朝シャンはよくない?はげるデメリットは嘘?メリットだけにするコツも解説!
「朝シャンしないとベタベタする」と朝シャンが日課の方も多いでしょう。この記事では朝シャンとは何なのかやはげるデメリットの噂、お湯や水だけの朝シャンなどについて解説します。「朝シャンをやめたらこうなった」という体験談も紹介していますのでぜひ目を通してみてください。
目次
そもそも朝シャンとは?メリットは?

そもそも「朝シャン」は、朝にシャンプーして洗髪することを指します。1980年頃に流行し始め、現在も多くの方の日頃の習慣となっている朝シャンですが「朝のシャンプーは頭皮や髪の毛によくない」という話も耳にしますよね。朝シャンは実際のところ、どのような影響を頭皮や髪の毛に及ぼすのでしょうか?
まずは、朝シャンを行うことによるメリットにどういったものがあるのかを見ていきましょう。
寝汗や皮脂汚れを落とすことができる
朝シャンをするメリットとしてまず挙げられるのは、寝汗や皮脂汚れを落とせるということです。その量に個人差はありますが、寝ている間にも頭皮から皮脂や汗が分泌されます。特に夏場はコップ2~3杯分もの汗をかくと言われていて、自覚がなくても朝の頭皮には皮脂汚れが溜まりがちです。
1日のスタートは、清潔な状態で迎えたいものですよね。朝シャンをして夜のうちにかいた寝汗や溜まった皮脂汚れを洗い流すと、頭皮のベタベタや臭いも効果的に解消できます。
寝癖をきれいに直すことができる
寝癖をきれいに直すことができるのも、朝シャンのメリットのひとつです。「寝癖ができているところだけを濡らしても、あまり効果がなくきれいに直らない」という方も多いでしょう。朝シャンをすると髪の根元から毛先までしっかりと濡れるので、簡単に寝癖を直すことができます。
「何度も濡らし直してブローする」といった頑固な寝癖を直すためにかかる手間が少なくなり、忙しい朝の時間に余裕が持てるようになると助かりますよね。また、朝シャンで一気に寝癖を直すことで、髪のハネやうねりを気にすることなくヘアセットができるのも嬉しいポイントです。
体をすっきり目覚めさせることができる
朝シャンのメリットとしては、体をすっきり目覚めさせられるといったことも挙げられます。「朝起きてすぐは、頭がボーッとしてやる気がわかない」という方もいますよね。朝シャンをすると頭皮の血行が良くなり、すっきりと体を目覚めさせるのに効果的です。
なぜ血行が良くなると効果的に体を目覚めさせることができるのでしょうか?それについては、体内の交感神経と副交感神経が関係しています。目を覚ましてすぐは副交感神経が優位になっていて、体がまだお休みモードから抜け切れていません。朝シャンをして血行が良くなると、交感神経が優位になって脳や体が活動状態に切り替えられます。
朝シャンですっきりと体を目覚めさせれば気持ちも引き締まり、快適に朝の準備を進められるでしょう。
朝シャンのデメリットは?はげるって本当?

朝シャンには効果的なメリットだけでなく、デメリットもあります。「朝シャンをするとはげる」「朝シャンは髪が傷む」などデメリットに関する話もよく耳にしますよね。そこで、ここでは朝シャンをするデメリットについて解説します。朝シャンの影響ではげることについても触れていますので、ぜひ目を通してみてくださいね。
抜け毛・薄毛の原因になる
朝シャンのデメリットとしてまず挙げたいのが、抜け毛や薄毛の原因になるということです。「朝シャンをするとはげる」という話は、あながち嘘ではありません。朝シャンについては「夜も朝もシャンプーする」「夜は洗わず朝シャンだけする」という2つのパターンがみられますが、どちらも抜け毛や薄毛につながる可能性があります。
夜と朝のどちらもシャンプーをしている場合に薄毛や抜け毛を引き起こす原因となっているのは、2度のシャンプーで必要以上に頭皮の皮脂が落ちてしまっていることです。皮脂を落としすぎると、それを補おうと皮脂の過剰分泌が起こります。その結果、頭皮がベタベタになったり毛穴が詰まったりして、髪の成長の妨げとなるのです。
夜に髪を洗わず朝シャンだけをしている場合は、髪が栄養を吸収して成長する夜の時間帯に頭皮が清潔な状態でないことが抜け毛・薄毛の原因になっています。日中にたまった頭皮の汚れを落とさずに眠ってしまうと、栄養が効果的に髪に行き渡りません。そのため健康な髪が生えにくく、抜け毛や薄毛、はげることにつながってしまいます。
(朝シャンで薄毛に繋がる原因については以下の記事も参考にしてみてください)
髪がダメージを受ける
髪の毛がダメージを受けてしまうことも、朝シャンをするデメリットのひとつです。ダメージを受ける理由としては、朝の忙しさから「丁寧にタオルドライをせず髪を乾かしてしまう」「髪を保護する膜が再生する前に外出してしまう」といったことが挙げられます。
朝の短い準備時間では、とにかく早く髪を乾かそうと朝シャン後にすぐブローをする方もいるでしょう。しかし、タオルドライをしきれていない水気の多い状態の髪にドライヤーの熱風を当てると、髪の毛はかなりのダメージを受けてしまいます。
また、髪の毛にはダメージから守ってくれる「庇護膜(ひごまく)」というものがあり、シャンプーによって剥がれはしますが分泌された皮脂により時間をかけて再生される仕組みです。夜のシャンプーであれば睡眠中に庇護膜が再生しますが、朝シャンの場合は再生前に外出することになるため紫外線や汚れによるダメージを直に受けることになります。
頭皮トラブルを引き起こす
朝シャンをするデメリットには、頭皮トラブルを引き起こすということもあります。朝シャンの際にシャンプーを使用すると、皮脂が必要以上に失われて頭皮が乾燥しがちです。その結果、皮脂の過剰分泌につながり「頭皮がベタベタする」「毛穴が詰まって吹き出物ができる」「頭皮が臭くなる」といったトラブルを引き起こしてしまいます。
ベタベタを避けるためについ頭皮を洗いすぎてしまう方もいますが、頭皮で分泌される皮脂は髪や頭皮を守るためにある程度は必要なものです。頭皮や髪がベタベタになる悩みの原因が、洗いすぎによる皮脂の過剰分泌であったりすることも少なくありません。
また、朝は忙しく朝シャンにあまり時間をかけられない方もいるでしょう。そういった方に多いのがシャンプーのすすぎ残しです。シャンプーを完全に流しきれていないと頭皮に雑菌が繁殖し、痒みやフケの原因となります。
(頭皮の臭いについては以下の記事も参考にしてみてください)
寝具が汚れやすくなる

夜は髪を洗わず朝シャンだけをするデメリットとして、寝具が汚れやすくなるということが挙げられます。日中に分泌された皮脂や汗、スタイリング剤による汚れがたまった状態で夜眠ると、枕などの寝具に汚れがうつりがちです。その汚れの影響で寝具に雑菌が繁殖すると、寝具に触れた肌が炎症を起こすこともあります。
生活習慣が乱れる
生活習慣が乱れることも、朝シャンによるデメリットのひとつだと言えます。「朝シャンに時間をかけすぎて、朝食が摂れなかった」という状況が当たり前になっている方もいるでしょう。身だしなみを整えて出かけることは大切ですが、朝食を抜くことが習慣化すると日中の活動でも体内のリズムが狂い、生活習慣の乱れにつながっていきます。
朝シャンをメリットだけにするコツ

ここまで解説してきたように、朝シャンにはメリットとデメリットの両方があります。ただ、ちょっとしたコツを押さえれば朝シャンをメリットだけにすることも可能です。良い効果だけを得られるよう、ぜひこれから紹介するコツを取り入れながら朝シャンをしてみてくださいね。
シャンプー剤を使わない
シャンプー剤を使わないようにすることが、朝シャンをメリットだけにするためのコツとしてまず挙げられます。シャンプー剤を使用せずお湯のみで洗髪する「湯シャン」に変えると、必要以上に皮脂が落ちるのを防ぐことができます。ただ、お湯の温度が高すぎると頭皮の乾燥につながるので、38度くらいのお湯を使うのがおすすめです。
「お湯だけで汚れが落ちているのか心配」という方は、湯シャンの前にブラシで髪をとくと良いでしょう。髪に付いた汚れを浮かせることができ、お湯でも洗い流しやすくなります。そして湯シャン後にはダメージから髪を守るため、ヘアケア剤を使った保湿を忘れないようにしてくださいね。
(湯シャンの効果については以下の記事も参考にしてみてください)
寝癖を直したいときだけにする
「寝癖を直すときだけ」と決めて必要以上に朝シャンをしないことも、朝シャンをメリットだけにするコツのひとつです。朝シャンの頻度を減らすだけで、頭皮や髪へのダメージをぐっと抑えることができます。寝癖直しであれば朝シャンの方が手間がかからないため、時間の余裕を持つことも可能ですよね。
さらに朝シャンの頻度を減らすには、夜のシャンプー後にしっかりと髪を乾かして寝癖の付きにくい状態にしておくのがポイントです。
髪をしっかりと乾かす

朝シャンをメリットだけにするコツには、髪をしっかりと乾かすといったこともあります。「朝は忙しいから半乾きのまま外出する」「熱風がダメージになりそうだから自然に乾燥させる」という方はいませんか?
実は濡れた状態の髪の毛は非常にデリケートで、紫外線をはじめ外部からのダメージを受けやすくなっています。また、頭皮が湿っていると雑菌が繁殖して臭いも発生しがちです。そのため、シャンプー後短時間のうちに外出する朝シャンこそ、しっかりと髪を乾かしておくことが重要になってきます。
髪を乾かす際のポイントとして挙げられるのは「タオルドライを欠かさない」「ブロー前にヘアケア剤をなじませる」「温風である程度乾かして仕上げに冷風を当てる」ということです。これらを取り入れると、朝シャン後の髪がきれいに仕上がります。
(髪の乾かし方については以下の記事も参考にしてみてください)
時間に余裕を持つ
朝シャンをメリットだけにするためには、時間に余裕を持っておくことも重要です。朝シャンにゆっくり時間をかけられる状態にしておけば「丁寧にすすぎをする」「髪を完全に乾かす」「ヘアケア剤をしっかりなじませる」などの効果的な朝シャンを行うことができます。
そうすることによって、頭皮トラブルや髪へのダメージといったデメリットの解消も可能です。朝シャンにかかる時間を事前に予測しておき、慌てることなく朝の準備ができる時刻に起きるよう心がけると良いですね。どうしても余裕を持って起きられない場合には、朝シャンをやめることも検討してみましょう。
朝シャンより夜シャンの方がいいとされる理由

朝シャンよりも夜シャンをするほうが良いとされている理由は、日中にたまった頭皮の汚れを落として睡眠に入れることです。気付かないうちに頭皮にはほこりやスタイリング剤、分泌された皮脂がたまっています。「明日の朝でいいや」とたまった汚れをそのままにして眠ってしまうと、雑菌が繁殖して頭皮の健康状態に悪影響を与えてしまうのです。
夜にシャンプーをして頭皮がきれいになった状態で睡眠を取ると、睡眠中に分泌されている成長ホルモンが頭皮の代謝を促して健康な状態を保つことができます。質の良い髪のためには、頭皮が健康であることが欠かせません。そういった点から、夜シャンのほうが朝シャンより推奨されています。
朝シャンをやめたらどうなった?【体験談】

最後に、朝シャンをやめてみた方々の体験談を紹介します。良い効果が出た方もいれば、朝シャンをしないことによるトラブルが発生した方もいました。「朝シャンをやめるべき?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
頭皮トラブルが解決した
朝シャンやめたら頭痒いの治った・・・朝シャンのせいか・・・
— あきや (@akiya1203) December 7, 2015
朝シャンをやめることで「頭が痒い」という頭皮トラブルが解決したという体験談です。夜シャンと朝シャンを繰り返すことによる頭皮の乾燥や、朝シャンのすすぎ残しによる頭皮の炎症によって痒みが起きていた可能性があります。どうしても朝シャンをしなければならないときは仕方を工夫して、頭皮を健康な状態に保てるようにしましょう。
(頭皮ケアについては以下の記事も参考にしてみてください)
髪質が良くなった
おはとめぇ!朝シャンやめたら髪の質が良くなった気がする、髪痛めるって本当だったんだなぁ
— 早乙女ハク (@saotome_haku) October 14, 2019
「朝シャンをやめて髪質が良くなったと感じている」といった体験談もあります。夜も朝もシャンプーをすることで髪のバリア機能が弱まっていたり、朝シャン後に「忙しいから」と髪をしっかり乾かせていなかったりするとダメージが蓄積しがちです。朝シャンをするのであれば、丁寧なヘアケアとブローを心がけておきましょう。
薄毛が改善した
朝シャンしてたら髪が薄くなった。やめたら直った。 #BlueOcean
— リアルゴールド (@kiuy4622) September 2, 2013
朝シャンをやめたら薄毛が改善した方の体験談です。夜にシャンプーをせず朝にだけ行っている場合には、皮脂やスタイリング剤などによる汚れがたまって頭皮環境が悪くなります。そうすると髪の成長が阻害され、薄毛やはげるといったトラブルを引き起こしかねません。その日の汚れはその日のうちに落とすよう意識しておくと良いですね。
髪がベタベタする
朝シャンしなくても髪の毛ベタベタにならない人が憎いな
— らるれ (@mokeee_) August 6, 2018
「朝のシャンプーをしないとベタベタ髪になってしまう」という体験談です。寝汗をかきやすい方や、夜の間に多量の皮脂が分泌されるタイプの方は朝シャンを続けるほうが良いでしょう。ただ、シャンプーの使用は中止し、お湯のみで洗い流すなど頭皮や髪の毛を守る工夫は欠かせません。
寝癖が直らない
朝シャン(死語?)やめたら寝癖まん
— YUKO (@yu_ko_san) June 3, 2014
朝シャンをやめて寝癖が直せなくなったことに悩む方も少なくありません。寝癖をきれいに直せることは朝シャンの大きなメリットのひとつですよね。寝癖がつきやすい髪質の方は「シャンプーは使わずお湯や水だけで濡らす」「しっかりとブローして完全に髪を乾かす」といったダメージ・トラブル対策を取り入れながら朝シャンをすると良いでしょう。
朝シャンは正しい知識で行えば問題なし!

朝シャンは自分の髪の状態を理解し、正しい知識を持って行えば問題ありません。「朝シャンはしてはいけないもの」と決めつけず、夜シャンだけだと翌日髪の調子が整わない場合にはシャンプーを使わないなどの工夫をして朝シャンを取り入れてみましょう。