再生前に外出することになるため紫外線や汚れによるダメージを直に受けることになります。

頭皮トラブルを引き起こす

朝シャンをするデメリットには、頭皮トラブルを引き起こすということもあります。朝シャンの際にシャンプーを使用すると、皮脂が必要以上に失われて頭皮が乾燥しがちです。その結果、皮脂の過剰分泌につながり「頭皮がベタベタする」「毛穴が詰まって吹き出物ができる」「頭皮が臭くなる」といったトラブルを引き起こしてしまいます。

ベタベタを避けるためについ頭皮を洗いすぎてしまう方もいますが、頭皮で分泌される皮脂は髪や頭皮を守るためにある程度は必要なものです。頭皮や髪がベタベタになる悩みの原因が、洗いすぎによる皮脂の過剰分泌であったりすることも少なくありません。

また、朝は忙しく朝シャンにあまり時間をかけられない方もいるでしょう。そういった方に多いのがシャンプーのすすぎ残しです。シャンプーを完全に流しきれていないと頭皮に雑菌が繁殖し、痒みやフケの原因となります。

(頭皮の臭いについては以下の記事も参考にしてみてください)