EAAの作り置きは危険?時間による変化〜体へのリスク、外出先で飲む方法を解説!

EAAを作り置きをしておけば気軽に摂取できたり、外出先に持って行ったりと何かと便利です。しかし作り置きしたEAAには何か変化や体へのリスクはないのでしょうか?冷蔵庫を活用する方法や常温で作り置きしたときのリスクを見ていきます。

監修 |パーソナルトレーナー Riku
instagramTwitterHPTRIGGER POINT Performance Therapy 認定トレーナー2ndpass認定トレーナーBODYBOSS認定トレーナー 法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。王様のブランチなどメディアにも複数出演。お客様のパートナーとして食事管理やトレーニングの指導はもちろんのこと日常生活や仕事での悩みなど身体&精神的な不調に関わることに対してサポート致します。

目次

  1. EAAの作り置きは問題ない?
  2. EAAの作り置きが危険になる条件
  3. 温度
  4. 水分
  5. 栄養
  6. EAAを作り置きせず外出先で飲む方法
  7. 冷蔵庫を活用する
  8. EAAと水を分けて持参する
  9. タブレットを活用する
  10. EAAの摂取タイミングと摂取量を再確認
  11. 摂取タイミング
  12. 摂取量
  13. EAAの作り置きはNGではないが注意しよう

EAAの作り置きは問題ない?

運動後に気軽に飲めるようにとEAAを作り置きしているという方は結構います。ケースによっては数日分を作り置きしているということも。結論から言うと、EAAの作り置きはあまりおすすめできません。それは場合によっては危険でもあるからです。ではどのような時に危険なのか、EAAの作り置きが危険になる条件を見ていきましょう。

(EAA・HMBの違いについては以下の記事も参考にしてみてください)

EAA・HMBの違いは?併用すべき?どっちがいいか〜飲み方まで徹底解説!

EAAの作り置きが危険になる条件

EAAはシェーカーに直接口を付けて飲む場合もあります。すると細菌がEAAの中に入り込み、繁殖してしまうという事態になりかねません。作り置きしたものに口を付けながら、数日分飲むというのは絶対にやめましょう。では、EAAの作り置きがどんな場合に危険になるのか、内閣府の食品安全委員会が出している小冊子『科学の目で見る食品安全』を参考に見ていきます。

温度

『科学の目で見る食品安全』によると、食品の中の細菌は30℃から40℃の温度になるとで急速に増えることが分かっています。つまり、夏場や日差しの当たる位置に作り置きしたEAAを置いてしまうと急激に細菌が増殖し、食中毒の危険性が高まってしまうのです。

ただ、30℃から40℃で急激に増殖するというだけで29℃以下なら増えないということではありません。細菌が増殖しない温度は0℃以下か50℃以上なので、作り置きしたEAAが少しぬるいかな?という程度でも繁殖は進み始めていると考えていいでしょう。時間経過とともに危険性はどんどん上昇します。もちろん冬場でも温かい室内に置いておくのも危険です。

水分

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『科学の目で見る食品安全』によると、水分があれば細菌が繁殖する条件が整っているということになります。EAAは水分を加えて作るものですから、もちろん細菌が繁殖する条件に当てはまるでしょう。

しかし、水を加えなければ大丈夫!と過信してしまうのはちょっと危険です。例えばシェイカーに粉末だけ入れて置き、水分を加えてシェイクするだけにしておいたという場合もあるでしょう。しかし万が一シェイカーの中に少しでも水分があればその水分を糧に細菌は増殖できてしまうからです。シェーカーは拭き残しがないように気を配らなくてはなりません。

(EAAを飲むと下痢になる方については以下の記事も参考にしてみてください)

EAAを飲むと下痢になる…。その理由〜誰でも改善する飲み方を解説!

栄養

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細菌が繁殖するにはたんぱく質や糖分が必要であると『科学の目で見る食品安全』にあります。EAAの主な成分はバリン・ロイシン、イソロイシン・フェニルアラニン・トリプトファン・ヒスチジン・リジン・トレオニンなどの必須アミノ酸です。その必須アミノ酸も細菌の大好物。栄養が豊富なため、細菌が繁殖しやすい条件にといえるでしょう。

特にヒスチジンは細菌汚染されるとヒスタミンになり、蕁麻疹、頭痛、嘔吐・下痢などが出ます。せっかく体に良いEAAを摂取したのにそのEAAが食中毒の感染源になるなら意味がありません。また食中毒の腹痛や吐き気の場合、対処法は「出し切る」が一番で、薬ですぐ治るものでもないのが厄介です。

(EAAの効果については以下の記事も参考にしてみてください)

EAAとは?筋肥大・ダイエット効果的?副作用・飲み方〜おすすめ商品まで紹介!

EAAを作り置きせず外出先で飲む方法

EAAを常温で作り置きをするのはかなり危険だということが分かりました。では、EAAを作り置きしないで外出先で手軽に飲む方法はないのでしょうか?実は、3つの方法があります。では早速その方法を見ていきましょう。

冷蔵庫を活用する

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細菌ではプロテインなどのドリンクを摂取する人が多くなり、会員専用の冷蔵庫を設置しているというジムも多くなってきました。ジムでのワークアウト時にEAAを摂取したいという場合はジムの冷蔵庫を使わせてもらえないか確認してみましょう。

冷蔵庫の庫内温度設定は5℃以下になっており、細菌がとても繁殖しにくい条件に近いのです。作り置きしたものでも冷蔵庫で保存すれば食中毒の危険性は低くすることができるでしょう。

EAAと水を分けて持参する

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細菌繁殖には水分が欠かせません。ですから、EAA粉末と水を分けて外出先に持って行くようにしましょう。水気を払拭したシェイカーにEAA粉末を投入し、保冷タンブラーなどに冷水を入れ、トレーニング前に現地で作りましょう。氷水を使えばトレーニング前に作っても常温になるまで時間がかかるので、トレーニング前と後それぞれ1回ずつ飲めます。

タブレットを活用する

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EAAには粉末タイプのものの他にタブレットタイプのものもあります。こちらは軽量で楽に持ち運びができる上に水で溶く必要もありません。外出先ではタブレット、冷蔵庫のある環境やすぐに作れる環境なら粉末と使用アイテムを変えてみるのもおすすめです。

(EAAのタブレットのおすすめについては以下の記事も参考にしてみてください)

EAAは『タブレット』でも効果は同じ?粉の方がいい?おすすめ10選も合わせて紹介!

EAAの摂取タイミングと摂取量を再確認

ではEAAはどのようなタイミングで摂取すべきなのでしょうか?また最適な摂取量に関しても再確認していきます。

摂取タイミング

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EAAの最適な摂取タイミングは「起きてすぐ」「筋トレ前」「筋トレ中」と言われています。これは血中のアミノ酸濃度が下がりやすいタイミングだからです。EAAは吸収されるまでの時間が30分といわれているので、特に筋トレ前はタイミングをあわせて飲むようにすると効果的です。

(EAAを飲むタイミングについては以下の記事も参考にしてみてください)

【EAAの飲み方】摂取量・タイミング〜プロテインなどとの併用方法まで解説!

摂取量

EAAは多く摂取すればよいというものではありません。摂取量はどのくらいのトレーニングを行うかで変化します。ハードなトレーニングをしないのであれば一日当たり10g~15gで充分でしょう。しかしハードなトレーニングをする方や筋肉量が多い方なら一日の摂取量は最大20g~25gです。

(EAAの摂取量については以下の記事も参考にしてみてください)

EAAの一日の摂取量は?過剰摂取の副作用〜正しい飲み方まで解説!

EAAの作り置きはNGではないが注意しよう

EAAの作り置きは絶対にNG というわけではありません。しかし危険が全くない行為でもないので注意が必要です。特に、常温で作り置きして置く場合はしっかりと対策を取るように気を付けましょう。