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筋トレ・運動の知識

筋トレで性格が悪くなる?前向きだけど攻撃的に?変わった人の実例も!

2021年05月10日

「筋トレを行うと性格が悪くなる」こういった声を聞くことはありませんか?一方で「筋トレのおかげで前向きな性格になれた」という声を聞くこともままあります。果たしてどちらが本当なのか。本記事では筋トレがメンタルに及ぼす影響について解説しています。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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筋トレによって性格まで変わる?

筋トレにはさまざまな効果、メリットがあることが判明しています。たとえば、単純な筋肉の発達、記憶力や基礎代謝の向上。ストレス解消にうつ病の予防や、自己肯定感、やる気、記憶力などが高まる効果もあるとされているのです。

さまざまな効果が見込まれる筋トレですが、本記事では特にメンタル面に関して解説を行っていきます。筋トレに限らず、運動にはメンタルを改善する効果があることが科学的に証明されているのです。運動習慣のある人がうつ病になる可能性は、そうでない人がうつ病になる可能性より20~30%低いという研究結果がハーバード大学の実験から明らかとなりました。

(筋トレとうつ病予防の関係については、以下の記事を参考にしてみてください)

筋トレによって性格が悪くなるって本当?攻撃的に?

一見するとメリットばかりのように感じる筋トレですが、その一方で、筋トレを行うことで性格が悪くなってしまったという人や、性格が攻撃的に変わったという人も存在しています。メンタル面が改善されるはずの筋トレですが、いったい何故このようなことが起きるのでしょうか。

自己肯定感の向上が仇となる

筋トレは自己肯定感の向上に繋がります。これは筋肉をつける、という目標を達成したという経験が得られることや、自分の身体へのコンプレックスがなくなること、男性ホルモンの一種であるテストステロンが分泌されることが主な理由です。特にテストステロンには闘争心や競争意識を高める効果があり、他人に対する行動に変化が生じます。

この行動の変化が、他人への攻撃性に見られてしまうことが原因の一つです。また筋トレにハマる人の中には肉体改造を目的にする人以外にも、弱気で放漫な自分に自信をつけるために、たくましい体を手にすることが目的でトレーニングを始めた人も数多く存在します。目標を達成することで自尊心が高まるので、それが他人への攻撃性に変わる場合もあるのです。

(テストステロンについては、以下の記事も参考にしてみてください)

筋トレは他人との比較が難しい

筋トレは一人で行うことが多いトレーニングです。他人との比較を行う機会が少なく、自分を過小評価したり、卑下したりすることがあまりありません。そのため、スポーツに比べると非常に自信をつけやすいのです。シンプルに自分の成長が確認しやすいのも理由のひとつでしょう。

こうして高まった過度な自信が攻撃的と取られてしまうケースや、実際に他人を見下すような言動に繋がるケースも確かに存在します。過度の自己肯定感の向上は、自分は特別だと勘違いする原因にもなってしまうのです。このようなケースを防ぐためには、他者との競争性が高いスポーツなどを始めることをおすすめします。

(筋トレがメンタルに及ぼす効果については以下の記事を参考にしてみてください)

筋トレによって性格が悪くなった実例

以下では、筋トレによって性格が悪くなったと感じた人の実例をTwitterから抜粋しています。

文豪、三島由紀夫のエピソード



『仮面の告白』など、さまざまな名作小説を世に残した小説家である三島由紀夫は、生まれつき体があまり丈夫ではありませんでした。虚弱体質だったコンプレックスを克服するために筋トレを行った三島由紀夫は、数々の筋肉の写した自撮り写真を残しています。また、かなり荒々しい性格だったことでも有名です。

ただし性格面での影響に関しては疑問が残ります。三島由紀夫は筋トレを行う以前から初対面の太宰治に対して「僕は太宰さんの文学はきらいなんです」と言ってのけたというエピソードが残っています。攻撃的な彼の性格は筋トレによって育まれた、とは一概には言えません。

姑息な手法が嫌われる



筋トレが成功すると、やはり自分の努力の成果を誰か認められたいという自己承認欲求も高まってしまうものです。自慢の筋肉を披露するのは構いませんが、正直にありのままをさらすことをおすすめします。また、過度に見せすぎるのも禁物です。

心の余裕が逆効果に



筋トレを経て自信が生まれるのは大いに結構ですが、過剰な自信は慢心、傲慢に繋がります。そういった考えを抱いてしまうことは止められないのかもしれません。しかしSNSに書き込んだり、知人に話したりすることは控えることはできます。嫌われないためにも自制を心がけてください。

攻撃的になったと感じる



筋トレを経て、自身の性格が攻撃的になってきたのでは、と考えている人もいます。攻撃的になってしまうことは必ずしも悪いことではありません。しかし、それを他人にぶつけるのは禁物です。ぜひ自分のトレーニングに対して、その闘志をぶつけてください。

弱気になるくらいなら攻撃的に生きる



テストステロンの働きによる性格への影響は確かにあります。気弱に生きて心を壊してしまうよりは、多少攻撃的になった方がマシなのかもしれませんが、くれぐれも相手への敬意を忘れてはいけません。

むしろ笑う



むしろ平和主義者になったと言われる方もいます。いさかいを起こすよりは笑顔で居ることが望ましいですが、笑われた相手からすると逆効果にもなりかねませんので気を付けましょう。

あるあるエピソード



オタクに限らず、気弱な人物が自信を持つために筋トレを行うことは、俗に言うあるあるとして認識されています。それだけ同じことを感じる人が多いようです。効果がありすぎるのも考えものですね。

筋トレが先か、性格が先か



「卵が先か、鶏が先か」のようなお話です。筋トレによって性格が変わるのか、筋トレによって本来の性格が露わになってしまうのか。いずれにせよ自制を心がけましょう。

イライラする



この方は文面からもイライラが伝わってきます。無理なトレーニング、食事制限はメンタルに影響を及ぼすため、体調管理には特に注意を払ってください。

むしろ精神面も鍛えるべき



「筋トレに成功したとはいえ、その程度で自信をつけるのはまだまだ。心も磨け!」というあまりにもストイックな意見です。素敵な考え方ですね。筋トレは他人との比較がしにくいので、メンタルを鍛えるなら、他の人と競い合えるスポーツがおすすめです。

(筋トレによるメンタルの変化については、以下の記事も参考にしてみてください)

筋トレで自信がついても攻撃的な性格にならないようにしよう

本記事では筋トレがメンタル面に及ぼす影響について解説をしてきました。筋トレを行うことで自己肯定感が高まり、自分に自信を持つことができるようになります。その反面、過剰な自信は他人への攻撃性にも繋がりかねません。そんな時には筋トレだけではなく、競技性のあるスポーツなどを上手く併用し、トレーニングを続けていきましょう!