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スティーブリーブス特集!ボディビルダー〜俳優の生い立ち、画像集まで紹介!

2020年09月03日

アメリカの名ボディービルダーであり名俳優のスティーブリーブス。彼はどのような生涯を送ったのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。この記事では、スティーブリーブスの身長・体重から生い立ち、また大会成績やトレーニング方法まで詳しくお伝えします。

『スティーブリーブス』とは

出典:https://pin.it/5FwFVqs
生年月日1926年1月21日
出身地アメリカ合衆国モンタナ州グラスゴー生まれ、カリフォルニア州育ち
身長185cm
体重97kg
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スティーブリーブスはアメリカの元ボディービルダー・俳優です。その筋肉美やイケメンぶりから、多くの人々に愛されました。

その生涯を2000年に閉じるまで、ストイックに生きてきたスティーブリーブス。今回はそんな彼の生い立ちから輝かしい大会成績・出演作からトレーニング方法までご紹介します。

スティーブリーブスが筋トレに出会うまでの生い立ち

出典:http://irongangsta.blogspot.com/2014/01/20-more-rare-photos-of-steve-reeves.html

今や偉人となったスティーブリーブスですが、どのような幼少期を過ごし、いつ筋トレと出会ったのでしょうか。ここではその生い立ちを詳しく追いかけていきます。

ガリガリだった幼少時代

1926年、スティーブリーブスはアメリカ・モンタナ州に生まれました。実家は農家だったそうです。スティーブリーブスが10歳の時、父親が事故で亡くなってしまい、生活再建のためにカリフォルニアへ移住しています。

幼少時代のスティーブリーブスはガリガリで姿勢も悪く、とてもボディビルダーになるようには思えない体型でした。

筋トレと出会った高校時代、中断した戦時期

1942年、16才になったスティーブリーブスは筋トレに出会います。同級生からボディビルダーの写真を見せてもらいその筋肉に衝撃を受けたそうで、すぐジム通いを始めました。ただ、1944年に高校を卒業してからは陸軍に志願し、フィリピンに派兵されます。

この時は趣味の筋トレはできていなかったでしょう。実は、進駐軍の一員として短期間日本にも滞在していたこともあるんです。終戦後の1946年、スティーブリーブスは米軍を除隊になりました。

スティーブリーブスのボディビルダー時代

出典:https://pin.it/OVYEAL4

戦後、本格的にボディビルダーとしてのキャリアが始動

アメリカ軍を去ったスティーブリーブスは、その後地元であるカリフォルニアに戻り再び筋トレを始めます。そして、ミスター・パシフィックでなんと優勝を飾ります。

翌1947年もロサンゼルスで開かれたミスター・パシフィックに参戦し、ここで連覇を成し遂げます。この時は類を見ない大観衆が集まっていたとのこと。

さらに同じ年の6月、のりにのっているスティーブリーブスは全米ナンバーワンを決めるミスター・アメリカのコンテストにおいても、大勢の人気を集めながら堂々の優勝を記録します。この時は「完成された筋肉・肉体を持つダークホース」と噂されていたようです。

軌道に乗ってきた矢先の試練

先のコンテストで優勝を飾ってからというもの、スティーブリーブスの人気はうなぎのぼりでメディアに引っ張りだこになりました。しかし、当時彼にはジョングリメック、クラーレンスロストいう2人のライバルがいたのです。

ライバルたちとしのぎを削るスティーブリーブス。ただ、1948年3月に開かれたミスター・USAではクラーレンスに負け2位、同じ年にロンドンで開かれたミスター・ユニバースではジョングリメックに及ばず2位という結果に。

ようやくスティーブリーブスが優勝できたのは、フランス・カンヌで行われたミスター・ワールドの舞台でした。

スティーブリーブス苦戦時代

スティーブリーブス、ジョングリメック、クラレンスロスの3人はスリービッグビルダーとしてボディビルダーファン以外からも愛されるようになり、その活躍への期待も高まっていきます。

1949年の3月には、ついに3人がミスター・USAの舞台で直接戦いました。結果は…ジョングリメックが優勝、クラレンスロスが準優勝。つまりスティーブリーブスは3位になってしまい、人々の熱も一時期冷めてしまいます。

これで引退…と思われた中での返り咲き

ミスター・USAでライバルたちに負けたスティーブリーブスはかなりの心的ダメージを負い、しばらくジムにも通っていなかったと言います。人々もこれで引退か?と考えていました。

…が、スティーブリーブスはリベンジを誓い一念発起。これまでにない勢いで筋肉をつけ、なんと1年後の1950年夏、同じミスター・USAコンテストで優勝します。同じ年の9月にもロンドンで開催されたミスター・ユニバースで優勝。その存在を不動のものとしました。

大会成績

1945年 ミスター・パシフィック・コースト優勝
1946年 ミスター・パシフィック・コースト優勝
1947年 ミスター・アメリカ優勝
1948年 ミスター・ユニバース2位
1948年  ミスター・USA2位
1948年  ミスター・ワールド優勝
1949年 ミスター・USA3位
1950年 ミスター・USA優勝
1950年 ミスター・ユニバース優勝

スティーブリーブスの俳優時代

出典:https://pin.it/3yyfa2Z

新たなる転機、ハリウッド進出

スティーブリーブスは、ボディビルの世界で全てを手にしたところで新たにハリウッド進出をします。

まずラルフ・エドワード・ショウでテレビに出演。その後ニューヨークで演技レッスンを徹底的に受けてから、ハリウッドで映画ザ・バンプ、キスメットにおいて重要な脇役を演じました。するとその努力が認められ、俳優としても一躍人気者になります。

『ヘラクレス』で俳優としての地位も確立

同じ頃、イタリアの映画監督ピエトロフランチーシは『怪力ヘラクレス』という新作映画の主人公にふさわしい人物を探していました。その名にふさわしい、マッチョな筋肉を持つ俳優を求めていたのです。

その時、監督の娘がスティーブリーブスを見つけたことからオファーにつながります。ヘラクレスはいわゆるB級映画だったものの、なんと放映された1957年にすぐさまヨーロッパ中で大ヒットを記録し、シリーズ化までなされました。

その後もシリーズの全作で大ヒットを飛ばし、スティーブリーブスはもはやボディビルダーとしてだけでなく、ハリウッドスターとしても男性・女性ともの憧れとなったのです。

引退までの華々しい活躍とボディビル界への貢献

ヘラクレス以外にもさまざまな作品に出演し、存在感を絶大なるものにしたスティーブリーブス。42歳で引退するまで約20本の映画に出演しました。

ボディビルダーであるスティーブリーブスが銀幕スターになることによって、それまで変人の趣味と捉えられていたボディビル・筋トレも「カッコいい!」というイメージに変わっていったのです。

出演作一覧

紳士は金髪がお好き Gentlemen Prefer Blondes (1953) クレジットなし
エド・ウッドの牢獄の罠 Jail Bait (1954)
ヘラクレス Le Fatiche di Ercole (1958)
ヘラクレスの逆襲 Ercole e la regina di Lidia (1959)
快傑白魔 Agi Murad il diavolo bianco (1959) 帝政ロシアのアジ・ムラド役
鉄腕ゴライアス 蛮族の恐怖 Il terror dei Barbari (1959)
ポンペイ最後の日 Gli ultimi giorni di Pompei (1959)
マラソンの戦い La Battaglia di Maratona (1959)
海賊の王者 Morgan il pirata (1960)
バグダッドの盗賊 Il ladro di Bagdad (1961)
大城砦 La guerra di Troia (1962)
トロイ La Leggenda di Enea (1962)
逆襲!大平原 Romolo e Remo (1962)
闘将スパルタカス Il Figlio di Spartacus (1962)
地上最笑の作戦 Il Giorno più corto (1962) クレジットなし
サンドカン総攻撃 Sandokan, la tigre di Mompracem (1963)
マレーシアの海賊 I pirati della Malesia (1964)
地獄の一匹狼 Vivo per la tua morte (1968)

スティーブリーブスの俳優引退後について

出典:http://irongangsta.blogspot.com/2014/01/20-more-rare-photos-of-steve-reeves.html

スティーブリーブスは俳優引退後、南カリフォルニアで牧場経営や馬の調教に勤しみます。決して遊んで暮らすという感じでないのが彼らしいですね。

ヘラクレスは欧米で大ヒットしたことでボディビルブームを巻き起こし、のちの大スターとなるシルベスタスタローンやアーノルドシュワルツネッガー、ドウェインジョンソンにも多くの影響を与えました。

人生を謳歌したスティーブリーブスは2000年5月1日、74歳のときにその生涯を閉じます。

スティーブリーブスの筋トレについて

出典:https://pin.it/5kOKGp5

スティーブリーブスは、その筋肉美から元祖「逆三角・シンメトリーの神」として今もなお語り継がれています。

ただ彼はトレーニングのために毎日何時間もジムにいるということはしませんでした。基本的にジムトレーニングは月水金と決めていたそうです。あくまでハードなトレーニングと普通の人間としての生活の両立を大切にしていたのです。

ここではスティーブリーブスが実際に行っていたトレーニングメニューとセット数を曜日別に紹介します。

はじめに:鍛える順番・法則

1:肩
2:胸
3:上背部
4:二頭筋
5:三頭筋
6:四頭筋
7:ハム
8:カーフ
9:下背部
10:腹筋
11:首

スティーブリーブスはトレーニングの時、必ずルーティーンでメニューの順番を決めていました。基本的なセット数は2〜3セット、1セットは8〜12回と決めており、セットとセットの間は45秒間の休息、メニューとメニューの間には2分ずつ休憩時間を取っていたそうです。

(筋トレのスケジュールの組み方については以下の記事も参考にしてみてください)

スティーブリーブスの筋トレ:月曜日のトレーニング

・ミリタリープレス
・ベンチプレス
・ベントオーバーローイング
・バーベルカール
・ライイングトライセップスエクステンション
・パラレルスクワット
・スタンディングカーフレイズ
・デッドリフト
・クランチ

それぞれのメニュー8〜12回を2〜3セット行う。

スティーブリーブスの代名詞といえば「肩」という人もいるほど、彼の生まれ持った骨格と三角筋で鍛えられた肩はとても立派なものでした。トレーニングメニューもその肩を鍛えるところからスタートします。

(詳しく見たい方はこちら)

スティーブリーブスの筋トレ:水曜日のトレーニング

・ダンベルミリタリープレス
・パラレルバーディップ
・プルアップ
・ダンベルカール
・トライセップスエクステンションベンチプレス
・フロントスクワット
・シーテッドカーフレイズ
・バックレイズ
・ハンギングレッグレイズ

それぞれのメニュー8〜12回を2〜3セット行う。

週の真ん中である水曜日は、月曜日とは少しメニューを変えて取り組んでいることがわかります。種目は現代とあまり変わりませんが、当時は今のようなマシンが充実していなかったため、スティーブリーブスはフリーウェイト中心でトレーニングをしていました。

(詳しく見たい方はこちら)

スティーブリーブスの筋トレ:金曜日のトレーニング

・アップライトロウ
・インクラインプレス
・ワンハンドダンベルロウ
・コンセントレーションカール
・ライイングトライセップスエクステンション
・ダンベルランジ
・スタンディングカーフレイズ
・デッドリフト
・シットアップ

それぞれのメニュー8〜12回を2〜3セット行う。

金曜日は、また月曜と同じメニューも取り入れながらトレーニング構成をしています。脚のトレーニングを最後に持ってきている理由としては、体が充分に温まってから鍛えた方が効果的だという考えからだそうですよ。

(詳しく見たい方はこちら)

スティーブリーブスの食事・栄養摂取について

出典:https://pin.it/7fQ20gl

スティーブリーブスも多くのトレーニーと同じく、食事では精製されていない食材を中心に摂取していました。またトレーニング前日は、カーボ摂取量を大幅に増加させることでトレーニングに備えていたということです。

サプリメントもプロテインも現代ほど充実していなかった時代だったので、今よりもさらに食事から摂る栄養が重要だったと言えるでしょう。

ここでは代表的な3食の食事メニューをご紹介します。

1食目(朝食)

・バナナ
・全卵3つ
・プロテイン
・はちみつ
・オレンジジュース

朝の食事はタンパク源だけでなくエネルギーにもなる甘いものを同時に摂取しています。

2食目(昼食)

・果物
・ナッツ
・レーズン
・カッテージチーズ

昼の食事は控えめに、果物とチーズがメインです。

3食目(夕食)

・サラダ
・魚
・ステーキ
・じゃがいも

夜の食事ではサラダもしっかりと摂り、栄養バランスに配慮していることがわかります。炭水化物も小麦よりじゃがいもから摂取していたようです。

(筋トレ×食事については以下の記事も参考にしてみてください)

スティーブリーブスの筋肉を拝める画像集!

出典:https://pin.it/5wVbCHS
出典:https://pin.it/3g8LspO
出典:https://pin.it/19YdOtA
出典:https://pin.it/3VG8HMG
出典:https://pin.it/1H80jq9
出典:https://pin.it/26fQopR
出典:https://pin.it/30c8igs
出典:https://pin.it/5Fj6QT5
出典:https://pin.it/68itgjo
出典:https://pin.it/1eVxNDg

スティーブリーブスの筋肉を目指してみよう

出典:https://pin.it/7cU2zCM

スティーブリーブスは「ステロイドなんか使ってるビルダーはだめだ。ナチュラルでマッチョになれるほど男性ホルモンが強くないなら、ピンポンでもやってろ。」という名言を残しています。ステロイドに頼らない、筋トレと食事の努力で形作られた天然の筋肉美。スティーブリーブスを目指して筋トレをすると、あなたもきっと美しいボディを手に入れられるはず!