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筋トレでドーパミン・アドレナリンを分泌!増える理由〜メリットを徹底解説!

2020年09月29日

筋トレ後は脳が冴えて眠れないことはありませんか?実は、筋トレによって脳を活性化する物質が分泌しているからなんです。今回は、筋トレをする事によって分泌されるドーパミン・アドレナリンについて、増える理由について解説していきます。

【監修】パーソナルトレーナー 柴山智幸

『身体の全てを整えて生活を豊かに』というコンセプトで目標達成+機能改善トレーニングを提供しています。猫とお酒が好きです。
【所属】出張パーソナルトレーニングジム5toolgym代表
【SNS】HP / Instagram / Twitter

筋トレをすると分泌されるドーパミン・アドレナリンとは?

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ドーパミンとアドレナリンは三大神経伝達物質と呼べれ、ドーパミンは「幸せホルモン」として知られている脳内ホルモンです。ドーパミンとアドレナリンが分泌される事によって、ポジティヴ思考や集中力、思考力の向上といった現代のストレス社会を生きる私たちにとって欠かせないホルモンになっています。

では、筋トレによってドーパミン・アドレナリンの分泌が増える理由を確認しましょう。

筋トレをするとドーパミン・アドレナリンの分泌が増える理由

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筋トレという刺激を受ける事によって、交感神経が影響を受けドーパミン・アドレナリンの分泌を促します。ドーパミン・アドレナリンの他にもエンドルフィンやセロトニンと言った痛みや苦しみを和らげる脳内物質も分泌されます。このため運動をして苦しいはずなのに、運動後には頭と心がさっぱりしたような爽快感を味わうことができるのです。

そして、運動をした後の達成感というのも感じられ、より一層ドーパミンが分泌しやすい環境になります。なぜならドーパミンは何かをやり遂げた後にも分泌される神経物質のためです。そのため、筋トレなどの運動がクセになり集中して行う時に分泌されるアドレナリンも分泌され心にも体にも良いサイクルが続くのです。

では、筋トレをすると分泌されるドーパミン・アドレナリンの脳内物資にはどのような効果があるのか確認して見ましょう。

(筋トレでのセロトニンの効果については以下の記事も参考にしてみてください)

筋トレをすると分泌されるドーパミン・アドレナリンの効果

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筋トレや運動をした後に、気分の爽快感や物事を行うのが捗ると感じる事はありませんか?いつも以上に仕事や勉強にやる気が出て集中するできる、はたまた筋トレや運動後には脳が活性化して寝れないと感じることもあるでしょう。それは筋トレによって分泌されたドーパミン・アドレナリンと呼ばれる物質が脳内で働いている証拠なのです。

では、ドーパミン・アドレナリンの効果とは一体どういったものなのか説明します。

仕事のパフォーマンス向上

仕事をする上で必要な力を全て含んでいるといっても過言ではないドーパミンとアドレナリンは主にやる気をだし、モチベーションの維持を支えるメンタル面のサポート、加えて思考力や集中力といった脳の働きに効果があります。

実際、世界の成功者たちも筋トレや何らかのトレーニングを日課として心身ともに健康を保っています。またビジネスマンにとって外見は重要な要素になりますが、筋トレなどの運動を行う事によって心身共に整えられ容姿にも影響が現れます。筋トレによって心と体の健やかさの2つの要素を満たせるの点が仕事の生産性につながるのです。

ダイエットに役立つ

アドレナリンの効果ですが、筋肉を鍛える事によって代謝が良くなり体温が上昇して脂肪を分解するなどエネルギー消費の手助けをする働きがあります。またドーパミンは筋トレなどの運動中は夢中になっている為、食欲を抑制する働きがあると言われています。

また、男性にとって筋肉がある男らしい体格にする効果もアドレナリンの効果です。

精神面の安定を保つ

筋トレによって分泌されるドーパミンは別名「快楽ホルモン」「生きる意欲を作るホルモン」と言われています。そのため、無気力感や快楽の喪失感などで苦しんでいるうつ病患者の治療法として筋トレなどの運動療法が取り入れられています。

パーキンソン病、物忘れ予防

筋トレやトレーニングで分泌されたドーパミンは、パーキンソン病を予防する効果があります。パーキンソン病とは筋肉の衰えや体の震えなど運動機能の低下が見られ、記憶力の低下や無力感など精神面にも悪影響を与える病気です。これらの症状はドーパミン不足で引き起こされると考えられており、様々な障害を身体に残します。

ストレス解消につながる

筋トレによって生み出されるドーパミンとアドレナリンはストレスを感じると減少していく傾向があります。長時間ストレスにさらされた脳内では、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加します。しかし、筋トレや運動を行う事によってストレスホルモンであるコルチゾールを減少させ意欲を回復させる効果が見込めます。

また筋トレによって他にもストレス解消に良いホルモンが分泌されるため、トレーニング後の気分の爽快感はこの理由のためだと考えられています。

(筋トレのストレス解消効果については以下の記事も参考にしてみてください)

ドーパミン・アドレナリンを増やす筋トレ以外の方法

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ここまで筋トレによるドーパミン・アドレナリンの効果を解説してきましたが、筋トレする以外にもドーパミン・アドレナリンが分泌できる方法があれば知りたいですよね。実は意外な方法でドーパミン・アドレナリンを作り出せるという事が判明しているんです。

それではドーパミン・アドレナリンを増やす筋トレ以外の方法を見ていきましょう。

好きな食べ物を食べる

美味しいものを食べている時も、私たちの脳内ではドーパミンが分泌されています。またその食べ物に対して食べたいという欲求が強ければ強いほど、脳では多くのドーパミンを分泌する事が分かっています。甘いものも短時間ではありますが、ドーパミンを分泌してくれます。ストレスを感じた時に甘いものを食べたくなるのもこのためですね。

運動後は、甘いものより筋肉にもいいタンパク質を摂取して筋トレの効果を増大させましょう。

(筋トレ後の食事については以下の記事も参考にしてみてください。)

好きな音楽を聴く

カナダにあるマギル大学の研究結果で、好きな音楽を聴くとドーパミンが脳内で分泌される事が判明しています。トレーンング中に音楽を聴く方は多いと思いますが、トレーニング後も音楽を聴くことでドーパミンの分泌を持続させる効果があります。

余談ですが、ドーパミンを多く分泌させる音楽のジャンルはクラシック音楽という事がわかっています。医学博士の藤本幸弘氏によるとラフマニノフの「鐘」が最もドーパミンの分泌を促すクラシック音楽なんだそうです。暮らしシックに興味のある方はぜひこの機会に聞いてみてはいかがでしょうか?

(音楽については以下の記事も参考にしてみてください。)

瞑想をする

瞑想を毎日行う事によってストレスホルモンの分泌を抑制し、ドーパミンを分泌させる効果があります。雑念を取り払い無心で呼吸に集中する瞑想は、静かな場所であればどこでも行う事ができます。欧米では「ZEN」という瞑想法が注目を浴びているようです。

新しい事に挑戦する

新しい分野に挑戦する事によって、脳は新鮮さという刺激を受けドーパミンが分泌します。新しい事に挑戦した結果、達成感を得る事ができ同時に幸福感や自信を持てるので次々にドーパミンが分泌されるサイクルになるのです。逆に新しい刺激のない同じ毎日を繰り返していると、ドーパミンの分泌がされにくくなる事がわかっています。

大声を出す

「シャウティング効果」と呼ばれるものでアドレナリンを出すためにオリンピック選手なども取り入れています。アドレナリンの効果である集中力や筋肉の力を高めるため、試合前にわざと大声を出して士気を高めて闘争心を形成します。

サプリメントで補う

ドーパミン・アドレナリンと言われる神経物質を分泌するために必要な材料が、チロシンと呼ばれる必須アミノ酸です。このチロシンをサプリメントとして補うことで、ドーパミンとアドレナリンを脳内でされやすくなります。

筋トレをしてドーパミン・アドレナリンの分泌を活性化させよう!

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いかがでしたでしょうか?筋トレは筋肉を鍛えるだけでなく、私たちが健康に社会生活を送るために必要な脳内ホルモンのドーパミン・アドレナリンが分泌されていました。心と体の健康を守るドーパミン・アドレナリンを維持するために筋トレは正にいま必要なアクションではないでしょうか?

ジムに通わずとも自宅で手軽に行える筋トレを通してドーパミン・アドレナリンの分泌を活性化させましょう。