スクワットの『世界記録』特集！男性・女性のフルギア・ノーギア別に紹介！

スクワットの世界記録は、男性「フルギア」の575kg、フィンランドのジョナサン・ランタネン（Jonas Rantanen）氏が出したものです。（スクワットスーツとニーラップを着用）

「ギア」とは、パワーリフティング用のウェアで、これを着用しているかしていないかで「フルギア」と「ノーギア」に分かれます。着用していれば「フルギア」となり、このメリットは、自力で挙げられる重量よりも重い重量を挙げられることです。ここまでになるには、ギアを自分の体に合うよう馴染ませることが必要です。初心者はまず緩めのギアから練習します。

まず、男子フルギアのスクワット、世界記録を見ていきましょう。ここではロシアやヨーロッパの選手の活躍が目立っています。

ロシアのセルゲイ・フェドシェンコ（Sergei Fedosienko）氏が、2014年11月に、アメリカの大会で出した記録です。(bwt:58.06)

ロシアのコンスタンチン・ダニーロフ（Konstantin Danilov）氏が、2013年11月にノルウェーの大会で出した記録です。（bwt:65.24）

ポーランドのヤロスワフ・オレック（Jarosław Olech）氏が、2018年11月にスエーデンの大会で出した記録です。（bwt:73.40）

ロシアのアレクセイ・ソローキン（Aleksei Sorokin）氏が、2015年5月にドイツの大会で出した記録です。（bwt:82.73）

ウクライナのウォロディミル・リシエフ（Volodymyr Rysiyev）氏が、2019年11月にUAEの大会で出した記録です。（bwt:90.69）

ウクライナのドミトロ・セメネンコ（Dmytro Semenenko）氏が、2017年11月にチェコの大会で出した記録。（bwt:104.98）

フルギアの男子最重量級はアメリカのブレイン・サムナー（Blaine Sumner）氏が、2017年3月にアメリカの大会で出した記録です。最重量級となると物凄い迫力に圧倒されます。（bwt:170.68）

男子ノーギアのスクワット、世界記録を見ていきましょう。ここではアメリカの選手の活躍が目立っています。

オーストラリアのケビン・グレイ（Kevin Gray）氏が、2017年4月にオーストラリアの大会で出した記録です。（bwt:57.05）

アメリカのチャールズ・オクポコ（Charles Okpoko）氏が、2019年6月にスエーデンの大会で出した記録です。（bwt:65.75）

アメリカのテイラー・アッドウッド（Taylor Atwood）氏が、2019年6月にスエーデンの大会にて出した記録です。（bwt:73.75）

アメリカのラッセル・オリイ（Russel Orhii）氏が、2019年6月にスエーデンの大会で出した記録です。筋肉が凄いですね。この筋肉からのスクワットはとても見応えがあります。（bwt:82.25）

ウクライナのアナトリー・ノボピスメンニ（Anatolii Novopismennyi）氏が2019年12月にリトアニアの大会で出しら記録です。（bwt:92.95）

イギリスのジョシュア・グリーンフィールド（Joshua Greenfield）氏が2019年12月にリトアニアの大会で出した記録です。（bwt:105.00）

アメリカのデニス・コーネリアス（Dennis Cornelius）氏が、2017年6月にベラルーシの大会で出した記録です。（bwt:119.50）

ノーギア、男子最重量級はアメリカのレイ・ウィリアムズ（Ray Williams）氏が2017年3月にアメリカの大会で出した記録です。最重量級ならではの大きな体に盛り上がった筋肉。とても迫力があります。（bwt:182.26）

女子フルギアのスクワット、世界記録を見ていきましょう。72kg級より上のクラスは、アメリカの選手の活躍が目立ちます。

台湾の陳葦綾（Chen Wei-Ling）氏が、2016年11月にアメリカの大会で出した記録です。（bwt:46.75）

エクアドルのビルマ・バルガス（Vilma Ochoa Vargas）氏が、2019年11月にUAEの大会で出した記録です。（bwt:51.88）

インドネシアのスリ・ハルタティ（Sri Hartati）氏が2018年11月にスエーデンの大会で出した記録です。（bwt：56.15）

ウクライナのラリサ・ソロビオワ（Larysa Soloviova）氏が2019年11月にUAEの大会で出した記録です。男性顔負けの筋肉ですね。（bwt:62.50）

アメリカのケルシー・マッカーシー（Kelsey McCarthy）氏が2018年11月にスエーデンの大会で出した記録です。（bwt:70.10）

アメリカのナタリー・ハンソン（Natalie Hanson）氏が2017年11月にチェコの大会で出した記録です。とてもかわいらしい顔とスクワットで鍛えられた筋肉とのギャップが魅力の選手です。（bwt:83.53）

アメリカのボニカ・ブラウン（Bonica Brown）氏が、2019年11月にUAEの大会で出した記録です。ノーギアの84kg超級の世界記録保持者でもあります。女子スクワットで重量級最強の選手です。（bwt:132.51）

女子ノーギアのスクワット、世界記録を見ていきましょう。女子フルギアの同様に重量級はアメリカの選手の活躍が目立ちます。

台湾の陳葦綾（Chen Wei-Ling）氏が、2015年6月にフィンランドの大会で出した記録です。このChen Wei-Ling選手は、フルギアでも世界記録を持っており、オリンピックの重量挙げの選手も経験しています。筋肉の世界では多才な選手と言っていいでしょう。（bwt:46.56）

オランダのプレン・デッカース（Pleun Dekkers）氏が、2019年12月にリトアニアの大会で出した記録です。競技中は、非常に力強いですが、離れると美しくさわやかである事がとてもわかる女性です。（bwt:51.15）

カナダのマリア・フティー（Maria Htee）氏が2019年9月にカナダの大会で出した記録です。パワーリフティングを愛するDekkers選手は、世界記録を出してからもさらなる高みを目指しています。大好きな食事も楽しみにしながらスクワットに励みます。（bwt:56.10）

フランスのプレシリア・バヴォワル（Prescillia Bavoil）氏が2019年12月にリトアニアの大会で出した記録です。2019年に世界記録を出したバヴォワル選手。2020年に入って、非公式ですがそれを上回る記録を出したとのことです。その時の体重は不明となっていますが、彼女の今後に注目しましょう。（bwt:63.00）

ロシアのアンゲリナ・エロビコワ（Angelina Elovikova）氏が2019年12月にリトアニアの大会で出した記録です。この世界記録が出たあと、非公式ですがこれを超える記録が出ました。出した選手は、サブジュニアとジュニアの世界記録保持者、スエーデンのビルマ・オルソン氏です。女子72kg級ノーギアの世界記録対決が注目です。（bwt:71.95）

アメリカのアマンダ・ローレンス（Amanda Lawrence）氏が2019年6月にスエーデンの大会で出した記録です。それまでの未経験かの状態から2016年にパワーリフティングの本格的なトレーニングをスタートしました。ローレンス選手にとって大切なことは、自分との対話です。それを追求した結果、世界記録樹立に繋がりました。（bwt:83.05）

アメリカのボニカ・ブラウン（Bonica Brown）氏が2018年6月にカナダの大会で出した記録です。スクワットだけでなく、ベンチプレスとTOTALの世界記録も保持しているBrown選手は、競技中は怖い印象すらありますが、競技が終わった瞬間の笑顔がとてもチャーミングな女性です。（bwt:132.70）

かつて、1000ポンド（453kg）という重量を達成することは夢のようでした。スクワットスーツ着用、ニーラップ着用、ノーギアと段階を踏み、最初のフルギア達成からノーギア達成まで35年の年数をかけて達成していきました。

スクワットスーツとニーラップ着用で最初に達成したのは、1981年、アメリカのデイブ・ワトソン選手でした。ニーラップのみ着用の記録としては、そこから20年後の2011年にアメリカのロバート・ウィルカーソン選手が達成しました。

ニーラップ着用での達成から5年後の2016年にアメリカのレイ・ウィリアムズ選手がついにノーギアでの重量1000ポンドという快挙を達成しました。この選手は、スーパーヘビー級現役世界チャンピオンでもあり、この時は、スクワットだけでなくトータルでも驚異的な数字を残していました。

これからも世界記録の更新は期待できそうです。実際に選手自身が更なる上を目指していて、どこまで伸びていくのがとても楽しみですね。記録だけでなく、鍛えられた筋肉、そして競技中の真剣な表情と。見ている方も選手に対して愛着がわいてきます。これからも競技として注目していきましょう。