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筋肉痛はプロテインで回復?翌日疲れ予防の飲み方&種類〜体験談まで紹介!

2021年02月08日

運動をした翌日から二日目以降に、ひどい筋肉痛に襲われた経験はありませんか?この記事では、プロテインの筋肉痛への効果と回復に最適な飲み方や商品を紹介します。実際にプロテインを飲んで効果を実感した体験談も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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筋肉痛はプロテインで治る?

筋肉痛とは、トレーニングや運動を行ったあとに起こる筋肉の痛みのことをいいます。筋肉を動かした翌日から二日目以降に起こるのが一般的です。なぜ筋肉が痛むのかは、医学的には未だはっきりと解明されていません。普段使っていない筋肉を使うことや過度な運動により筋繊維が壊れ、それを修復するときに起こる炎症が痛みの原因ではないかといわれています。

筋トレや慣れない運動を行ううえで、筋肉痛は避けては通れません。できるだけ早く治したいつらい筋肉痛ですが、プロテインを飲めば治すことができるかというと、答えは「いいえ」です。プロテインは筋肉痛の直接的な治療薬にはなりません。正しくは、筋肉の修復の手助けになるのです。

では、修復の手助けとは何でしょうか。プロテインを飲むことで起こる筋肉痛への効果をくわしく解説します。

(運動しない人必見のプロテインの効果については以下の記事も参考にしてみてください)

プロテインの筋肉痛への効果

プロテインというと、ジムで身体を鍛えるボディビルダーやプロのスポーツマンがトレーニング後に飲む印象が強いのではないでしょうか。しかし、プロテインは一般的な運動やダイエットを行う人にも最適です。筋肉を形成するにはタンパク質が必要不可欠で、プロテインの主な原料はこのタンパク質なのです。

タンパク質を主とするプロテインを摂取すると以下のような効果が得られます。それぞれくわしく説明します。

プロテインは筋肉痛を緩和させる?

筋肉痛は、壊れた筋肉をより強く大きなものに修復する過程で起こります。タンパク質は食事でも摂取することができますが、プロテインは食事だけでは足りないタンパク質を補ってくれます。そのため、筋肉の修復をより早く促す効果が期待できるのです。

筋繊維が壊れてから、回復させつつより強い筋肉にすることを「超回復」といいます。日本の医療や健康に関する管理を行っている厚生労働省では、この超回復を以下のように説明しています。

筋肉はレジスタンス運動を行うと筋線維の一部が破断されます。それが修復される際にもとの筋線維よりも少し太い状態になります。これを「超回復」と呼び、これを繰り返すと筋の断面積が全体として太くなり筋力が上がります。

引用元:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-092.html

プロテインはタンパク質を効率的に吸収して超回復までの流れをスムーズにするため、筋肉痛の痛みが通常時よりも早く緩和できるのです。

(筋肉部位別の超回復にかかる時間については以下の記事も参考にしてみてください)

プロテインで筋肉痛を予防できる?

プロテインを飲んだからといって、筋肉痛にならないわけではありません。日頃プロテインを飲んで十分なタンパク質を摂っていても、普段筋トレや運動をしない人が急に激しく筋肉を動かせば筋肉は損傷し痛みが出ます。

しかし、タンパク質が不足していれば筋肉の修復がスムーズに行われず、痛みが長引く原因になります。適切な量を適切なタイミングで摂取し、常にタンパク質を補給しておけばいざというときに速やかに回復させることができるでしょう。

筋肉痛への効果を高めるプロテインの飲み方

筋肉痛への効果を高めるには、プロテインを飲むタイミングが重要になります。以下で詳しく説明します。

プロテインの摂取タイミング

プロテインを摂取するのに最適なタイミングは以下の3つです。

・運動後30分以内
・就寝1時間前
・朝食後

運動後すぐは、壊れた筋繊維を修復するためにタンパク質が最も多く吸収されます。そのため、プロテインを効果的に吸収できるのです。また、就寝前は成長ホルモンが分泌され、筋肉の増加・回復率がピークを迎えます。就寝の約1時間前にプロテインを飲むことでタンパク質の吸収効率がアップするでしょう。

また、就寝中にタンパク質を消費しているため、朝はエネルギー不足です。エネルギーの源であるタンパク質が不足していると、身体は筋肉をエネルギーに変換します。しかし、朝食後にプロテインを飲めば必要なタンパク質を補給することができ、せっかくつけた筋肉をエネルギー変換せずにすみます。トレーニングで筋肉を増やしたい人は朝食後にも摂取しましょう。

(プロテイン摂取のタイミングについては以下の記事も参考にしてみてください)

プロテインの摂取量

一般的に1日に必要なたんぱく質の摂取量は「体重1kgにつき1g」とされています。75kgの男性であれば1日に75gのタンパク質を摂取するのが理想ということです。しかし、これは一般的な成人男性の場合です。プロテインの摂取量は年齢、体格などによっても変化します。

日頃トレーニングをして筋肉を鍛えている人やタンパク質の吸収率の低い高齢者は、タンパク質の必要量が増えるため基準よりも多くタンパク質を摂取する必要があります。自身にあったタンパク質の最適な量を計算して、プロテインを摂取しましょう。

(プロテインの摂取量については以下の記事も参考にしてみてください)

筋肉痛への効果の高いプロテインもある?

プロテインには、大きく分けて3つの種類があります。牛乳に含まれる「ホエイプロテイン」と「カゼインプロテイン」、大豆に含まれる「ソイプロテイン」の3種類です。同じ牛乳が原料であるホエイプロテインとカゼインプロテインですが、水溶性のホエイプロテインは吸収が早く、運動直後のタンパク質補給に最適です。

一方カゼインプロテインは不溶性で固まりやすいため、寝る前に摂取すると時間をかけて身体に吸収されます。カゼインプロテインは、タンパク質を持続的に蓄えることができるのです。大豆を原料にしたソイプロテインは、吸収される時間が長く腹持ちが良いためダイエットに向いたプロテインといえます。

同じプロテインでも、効果や吸収率は商品によりさまざまです。飲むタイミングや用途を考えて選ぶようにしましょう。では、筋肉痛で悩む方におすすめのプロテインを3つ紹介します。

ウイダー リカバリーパワープロテイン ココア味

筋肉の「回復スピード」を追求したプロテインです。ウィダーが提唱する、運動後の素早い回復のために必要とされる栄養素の黄金比「糖質:タンパク質=3:1」で配合されています。その他にも、身体のケアやタンパク質の働きを助けるビタミンC・ビタミンB群・グルタミン配合です。nnまた、体への吸収が早いホエイプロテインを使用しているため、運動後すぐに摂取するようにしましょう。気になる味ですが、現在はとても飲みやすくジュース感覚で飲めるプロテインが増えています。こちらの商品も、水でも十分美味しく飲めるよう作られているので安心して飲めます。

内容量1.02kg (約34回分)
原材料・成分デキストリン、砂糖、ホエイたんぱく(乳成分を含む)、ココアパウダー、食用油脂/香料、V.C、乳化剤、ロイシン、グルタミン、ナイアシン、パントテン酸Ca、V.B6、V.B2、V.B1、葉酸、V.B12
風味ココア
摂取方法200mlの牛乳、水などに付属スプーン3杯(約30g)を溶かして飲む
原産国日本

ウイダー マッスルフィットプロテイン バニラ味

ホエイプロテインとカゼインプロテインが配合されたバニラ味のプロテインです。2つのプロテインはそれぞれ吸収スピードが違うため、寝る前に摂取すると飲んだ直後から就寝中も筋肉の修復を手助けしてくれます。また、ウィダー独自に開発し特許を取得した「EMR(酵素処理ルチン)」も配合されています。nnEMRは老化やさまざまな病気の原因となる活性酸素を減らし、タンパク質の働きを強くする効果があるのです。プロ野球選手の前田健太選手や、フェンシング元日本代表の太田雄貴選手も欠かせないとコメントしています。

内容量900g(約45回分)
原材料・成分ホエイたんぱく(乳成分を含む)、カゼインカルシウム、食用油脂、カラメルパウダー、ぶどう糖/炭酸Ca、乳化剤、香料、酵素処理ルチン、グルタミン、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、スクラロース)、ピロリン酸鉄、ナイアシン、パントテン酸Ca、V.B6、V.B2、V.B1、葉酸、V.B12
風味バニラ
摂取方法200mlの水、牛乳などに付属スプーン3杯(約20g)を溶かして飲む
原産国日本

ザバス(SAVAS) アクアホエイプロテイン100 アセロラ味

吸収の早いホエイプロテインを使用したアセロラ味のプロテインです。運動によって失われる水溶性ビタミンを補うためのクエン酸、7種類のビタミンB群+ビタミンCも配合しています。また、飲みやすさを追求して作られており、運動後でも軽く飲めるのが魅力です。nnいくら身体に良いといっても飲みづらいと継続することができません。その点、この商品はスポーツドリンク感覚で運動後の疲れた身体でもすっきりと飲め、喉を潤しつつタンパク質を摂取することができるので継続もしやすいでしょう。

内容量840g(約40回分)
原材料・成分乳清たんぱく、砂糖、デキストリン、クエン酸、クエン酸Na、V.C、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、乳化剤(大豆を含む)、香料、野菜色素、ナイアシン、V.B2、V.B1、V.B6、パントテン酸Ca、葉酸、V.B12
風味アセロラ
摂取方法水300~500mlに、付属のスプーン2~3杯(約14-21g)を溶かして飲む
原産国日本

プロテインによる筋肉痛への効果を実感している人の体験談

では、実際にプロテインを飲んで筋肉痛への効果を実感している人の体験談を紹介します。

筋肉痛だけでなく肩こりにも効果を実感



肩こりも筋肉の疲労が原因ですから、回復にはタンパク質が必要です。プロテインを摂取することで筋肉痛の痛みだけでなく肩こりにも効果があるのは心強いです。

高価なプロテインは効果も高い



プロテインは効果も価格も多種多様です。価格が変われば含まれている栄養素も変わるので、高価なものにはそれなりの効果があります。プロテインは飲みやすさも重要なので、慣れないうちは小さめのパックや、味が小分けで多数選べるタイプのプロテインを購入した方が良いでしょう。

筋肉痛の時間短縮を実感した



プロテインの摂取により、超回復するまでの時間が短くなったのを実感しているそうです。決して安い買い物ではありませんが、時間ができた分更なるトレーニングを行うことができます。

筋肉痛や疲労などの体調不良にはプロテイン



身体を動かしたり姿勢を維持するために使う一般的な筋肉は、身体全体の25~40%を占めています。筋肉が疲労していると体調がすぐれないのは当たり前です。プロテインを飲んで疲労回復を促せば体調も良くなる効果が期待できます。

筋肉痛が治るまでは常にプロテイン摂取



筋肉痛が起きているときは筋肉が超回復し、強くなっている証拠です。超回復までのメカニズムを理解すれば、プロテインも積極的に摂取でき、つらい筋肉痛とも前向きに付き合っていけるでしょう。

筋トレ後は筋肉痛の回復も意識してプロテインを摂取しよう

プロテインは、トレーニングや激しい運動後の筋肉痛を治す直接的な治療薬にはなりません。しかし、摂取するタイミングや商品によっては、超回復を早め痛みを緩和することができます。プロテインを効果的に摂取して健康な身体作りをしていきましょう。