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【DIY】パワーラックは自作できる!材料&費用〜作り方、アイデア集まで紹介!

2020年11月10日

筋力トレーニングをしている人なら、自宅にパワーラックが欲しいと思っている人は多いはず。今回はパワーラックを自作する際に必要な材料や費用、安全性とメリット・デメリットを解説します。自宅に自分専用のパワーラックを作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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パワーラックは自作できる?

忙しくてジムに行く時間が取れず、自宅でトレーニングが出来たらいいのにと思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、既製のものは高価で売り切れの時があるなど、手に入れにくい。DIYが人気の最近ではなんでも自作する方が増えていますが、パワーラックも自作することが出来ます。

パワーラックは単管パイプとクランプと呼ばれる、パイプを接続する部品を組み合わせる事で作る事が出来ます。シンプルな物であれば、簡単に安価で仕上げる事出来るのも自作ならではの魅力です。自分の好みに合わせて設計する事ができ、アイディア次第では様々なトレーニング機能をつける事ができるでしょう。世界に一つの自分だけのオリジナルパワーラックを自宅に設置する事ができます。

パワーラックの自作方法

ホームセンターなどで手に入りやすい単管を使った自作のパワーラックのの作り方を紹介します。分かり易い動画も用意したので、参考にしてみてください。

材料・費用

自作のパワーラックを作るには、骨組みとなるパイプとそれをつなげるクランプが必要になります。これらは、ホームセンターなどで扱いがあり、比較的安価で手に入ります。

・単管パイプ
・クランプなどの接続ジョイント
・円パイプインサートなどのキャップ
・固定ベース
・床用マット

基本の材料は単管パイプとクランプですが、単管パイプは切り口が鋭いため怪我の原因にもなりやすく危険です。丸パイプインサートやキャップを使用する事で不要な怪我を避けることができ、パワーラックの安全性が高める事が出来ます。また、固定ベースなどのパーツを使うと、デザインの幅も広げる事が出来ます。

費用はデザインにもよりますが、簡単な造りであれば材料費は1万円前後でできるようです。実際に自作した方は1万円前後で作られているようです。





単管パイプとクランプって?

単管パイプとは、建築現場で用いられるパイプの一種で、足場用資材としての利用が多く強度が高いのが特徴です。直径は規格により48.6mmと決められています。クランプはジョイントと呼ばれる、材料を固定する留め具の一種です。種類や大きさによって強度は異なりますが、300kgから1tの負荷に耐えられるものもあります。

スペースはどれくらい必要?

コンパクトなパワーラックの大きさの一例を紹介するので、参考にしてみてください。

・高さ:2m
・幅:1m
・奥行き:1m

手持ちのアイテムと合わせてどれくらいのスペースになるか計算する必要がありますが、6畳ほどのスペースがあれば十分ではないでしょうか。スペースに関しては、様々なパターンが考えられますので、この記事に用意した動画なども参考にしてみてください。

安全性の観点から、幅や奥行きは少なくとも1mは設けた方が良いでしょう。幅が狭すぎるとパワーラックの転倒の原因につながるので注意必要です。その場合は地面に固定する方法もありますが、余裕のある幅で作る事をお勧めします。

床にかかる負担は大丈夫?

部屋の中にパワーラックを設置したい場合、床の耐久性がどれくらいあるか気になるところです。日本の建物は床の場合、1平方メートルの面積当たり180kgに耐えられる事が建築基準法で決まっています。計算上では、6畳の部屋であれば、1000kgの重さに耐えられる造りになっているようです。

・自分の体重:70kg
・材料の総重量:100kg
・バーバルとプレートの重さ:約200kg

さらにプラスで100kgほど追加する事を考えても、床が抜けるという事はなさそうです。賃貸の方など心配がある方は専門家に確認すると良いでしょう。設置する場合は、床に圧力を分散させ床を保護してくれるマットも用意する事をお勧めします。ジョイントマットであれば、必要なスペース分だけ購入する事が出来ます。

作り方

自作パワーラックの作り方の流れを説明します。

①スペースに合わせた構想を練る
②どんな材料が必要か計算する
③材料の用意
④組み立てる

自作パワーラックは、デザインの構想を練る事がとても重要です。室内の場合、部屋の広さを考えて、パワーラックの高さや幅などを決めたりする必要があります。設計図を作ったら、一度割り箸などでミニチュアモデルを作ると、イメージしやすいかもしれません。それにより材料を決め、購入します。

パワーラックの組み立ての流れ

例としてボックスタイプのパワーラックの組み立て方を紹介します。

①2mのパイプを2本を立てて1mパイプとクランプ利用して上下を固定する。これを2組作る。
②①で作ったパイプで出来た長方形をを側面として残りの1mのパイプで固定していく。
③ネジの本締め、強度と安全性のチェックをする。

組み立ての説明はボックスタイプに焦点をあてましたが、バーベルを置くラックなどは特に水平になるように調節が必要になるため、メジャーなどを利用して組み立てると良いでしょう。ハーフラックであれば高さが無い分、より簡単に組み立てる事ができます。

組み立てる時のコツ

作業効率と安全面からのコツを紹介します。

・クランプは仮止めで組み立てを進める
・クランプは土台を下に固定する
・セーフティー・バーの高さを調節する


組み立てていくと、いろいろな箇所微調整が必要になるので、最初からネジを固定してしまうと作業がなかなか進みません。クランプの土台は正しい向きがあり、逆に設置すると強度が落ちるので注意しましょう。

セーフィー・バーの高さはバーバルを上げ下ろしする時の大事な命綱です。高さはデッドリフトであげた時より高く、スクワットでしゃがんだ時より低く設定するのがポイントです。安全性の確認が取れたら、ネジをしっかりと固定しましょう。

人気のカスタマイズ・バーベル

自作パワーラックでは、バーベルの設置をカスタマイズするのが人気のようです。パワーラックの中でバーベルを使用したトレーニングを行いたい場合は、パワーラックの横幅よりもバーベルのグリップの部分の長さが長く作る必要があります。

スペースを算出する場合は、バーベルのシャフトの長さに合わせて横幅を計算しましょう。また、バーベルのシャフトの長さとパワーラックの横幅が30センチ以内の差であれば、トレーニングがし易いので自分にあった長さに設定する事が大切になります。

制作期間

デザインの複雑さやカスタマイズにより、制作期間は変わってきます。シンプルなものですと組み立ては数時間で出来たという方もいますし、反対に1ヶ月ほどかけてゆっくり作る方もいます。構想を事前にしっかりしておく事で、短時間で組み立てる事は可能のようです。

安全作業に取り組む

自作する際は、作業中の安全性にも気を配る必要があります。組み立ての際は安全面を考えて一人では行わず、2人以上で作業を行う方が良いでしょう。また、強度のある材料を揃え、ネジをしっかりと工具を使って閉める事で、耐久性や安全性を高める事が出来ます。組み立ての際は、安全第一に行いましょう。

パワーラックを自作するメリット・デメリット

パワーラックを作った後で、思っていた物とは違ったとか、もっとこうすべきだったと思う事はよくある事です。パワーラックを自作する前にメリット・デメリットを知っておけば、自分に合ったより良い選択を選ぶ事が出来るかもしれません。

メリット

・時間の制約から開放される
・自分専用なので集中できる
・費用を安く抑える事ができる
・カスタマイズ性が高い

パワーラックを自作する事でメリットは多数あります。安価に作れ、自分の好きな様にカスタマイズも出来ます。何よりも、ジムに通う時間からの開放が一番のメリットではないでしょうか。

デメリット

・自分でデザインを考える必要がある
・組み立てるのに時間がかかる
・部屋のスペースを取られる
・何が起こっても全て自己責任となる

自作するという事は、やらなければいけない事が増えます。特に安全面に関しては、完全に自己責任になるので念密な下調べが必要になります。また、設置するスペースの確保なども考えなければなりません。

パワーラックを自作する事に向いている人

・トレーニングが習慣化している
・ジムに通う時間が制限されている
・自宅に設置スペースがある
・DIYが好き
・設計やメンテナンスが自分で出来る

メリットとデメリットを見比べて、自分にあった選択をする事がとても大事です。ライフスタイルによっては、自作せずにジムに通う方が合っているという人もいます。更に、パワーラックを作るには、安価といえお金や手間もかかります。自分にとってどちらが良いのか、よく考えてからパワーラックを自作すると良いでしょう。

自作パワーラックのアイデア集!

自作のパワーラックには、どんなデザインのものがあるのでしょうか。ここでは、実際にパワーラックを自作した方のデザインや使用した材料などを写真を交えて紹介します。

シンプル・自作パワーラック

出典:https://gramho.com/media/2308116379211376772

シンプルな作りながら、十分なトレーニング機能のあるパワーラックです。懸垂が出来る高さがあるものの、圧迫感をあまりないのも魅力です。設置スペースが限られている方など、参考にしてみてはどうでしょうか。

滑車付き自作パワーラック

出典:http://blog.livedoor.jp/airyumu007/archives/1077534197.html

自作のパワーラックの魅力は、なんと言っても自分好みのカスタマイズが出来るという点です。バーベルはもちろんベンチプレスにスクワット、滑車を左右につければケーブルクロスも出来ます。

2×4材を使用したパワーラック

出典:https://www.nariyuki.jp/archives/3102

入手しやすく安価で加工しやすいのが魅力の2x4材を使ったパワーラック・アイディアです。耐久性もあるのでバーベルを取り付けても問題なさそうです。購入の際はホームセンターや木材店で、カットしてくれるサービスもあるので確認してみましょう。

屋外仕様パワーラック

出典:https://ameblo.jp/kaishi/entry-12252438977.html

屋外設置の自作パワーラックなら、太陽の光を浴びながら気持ちよくトレーニングする事も可能です。庭にスペースがあるという方は、屋外のパワーラックもひとつのアイディアです。

ダンベルラックとの融合

出典:https://www.diy-life.net/contest_pt/11900/

手作りのバーベルラックがそのまま、トレーニングに使えてしまうという省エネスペースのパワーラックです。バーベルを使ったベンチプレスなどのウェイトトレーニングが出来ます。

その他、パワーラックの自作動画もチェック

ここでは、パワーラックを自作する際に役立つ動画を用意しました。それぞれ独自の観点から解説をしているので、とても参考になります。

自作プレート付きパワーラック

限られた空間にプレート付きのパワーラックを作る動画です。動画では設置スペースの説明・材料・準備・組み立ての順で説明されており、さらに失敗談・不具合の解決策と便利な道具の説明を解説してくれます。

単管パイプを使ったハーフラックの作り方を、設置スペースに必要な距離・材料の費用、クランプの耐久重量などを丁寧に説明してくれます。その他あると便利なパーツなどの紹介もあるので、自作するのが初めての方はこちらの動画を参考にしてみると良いでしょう。

木製パワーラック

木材を使えば見た目にも温かく、部屋の雰囲気も違ったものになります。設計図面の紹介から材料の調達、アレンジアイディア、費用等、短い動画の中で説明してくれます。木製の物を手作りしたい方は、参考にしてみてください。

本格的・溶接DIYパワーラック

溶接の技術をお持ちの方なら、強度も安全性も文句なしで高いものが作ることができます。自作した後に強度テストの説明があるので、参考にしてみてはどうでしょうか。

自作パワーラック・メンテナンス

自作したパワーラックは、適度なメンテナンスが必要になります。どんなメンテナンスが必要になるのか、どんな風にメンテナンスをするのかを解説する動画です。

自作パワーラックがあれば家トレで十分!

自作のパワーラックをつくれば、トレーニングを自分のスケジュールに合わせてする事ができて時間の制約から開放されます。さらに基本的なトレーニングは全て、パワーラックひとつでまかなえてしまうのも魅力のひとつです。自分専用のパワーラックを、自宅に作ってみてはどうでしょうか。