HMBサプリは副作用が多い?肝臓・腎臓・頭痛・下痢などのデメリットは本当?

HMBサプリは体作りを助けてくれるサプリメントとして、徐々に人気が出てきています。一方で、肝臓や腎臓、頭痛、下痢、癌などデメリットがあるという噂が流れているのも事実です。今回はそんなHMBサプリのデメリットとなる副作用について論文などを参考に詳しく解説します。

監修 |パーソナルトレーナー Riku
instagramTwitterHPTRIGGER POINT Performance Therapy 認定トレーナー2ndpass認定トレーナーBODYBOSS認定トレーナー 法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。王様のブランチなどメディアにも複数出演。お客様のパートナーとして食事管理やトレーニングの指導はもちろんのこと日常生活や仕事での悩みなど身体&精神的な不調に関わることに対してサポート致します。

目次

  1. HMBサプリには副作用が多いって本当?
  2. HMBサプリの副作用
  3. 肝臓へのダメージ
  4. 下痢
  5. 頭痛や発ガン性などの副作用は?
  6. HMBサプリの副作用を感じた人の口コミ
  7. HMBを摂り始めて酷い下痢に
  8. HMBサプリに含まれる他の成分で下痢
  9. 1か月で肝臓への影響があった
  10. HMBサプリで腹痛が起きる
  11. HMBで心臓に痛みを感じる
  12. HMBサプリの副作用を起こさない飲み方
  13. HMBサプリの摂取量
  14. HMBサプリを飲むタイミング
  15. その他、HMBサプリに関する記事もチェック!
  16. HMBの基本情報を確認
  17. EAAとHMBの違い
  18. BCAAとHMBの違い
  19. ファイラマッスルサプリHMBの口コミや効果などを解説
  20. HMBとクレアチンの併用について
  21. HMBサプリの副作用は心配しなくて大丈夫

HMBサプリには副作用が多いって本当?

出典:https://bulkey.jp/blog/hmb-power-boost/

筋肥大の促進や筋肉の分解の抑制効果などがあるHMBサプリは、登場してまだ間もない新しいサプリです。しかし、わずか数年でトレーニー広く浸透し、今では定番と言われるほど人気のあるサプリとなりました。

ところが、そんなHMBサプリには副作用が多いという噂もあります。そこで今回は本当にHMBサプリには副作用が多いのか、論文などの情報を基に詳しく解説します。まずはHMBサプリの副作用から見ていきましょう。

HMBサプリの副作用

先ほども述べた通り、HMBサプリにはさまざまな効果がある一方で副作用があるとも噂があります。しかし、HMBサプリは国内でも製造販売されていることからも分かる通り、一般的に使う分には安全性の高いサプリなのです。ただ、過剰摂取すると副作用が起こることもあるので、まずはその副作用について解説します。

肝臓へのダメージ

HMBは安全なサプリですが、過剰摂取すると副作用として肝臓にダメージを与えしまう可能性があります。そもそもサプリメントは栄養確保の補助のために使われるものですが、実は医薬品とあまり変わらない工程で作られています。

そのため、飲み過ぎると成分を代謝する時に使われる肝臓に負荷がかかってしまい、障害を引き起こすリスクがあるのです。実際、福井県肝疾患診療連携拠点病院協議会の野ッ俣和夫氏は、福井県済生会病院の肝トピックスで以下のような文章を書いています。

健康食品・サプリメントは医薬品とほぼ同じような工程で製造されていますので、いくら主成分が天然抽出物などと謳われていても加工されているものは肝障害の危険性がゼロではないのです。

HMBはいくら安全とされていても、効果を高めたいからと過剰に摂取すると上記の通り肝障害を起こす可能性があるのです。また過剰に摂った成分を排出するために腎臓にも負担をかける可能性もあるので、いくら効果を高めたくても過剰摂取は避けましょう。

下痢

HMBは副作用として下痢を引き起こすこともあります。HMBが直接的な原因となったという報告は現在のところありませんが、HMBのサプリに含まれる他の成分などが下痢を起こしてしまう可能性があるのです。ただし、あくまでも可能性の話なので、一般的な摂取量を守っていれば特に心配する必要はないでしょう。

頭痛や発ガン性などの副作用は?

サプリメントの副作用としてはここまで紹介した肝障害や下痢以外にも、頭痛や発ガン性などが問題になるケースがあります。しかし、HMBサプリにおいては現在のところ下痢と同じように直接的な原因となったという報告はありません。そのため、こういった頭痛や癌などの他の副作用についても一般的な量で摂取している限りは心配する必要はないと言えます。

HMBサプリの副作用を感じた人の口コミ

それでは次に、HMBサプリの副作用を感じた人の口コミを紹介します。実際にHMBサプリを摂取してどのような副作用が起きたのか、ここでチェックしてみましょう。

HMBを摂り始めて酷い下痢に

HMBを摂り始めてから酷い下痢になったという口コミです。本人の推測ですが、体格が小さいため摂っている量が多いことが原因となっている可能性があります。

HMBサプリに含まれる他の成分で下痢

こちらの方もHMBサプリの副作用で下痢を経験しています。ただ、先ほど解説したようにHMBが直接的な原因となっているのではなく、サプリに含まれるクレアチンという成分で下痢になっている可能性がある事例です。

1か月で肝臓への影響があった

この口コミではHMBサプリを摂り始めて1か月で肝臓の数値が基準値を超えています。ただし、お腹が出てきたとのことなので、HMBサプリではなく食生活や運動習慣などが原因となっている可能性も十分にあります。

HMBサプリで腹痛が起きる

こちらの方はHMBを飲むと必ず腹痛になるという副作用を経験しています。下痢と同じようにHMBの量か、サプリに含まれる他の成分が原因となっている可能性があります。

HMBで心臓に痛みを感じる

心臓に痛みを感じたという口コミです。既に解説しましたが、HMBが直接的に引き起こす危険な副作用はありません。そのため、こちらもHMBのサプリというより他に原因がある可能性があります。

HMBサプリの副作用を起こさない飲み方

ここからはHMBサプリの副作用を起こさない飲み方について解説します。副作用が心配な方は、ここで適切な摂取量や飲むタイミングなどを確認しておきましょう。

HMBサプリの摂取量

HMBサプリの摂取量は一般的に約1500~3000mgが推奨される場合が多いです。国産のサプリも約3000mgを摂取量としている場合がよくあります。また国際スポーツ栄養学会でも体重1kgあたり38mgのHMBを摂ると効果が期待できるとしているのです。そのため基本的にはこの付近の数字を摂取量の目安にすると良いでしょう。

HMBサプリを飲むタイミング

HMBサプリは摂取しても血中での濃度は短時間で下がってしまいます。そのためHMBの筋肉の合成促進や分解抑制などの効果を得るには、1日に特定のタイミングで飲むのではなく、複数回に分けて飲む方法が向いているのです。具体的には2~3時間ごとに合計で6回~12回前後に分けて継続的に飲む方法をおすすめします。

ちなみに、HMBサプリは摂取してから約1~2時間で血中濃度が最大になります。その特徴を活かすためにトレーニングをする日にはトレーニング前の約1~2時間前に摂取タイミングを調節しても良いでしょう。また、筋合成が促進されるタイミングである睡眠中に合わせるため、就寝前に飲むのもおすすめします。

その他、HMBサプリに関する記事もチェック!

それでは最後にHMBサプリに関する他の記事を紹介します。HMBについてより深く知りたい人は目を通してみてください。

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こちらの記事では効果を高められるとされるHMBとクレアチンの併用について詳しく解説されています。

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HMBサプリの副作用は心配しなくて大丈夫

今回解説したように、HMBサプリはスポーツ栄養に関しての国際的な組織にもデメリットが少なく効果が高いと認められた安全性の高いサプリです。そのため通常の摂取量であれば、肝臓や腎臓へのダメージ、頭痛や癌などの副作用を気にする心配は基本的にありません。ただし、過剰摂取してしまうと何らかの異常が起こる可能性があるので注意しましょう。