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抜け毛の危険度は毛根を見れば分かる?
枕元や床などに抜け毛を見つけたとき、毛根にまで目を向けていますか?毛根は、髪の毛が健康かどうかを知るためのバロメーターだと言えるものです。毛根を見れば髪の毛や頭皮の健康状態がわかり、その抜け毛の危険度を知ることもできます。ではまず、抜け毛の危険度について知っておきましょう。
そもそも抜け毛の危険度って何?
「抜け毛に危険度なんてあるの?」と気になった方もいるでしょう。抜け毛は正常で自然な抜け毛と、異常な抜け毛との2種類に分類することができます。抜け毛が正常か異常かの判断ができれば、髪の毛や頭皮のトラブル・病気にもいち早く気づくことが可能です。そこで、ここでは自然な抜け毛と異常な抜け毛について解説していきます。
(抜け毛は病気のサインについては以下の記事も参考にしてみてください)
抜け毛は病気のサインかも。正常・異常の見分け方は?対策〜受診の目安まで解説
出典:Slope[スロープ]
自然抜け毛
自然抜け毛は髪の毛が生え変わる正常なヘアサイクルのなかで抜け落ちたもので、特に問題があるわけではありません。人間の髪の毛は永遠に伸び続けるわけではなく、抜け落ちて生え変わる仕組みです。研究論文では、髪が生え変わるヘアサイクルについて以下のように説明されています。
毛にはヘアサイクルがあって1日に50~100本,平均64本の毛が自然に脱毛していく.そしてこの数を補うため,一方では同じ数の毛の新生を促進する必要があります.毛は一生のび続 けるのではなく,一定期間成長を続けると(成長期),成長を中止し(移行期),ついで休止期となり毛は脱落します.
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi1960/28/6/28_6_219/_pdf
ヘアサイクルのなかでの自然な抜け毛の本数は、平均で1日64本ほどです。「毎日そんなに抜けていたら、薄毛が進行するのでは?」と不安になった方がいるでしょうが、自然な抜け毛においては心配する必要はありません。先ほど紹介した研究論文では、自然な抜け毛についても以下のように説明されています。
頭髪毛の数は10万本で1cm2当り200~300本生えています.そして成長期毛が85%,移行期毛が1%,休止期毛が14%とされ,休止期に入っても正常な場合には周囲の組織とかみ合わさっているので簡単には脱落せず,新毛の形成が始まると脱落します.
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi1960/28/6/28_6_219/_pdf
自然な抜け毛の場合は休止期に入ってすぐに抜け落ちるわけではなく、新たな髪の毛が作られ始めてから抜ける仕組みになっています。また、髪の毛は成長期のものの割合が最も高く、抜け落ちる休止期のものはわずか1割程度です。そのため、自然な抜け毛によって薄毛が進行したりはげたりするようなことはありません。
異常抜け毛
危険度の高い異常な抜け毛とはどういったものなのでしょうか?異常抜け毛は頭皮トラブルや病気、ストレスなどが原因となり、ヘアサイクルが乱れた状態で抜け落ちてしまう髪の毛のことを指します。異常抜け毛はヘアサイクルの成長期が短く、髪の毛が成長しきることなく抜けてしまうものがほとんどです。
ヘアサイクルの異常にいち早く気づくためにも、抜け毛を見つけたら毛根を確認して抜け毛が正常かどうかをすぐに見分けることが非常に大切です。では、どのような毛根が正常、もしくは異常な抜け毛のものなのでしょうか?
(抜け毛は季節が問題かもについては以下の記事も参考にしてみてください)
急な抜け毛は季節が問題かも!春秋が抜けやすい時期?原因&対策を解説!
出典:Slope[スロープ]
健康な抜け毛の毛根の状態
まずは、どういった状態の毛根が健康な抜け毛のものなのか解説していきます。抜け毛の毛根がこちらで紹介するような色や形状であれば、基本的には自然抜け毛として捉えて問題ありません。ただ、一見健康な抜け毛の毛根に見えても、頭皮トラブル等のサインが隠れていることもあるため注意が必要です。