ヒッティングマッスルとはどこ?鍛えるとパンチ力UP?鍛え方についてまで解説

格闘技をしている方なら1度は聞いたことがあるであろうヒッティングマッスル。ヒッティングマッスルとはパンチ力に影響する筋肉のことで、主に背中の筋肉のことを指します。では、なぜ背中の筋肉がパンチ力に影響を及ぼすのか。その疑問やトレーニング法を解説します。

監修 |パーソナルトレーナー 高津 諭
トレーニング指導歴年 大阪・兵庫を中心に活動する「食べて、鍛えて、整えて」豊かな人生を創造するパーソナルトレーニングを提供しています。 業界のパイオニアとして専門誌にも取り上げられたこともあり、...
トレーニング指導歴22年 大阪・兵庫を中心に活動する「食べて、鍛えて、整えて」豊かな人生を創造するパーソナルトレーニングを提供しています。 業界のパイオニアとして専門誌にも取り上げられたこともあり、現在、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会のマスタートレーナーとして、またJOTスポーツトレーナー学院の校長として後進の育成、指導にも尽力している■HPブログTwitter

目次

  1. ヒッティングマッスルとは?どこ?
  2. ヒッティングマッスルを鍛えるメリット
  3. メリット① パンチの連打スピードが上がる
  4. メリット② パンチの反発力に負けない体を作ることができる
  5. メリット③ 姿勢が良くなる
  6. ヒッティングマッスルの鍛え方
  7. 懸垂(チンニング)
  8. ワンハンドローイング
  9. ラットプルダウン
  10. ベントオーバーローイング
  11. シーテッドローイング
  12. ヒッティングマッスルについて理解をしよう
  13. 筋トレメニューに関する記事もチェック

ヒッティングマッスルとは?どこ?

ヒッティングマッスルとは、パンチ力などの打撃に影響する筋肉のことを指し、主に背筋のことをヒッティングマッスルと呼びます。

ただ、筋肉に詳しい方なら「あれ?背筋って引く力の筋肉だから、パンチ力とは関係ないんじゃ?」と思う方もいるのではいでしょうか。たしかに引く力を強化してもパンチ力が上がるイメージは難しいかもしれません。

ただ、ヒッティングマッスルである背筋の筋トレをおこなうことで得られる効果もありますので、以下でヒッティングマッスルを鍛えるメリットやなぜパンチ力に影響するか解説していきます。

(腕が疲れず背中に効くラットプルダウンのフォームについては以下の記事も参考にしてみてください)

ラットプルダウンのフォーム!腕が疲れず背中に効くコツ!重量・自宅版についても!

ヒッティングマッスルを鍛えるメリット

ヒッティングマッスルを鍛えることで得られるメリットは主に以下のようなものがあります。

メリット① パンチの連打スピードが上がる

上記でも述べた通り、ヒッティングマッスルとは主に背中の筋肉のことをいうため引く力に関係してきます。このヒッティングマッスルを鍛えることで、パンチを繰り出したあと自分の体に腕を引き戻す速さが速くなり、パンチの連打スピードが上がります。

メリット② パンチの反発力に負けない体を作ることができる

ヒッティングマッスルを鍛えることで、パンチがヒットした際に自分に帰ってくる反発力に負けない体を作ることができます。この反発力に負けてしまうとせっかく鍛えたパンチ力も半減してしまい上手く相手に力を伝えることができません。

この反発力に負けない体を作るためには体幹含め、背筋も重要となってくるため、ヒッティングマッスルを鍛えることでパンチ力を半減させず相手に伝えることができるようになるのです。

メリット③ 姿勢が良くなる

ヒッティングマッスルを鍛えるメリットはパンチ力を上げる以外にもあります。その中の一つに姿勢が良くなる効果もあります。背中の筋肉が衰えてくると猫背になり姿勢が悪くなっていきます。そのため、いい姿勢を維持し続けるためにはしっかりと背中の筋肉を鍛えていく必要があります。特にデスクワークが多い方は背中の筋肉の衰えに注意しましょう。

ヒッティングマッスルの鍛え方

ヒッティングマッスルは自重トレーニングで鍛えることが難しいため、効果的に鍛えるためには器具を使用することをおすすめします。では、ヒッティングマッスルを鍛えるために効果的な筋トレ法をいくつか紹介します。

懸垂(チンニング)

懸垂(チンニング)とは、棒にぶら下がり体を上げ下げすることで背筋を集中的に鍛えることができる筋トレ方です。

▼懸垂(チンニング)のやり方
①懸垂用のバーにぶら下がる
②体を引き上げていく
③体を降ろす
④②と③を繰り返す

懸垂(チンニング)は負荷が大きく、初心者の方の中には1回も出来ない方も珍しくはありません。1〜6回を目安に懸垂(チンニング)をおこないましょう。筋肉の肥大化を目指している方はさらに回数を増やし、8〜12回ほどおこなってください。

▼懸垂(チンニング)のコツ&注意点
・間違ったフォームでおこなわない
・指先でグリップしない
・首を反らさない

フォームが悪いことが原因で肩甲骨をきちんと寄せ下げれていなかったり、首を反らしてしまうと広背筋に負荷がかからずトレーニングの効果がありません。また、指先でバーを握りトレーニングをおこなってしまった場合も広背筋にきちんと負荷がかからず効果的なトレーニングをおこなうことができないためしっかりグリップしましょう。

(懸垂については以下の記事も参考にしてみて下さい)

懸垂(チンニング)の効果&やり方!できない人向け&腹筋・二頭筋など部位別のメニューも!