抜け毛は『毛根』で危険度を判断!正常・異常の見分け方〜対策まで解説!

抜け毛を見つけたとき、毛根にも目を向けていますか?実は、抜け毛の危険度は毛根で判断することが可能なのです。この記事では「白い」「毛根がない」といった毛根の状態による抜け毛の正常・異常の見分け方や、危険な抜け毛を見つけた場合の対策などについて解説します。

目次

  1. 抜け毛の危険度は毛根を見れば分かる?
  2. そもそも抜け毛の危険度って何?
  3. 自然抜け毛
  4. 異常抜け毛
  5. 健康な抜け毛の毛根の状態
  6. 毛根が楕円形に膨らんでいる
  7. 毛根に半透明の膜が付着している
  8. 毛根が白い
  9. 危険な抜け毛の毛根の状態
  10. 毛根が細くなっている
  11. 毛根が尖っている
  12. 毛根の先端に毛がある
  13. 毛根が黒い
  14. 毛根がない
  15. 危険な抜け毛の毛根を放置するとどうなる?
  16. 危険な抜け毛の毛根だった場合の対策
  17. 食事の栄養バランスを整える
  18. 頭皮マッサージをする
  19. 正しい方法でシャンプーをする
  20. ストレスを発散する
  21. 育毛剤を使う
  22. 専門クリニックで相談する
  23. 抜け毛を発見したら毛根を見る癖をつけよう

抜け毛の危険度は毛根を見れば分かる?

枕元や床などに抜け毛を見つけたとき、毛根にまで目を向けていますか?毛根は、髪の毛が健康かどうかを知るためのバロメーターだと言えるものです。毛根を見れば髪の毛や頭皮の健康状態がわかり、その抜け毛の危険度を知ることもできます。ではまず、抜け毛の危険度について知っておきましょう。

そもそも抜け毛の危険度って何?

「抜け毛に危険度なんてあるの?」と気になった方もいるでしょう。抜け毛は正常で自然な抜け毛と、異常な抜け毛との2種類に分類することができます。抜け毛が正常か異常かの判断ができれば、髪の毛や頭皮のトラブル・病気にもいち早く気づくことが可能です。そこで、ここでは自然な抜け毛と異常な抜け毛について解説していきます。

自然抜け毛

自然抜け毛は髪の毛が生え変わる正常なヘアサイクルのなかで抜け落ちたもので、特に問題があるわけではありません。人間の髪の毛は永遠に伸び続けるわけではなく、抜け落ちて生え変わる仕組みです。研究論文では、髪が生え変わるヘアサイクルについて以下のように説明されています。

毛にはヘアサイクルがあって1日に50~100本,平均64本の毛が自然に脱毛していく.そしてこの数を補うため,一方では同じ数の毛の新生を促進する必要があります.毛は一生のび続 けるのではなく,一定期間成長を続けると(成長期),成長を中止し(移行期),ついで休止期となり毛は脱落します.

ヘアサイクルのなかでの自然な抜け毛の本数は、平均で1日64本ほどです。「毎日そんなに抜けていたら、薄毛が進行するのでは?」と不安になった方がいるでしょうが、自然な抜け毛においては心配する必要はありません。先ほど紹介した研究論文では、自然な抜け毛についても以下のように説明されています。

頭髪毛の数は10万本で1cm2当り200~300本生えています.そして成長期毛が85%,移行期毛が1%,休止期毛が14%とされ,休止期に入っても正常な場合には周囲の組織とかみ合わさっているので簡単には脱落せず,新毛の形成が始まると脱落します.

自然な抜け毛の場合は休止期に入ってすぐに抜け落ちるわけではなく、新たな髪の毛が作られ始めてから抜ける仕組みになっています。また、髪の毛は成長期のものの割合が最も高く、抜け落ちる休止期のものはわずか1割程度です。そのため、自然な抜け毛によって薄毛が進行したりはげたりするようなことはありません。

異常抜け毛

危険度の高い異常な抜け毛とはどういったものなのでしょうか?異常抜け毛は頭皮トラブルや病気、ストレスなどが原因となり、ヘアサイクルが乱れた状態で抜け落ちてしまう髪の毛のことを指します。異常抜け毛はヘアサイクルの成長期が短く、髪の毛が成長しきることなく抜けてしまうものがほとんどです。

ヘアサイクルの異常にいち早く気づくためにも、抜け毛を見つけたら毛根を確認して抜け毛が正常かどうかをすぐに見分けることが非常に大切です。では、どのような毛根が正常、もしくは異常な抜け毛のものなのでしょうか?

(異常な抜け毛については以下の記事も参考にしてみてください)

抜け毛は病気のサインかも。正常・異常の見分け方は?対策〜受診の目安まで解説

健康な抜け毛の毛根の状態

まずは、どういった状態の毛根が健康な抜け毛のものなのか解説していきます。抜け毛の毛根がこちらで紹介するような色や形状であれば、基本的には自然抜け毛として捉えて問題ありません。ただ、一見健康な抜け毛の毛根に見えても、頭皮トラブル等のサインが隠れていることもあるため注意が必要です。

毛根が楕円形に膨らんでいる

根元が膨らんでいる楕円形の毛根であれば、正常なヘアサイクルのなかで脱落した健康な状態の抜け毛です。十分に栄養も行き渡り、成長しきった後の自然抜け毛なので特に心配の必要はありません。「抜け毛自体がマッチ棒のような形状になっていれば健康的」と覚えておくと良いでしょう。

毛根に半透明の膜が付着している

出典: http://www.nukeken.jp/m-1.html

毛根に半透明の膜が付着している場合も、健康な抜け毛である可能性が高いです。この膜は毛根を取り囲んでいる「毛根鞘(もうこんしょう)」という組織で、しっかりと成長している髪の毛に付いています。つまり、毛根鞘が付着した抜け毛は、ヘアサイクルのなかでしっかりと成長しきった後に抜け落ちた正常なものだということです。

毛根が白い

意外に感じる方もいるでしょうが、毛根が白い抜け毛も正常なものです。毛根が白い髪の毛が健康的であることについては、新たに作られた髪の毛が黒くなる仕組みが関係しています。

我々の髪の毛は,黒髪や金髪のような色調を持ち,個体の識別に役立っている。これは毛の根元に位置する毛母と呼ばれる場所に局在する色素細胞が産生するメラニン色素が,髪に供給されるためである。

作られたての髪の毛は、成長する際に毛根から髪を黒くする素となるメラニン色素を吸収します。そのため、色素が行き届いて健康的に成長した髪の根元は白くなっているのです。「毛根が白いと髪の毛が衰えているのでは?」と不安になりがちですが、気にする必要はありません。抜け毛の毛根が白く楕円形であれば、それは非常に健康的な髪の毛だと言えます。

ただ、毛根そのものが白いわけではなく、毛根の周りに白い塊が付着しているときは注意しなければなりません。毛根に付着している白い塊は過剰に分泌された皮脂で、頭皮トラブルのサインのひとつです。毛根が白いからといってすぐ安心せず、皮脂の塊が付着していないかどうかを確認してみてくださいね。

(頭皮トラブルについては以下の記事も参考にしてみてください)

頭皮の臭いが治らない…。原因は生活習慣?短期間で改善する対策&アイテムを紹介!

危険な抜け毛の毛根の状態

続いて、危険度の高い抜け毛の毛根がどういった状態のものなのか解説していきます。抜け毛の毛根がこちらで紹介するような状態になっている場合は、早急に原因を突き止めて対処するようにしましょう。

毛根が細くなっている

危険度が高いと言えるのは、毛根が細くなっている抜け毛です。毛根周辺の組織が弱ると毛根が細くなり、髪の毛自体も弱々しくやせ細った状態になります。特に毛根や髪の毛が細く、長さが10cm以内の抜け毛がある場合は慢性的なものになっている可能性があるため注意が必要です。

慢性的な抜け毛は髪の毛の成長期がかなり短くなっている状態で、薄毛の進行につながります。また、新たに生えてくる髪の毛も産毛のように弱々しいものになりがちです。薄毛がどんどん進行していく慢性的な脱毛症の定義は、以下のように定められています。

髪の毛や毛根に出る異常は誰にでもあるのですが、健康な方の場合5%程度ですが、10%を超えると要注意、15%を超えると慢性脱毛症といえます。

上記のような定義はあるものの、どの程度の割合の抜け毛に異常があるのかを自力で調べるのは非常に困難なものです。「毛根や髪の毛がやせ細った抜け毛が止まらない」と感じたら、抜け毛専門クリニックで慢性脱毛症に当てはまるかどうか相談してみることをおすすめします。

毛根が尖っている

出典: http://www.nukeken.jp/m-26.html

毛根が尖っている抜け毛も、危険度が高いと言えます。尖っている毛根は円形脱毛症にみられる特徴のひとつです。円形脱毛症になると毛穴周辺の組織に炎症が起こり、それによって破壊された毛根は尖った形状になってしまいます。円形脱毛症は育毛剤や一般的な脱毛症の薬での治療ができないため、原因を見つけて改善していかなければなりません。

円形脱毛症の原因については、治療ガイドラインにおいて以下のように考えられています。

毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられている.HLA遺伝子タイプのアリル,免疫に関わる分子の遺伝子多型を背景にして,疲労や感染症など肉体的,精神的ストレスが引き金となるとされるが,実際には明らかな誘因がないことも多い.

円形脱毛症は免疫のシステム異常や遺伝子の変異、肉体的もしくは精神的なストレスといったさまざまな要因が関係して起こると考えられていますが、直接的な原因やメカニズムはまだ解明されていません。

毛根の先端に毛がある

抜け毛の毛根の先端に毛がある場合も、危険度が高いと言えるでしょう。毛根の先端に毛がある抜け毛は栄養状態に問題はありませんが、毛穴周辺の組織のトラブルによってヘアサイクルの途中で抜けてしまったものです。皮脂や流れ切らなかったシャンプーなどが毛穴に詰まり、頭皮の環境が悪化している可能性があります。

毛根が黒い

危険度が高い抜け毛には、毛根が黒いというケースもあります。毛根が黒い髪の毛には、頭皮の血行不良が原因で栄養が十分に行き渡っていない可能性が高いでしょう。後ほど詳しく解説しますが、頭皮マッサージ等で頭皮の血行を良くして対処する必要があります。

毛根がない

出典: http://www.nukeken.jp/m-26.html

抜け毛に毛根がない場合も、危険度が高い状態です。毛根がない抜け毛はヘアサイクルの成長期の間に抜け落ちてしまったもので、十分に成長しきれていません。そういった抜け毛が増えてくると男性型脱毛症(AGA)や円形脱毛症の可能性を疑ったほうが良いでしょう。

危険な抜け毛の毛根を放置するとどうなる?

ここまで危険度の高い状態の抜け毛の毛根について解説してきましたが「そのまま放っておくとどうなるの?」と気になっている方もいるでしょう。危険度の高い抜け毛を放置すると、頭皮の状態悪化や病気の進行によって薄毛につながる恐れがあります。そのため、抜け毛を見つけたら毛根を確認し、抜け毛が正常か異常かをすぐに見分けなければなりません。

また、男性型脱毛症や円形脱毛症の場合はクリニックでの治療が必要なので、危険な抜け毛の原因を早急に特定することも大切です。

(抜け毛の原因については以下の記事も参考にしてみてください)

抜け毛の原因は?すぐ防止できる5つの対策〜危険なサインの見分け方も!

危険な抜け毛の毛根だった場合の対策

最後に、抜け毛の毛根が危険なものだった場合に取るべき対策を紹介します。少しでも髪の毛の状態を良くして薄毛の進行を抑えられるよう、まずは自分にできることから始めていきましょう。「まだそこまで抜け毛が気にならない」という10代や20代の方も髪の毛を健康な状態に保てるように、こちらで紹介する対策法を日常生活に取り入れてみてくださいね。

食事の栄養バランスを整える

危険な抜け毛だった場合の対策としては、まず食事の栄養バランスを整えることが挙げられます。偏食や暴飲暴食、過度なダイエットなどで栄養が不足すると、毛根がますます弱りかねません。研究論文においても、髪の毛と食事の関係性について以下のように説明されています。

毛髪の構成成分であるシスチンはメチオニンから作られるが,メチオニンは必須アミノ酸として食事から摂らなければならないため,毛髪は食事の影響を受けやすいと言われている。

髪の毛は食事の影響を受けやすいため、食べ物からバランス良く髪の毛に良い栄養を摂取することが重要です。そして、抜け毛防止に効果的だとされる栄養素とそれを含む食べ物には以下のようなものがあります。

・たんぱく質(肉類、魚類、乳製品、大豆、卵)
・亜鉛(レバー、納豆、ナッツ類)
・ビタミンA(人参、かぼちゃなど緑黄色野菜)
・ビタミンB(まいたけ、ししゃも、あさり)

上記に加えて、頭皮の血行を促進してくれるポリフェノールを含む小豆などを食事に取り入れると良いでしょう。「自炊が苦手で食べ物からの摂取が難しい」という方は、サプリメントを上手く併用するのがおすすめです。

頭皮マッサージをする

頭皮マッサージも、危険な抜け毛だった場合の対策として有効です。頭皮マッサージを行うと頭皮の血行が促進され、毛根や髪の毛に栄養を行き渡らせやすくなります。頭皮を傷つけないよう注意し、指の腹を使って以下の手順でマッサージをしてみましょう。皮脂汚れなどを落として頭皮が清潔になっている就寝前や入浴時などのタイミングで行うとより効果的です。

▼頭皮マッサージの手順

①髪の生え際を押し上げて2秒キープ
②髪の生え際を下方向へ引っ張り、2秒キープ
③手順①と②を数回繰り返して行う
④円を描くように側頭部をマッサージ
⑤頭頂部の方へ頭皮を引き寄せて数秒キープ
⑥頭皮を下方向へ引き伸ばし、数秒キープ

正しい方法でシャンプーをする

危険な抜け毛だった場合の対策としては、正しい方法でシャンプーをするということも挙げられます。シャンプーの頻度や髪の毛の洗い方、乾かし方ひとつひとつに気を配りましょう。間違った方法でのシャンプーを続けていると、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を引き起こして頭皮の状態を悪化させる可能性があります。

また、抜け毛を気にしている男性に見られがちなのが「シャンプーすると髪の毛がたくさん抜けるから、あえてシャンプーの回数を減らしている」というケースです。シャンプー後には抜け毛が目立ちやすいため、シャンプーが嫌になる方もいるでしょう。しかし、研究論文においては以下のように述べられています。

男性型脱毛症はしばしばフケ症や脂漏とそれに伴う炎症病変を合併する,また,高度の脂漏性皮膚炎やフケ症は脱毛を伴うことがある(脂漏性=粃糠性脱毛症).多くの患者は脱毛を恐れて洗髪を避けている.しかし,これは逆効果で,炎症があるため脱毛は吏に助長される.

男性型脱毛症などの異常な抜け毛がみられるときは、頭皮に皮脂が詰まり炎症などのトラブルが起きていることもあります。そのため、シャンプーを避けてしまうと頭皮に皮脂やフケ、汚れがさらに溜まって状況を悪化させることになるのです。頭皮を健康な状態に近づけるためにも、1日に1度は正しい方法でシャンプーを行いましょう。

また、使用するシャンプーは抜け毛防止用の商品や、髪の毛や頭皮に優しい成分を含む商品を選ぶのがおすすめです。正しいシャンプーの方法を以下に紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

▼正しいシャンプーの方法

①丁寧にぬるま湯のみで汚れを流す
②シャンプーを手のひらで泡立てる
③頭皮と髪の毛を指の腹で優しく洗う
④ぬるま湯でシャンプーを洗い流す
⑤タオルで水気を拭き取る
⑥15cmほど距離をとりドライヤーで乾かす

(シャンプーについては以下の記事も参考にしてみてください)

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ストレスを発散する

ストレスを発散することも、抜け毛が危険なものだった場合に有効な対策です。ストレスが溜まると「皮脂の過剰分泌」「頭皮の血行不良」といった頭皮の環境を悪化させる要因を招く恐れがあります。自分なりのストレス発散法を見つけ、こまめにリフレッシュする習慣を作っておきましょう。

また、抜け毛や薄毛のことを気にしているとよりストレスが溜まりがちです。ストレスの原因が抜け毛や薄毛自体にあるようなら、専門のクリニックで話を聞いてもらうと良いでしょう。

育毛剤を使う

危険度の高い抜け毛が増えてきた場合の対策には、育毛剤を使うという手もあります。育毛剤は薄毛の進行を防ぎ、頭皮の環境を改善して育毛の促進を手助けするものです。薄毛予防に効果が期待される育毛剤の成分としては、以下のようなものが挙げられます。

センブリエキス,ニンニクエキス ,高麗人参抽出物,ショウキョウチンキは血管拡張作用があり,プラセンタエキス,ヒノキチオール,ニンニクエキス,高麗人参抽出物は毛根賦活作用がある.ショウキョウチンキ,トウガラシチンキは毛根刺激作用が,ミニササニシキエキスは保湿作用がうたわれている.

育毛剤を選ぶ際には、上記の成分が含まれた商品を選ぶと良いでしょう。ただ、育毛剤は男性型脱毛症や円形脱毛症といった病気による抜け毛を防ぐことはできません。

専門クリニックで相談する

専門クリニックで相談することも、危険度の高い抜け毛が増えた際に取るべき対策のひとつです。「生活改善をしても抜け毛が止まらない」「育毛剤を使用しても効果がみられない」といった場合は、男性型脱毛症や円形脱毛症になっている可能性があります。これらのような脱毛症の疑いがあるときは、専門クリニックで医師に相談して治療を受けましょう。

また「抜け毛が異常なものかどうか確かめたい」「抜け毛のセルフケアが正しいのか不安」といった場合にも専門クリニックで相談に乗ってもらうのがおすすめです。間違ったケアや対策で髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまわないよう、早めに医師の適切な指示を仰ぐと良いでしょう。

抜け毛を発見したら毛根を見る癖をつけよう

抜け毛はその毛根の状態を見ることで危険なものかどうかの判断ができます。危険度の高い抜け毛を放置してしまうと薄毛の進行につながりかねません。早めに原因を突き止めて対処できるようにするために、抜け毛を見つけたときは毛根を見る癖をつけておきましょう。

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