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【EMS腹筋ベルトの使い方】貼る場所・使用時間など効果を引き出すコツまで解説!

2021年03月22日

電気刺激を与えて筋肉を鍛えられるEMS腹筋ベルトは、手軽に腹筋を鍛えられると人気です。今回はEMS腹筋ベルトの効果的な使い方を紹介します。1日の使用時間や貼る場所、ジェルパッドの正しい使い方などのポイントをおさえて、効果的にお腹を鍛えましょう。

【監修】パーソナルトレーナー きらまい【吉良舞子】

REXER南青山でパーソナルトレーナーとして活動する傍ら、美容専用ソイプロテインの開発、おうちフィットネスアプリ出演等、多岐にわたり活動しております。NESTA PFT認定トレーナー / RYT200 / FRP認定ピラティスインストラクター / JYIA日本ヨガインストラクター協会認定講師 / Instagram

続いて、EMS腹筋ベルトを使用するうえでやってはいけないことと、より効率的に効果を上げるコツを紹介します。EMSマシンは手軽に使えるというメリットがある反面、使用方法に気をつけないと身体に危険が及ぶ場合もあります。EMSの注意点をしっかり確認しましょう。

EMSは同じ部位に連続使用しない

EMS腹筋ベルトを毎日体の同じ部分にばかり使用しないでください。毎日同じ部分にばかり刺激を与えていると、その部分の筋肉が刺激に慣れてしまい、効果が少なくなっていきます。そして筋繊維が回復する時間もなく破壊されつづけてしまいます。

効果的に筋肉をつけたいのであれば、少しずつ場所をずらして使用しましょう。また特定の部分に疲労が溜まっていると感じるときや筋肉痛が治らないときには、その部分の筋肉を休ませる時間を作ってください。

服の上から使用しない

EMS腹筋ベルトは服の上から装着しないでください。EMSは電極シートが地肌に触れることで正常に電気が流れる仕組みです。そして水分量が少ない地肌では電気が通りにくいため、ジェルを肌に付ける必要があります。しかし衣服を着用すると、電極シートと肌の間にある生地が電気の流れを遮ってしまい、EMSは効果を発揮できません。

機器によっては服の上から使用する特別なタイプもありますが、一般的なEMS腹筋ベルトを使用する際は必ず地肌に取り付けましょう。体温調節をしたい場合は、EMSを装着した上から服を着てください。

電子医療機器を付けている人は使用しない

電子医療機器を使用している人がEMSマシンを使用するのは危険です。例えばペースメーカーの場合はペーシングに影響を与える場合があります。また、植え込み型除細動器(ICD)の場合はEMSの影響でノイズが入ってしまうと、ICDが心室頻拍の状態だと勘違いし電気ショックを行う場合もあります。

機器が誤作動すると命に関わる恐れもありますので、EMSマシンの使用は絶対に避けましょう。

妊娠中の使用は要注意

妊娠中のEMSの使用はおすすめできません。なぜなら妊婦の体調によってはお腹が張ったり、気分が悪くなる可能性があるからです。そのため治療院等で専門的な電気治療を行う場合であっても、マシンによっては妊婦の使用を禁じているものもあります。

家庭用のEMS機器も電気刺激を与える道具ですし、とくに腹筋ベルトは子宮付近に装着するものですから、個人の判断で使うべきではありません。理由があって使用したい場合は、必ず産婦人科医に相談して指示に従いましょう。また、すでに独断で使ったという場合も、医師に報告と相談を行ってください。

心臓の周辺には使用しない

心臓は不随意筋という自分の意志とは無関係に運動する筋肉によって動いている器官です。その心臓の近くでEMSを作動させると、不随意筋に電気刺激が加わり、心臓の鼓動リズムに影響を与える可能性があります。心臓の周りには大胸筋という大きな筋肉がありますが、大胸筋を鍛えたいからといって、腹筋ベルトを心臓付近に装着するのは危険です。

脂肪燃焼したいなら食事管理や運動も並行する

EMSマシンはあくまで筋肉に刺激を与えるものであり、それ自体に脂肪を燃焼する効果はありません。EMSにより筋肉量が増えることでエネルギー代謝が活発になり、脂肪が燃焼しやすくなるという効果はあります。しかしEMS腹筋ベルトを利用しただけでお腹周りの脂肪が短期間で劇的に落ちることはないので注意してください。

お腹周りをシェイプアップしたいのであれば、EMSで筋肉を鍛えつつ、食事量や栄養をコントロールして、脂肪量を減らしていきましょう。軽い有酸素運動も並行して行えばより効率的にダイエットが行なえます。

(EMS腹筋ベルトとお腹痩せの関係については以下の記事も参考にしてみてください)