代打オレは選手兼任監督の言葉！元ネタは古田敦也と藤村富美男？過去の選手も調査！

選手兼任監督を長く務めたのが野村克也です。球団オーナー直々に口説かれて、選手兼任監督になったという逸話があります。南海ホークス（現・ソフトバンクホークス）在籍時の8シーズンにわたり、守備の要である捕手を務めながら4番を打ち、かつ監督業もこなすという活躍ぶりでした。1973年にはリーグ優勝にも輝いています。

プロ野球で野村克也が長らく保持していた最多試合出場数を、2015年に破ったのが谷繁元信でした。谷繁も2014・15年に選手兼任監督となり、「代打オレ」を何度も実行。2015年4月には、「代打オレ」でバントを試みる場面もありました。2015年に現役を引退し、2016年は監督専任でした。

また、独立リーグでも「代打オレ」が行われた例があります。MLBや千葉ロッテなどで活躍したフリオ・フランコは、2015年に当時BCリーグの石川ミリオンスターズの選手兼任監督として登録。「代打オレ」で出場し、話題となっています。驚くべきことに、その時フランコはすでに56歳でした。

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ここからは、動画に残っている「代打オレ」を3つ紹介していきます。選手兼任監督が「俺」を代打に起用する様子や、「代打オレ」がコールされた時の球場の反応などを、実際の動画で確かめてみましょう。

実況のアナウンサーからも「代打オレ」と紹介された谷繁元信のこの打席。エラーで出塁したランナーを生かすべく谷繁監督が執った作戦は、まさかのバントでした。打者の谷繁は、監督でもある「俺」の作戦に従い、初球からバントを試みました。選手兼任監督だから生まれたこのプレーこそ、「代打オレ」の醍醐味ではないでしょうか。

谷繁元信が選手兼任監督時代には、プロ野球史上に残る大記録を達成しました。その1つが、通算最多試合出場です。最終的には、現役生活27年間で出場数を3021試合にまで伸ばしました。その他にも、オールスターゲームの最年長安打などを記録し、特に27シーズン連続ホームランはギネス記録に認定されています。

古田敦也の現役最後の打席は「代打オレ」でした。監督でもある古田は親指で自らを指し、「俺が代打で出ます」と言わんばかりに球審へアピール。そのままバッターボックスに向かい、最後の打席をレフト前ヒットで締めました。球場からの大きな声援に、古田がヘルメットを脱いで応える姿がとても印象的です。

古田敦也が選手兼任監督を務めたのは、2006年から2007年にかけてのことでした。2006年こそAクラスの3位でしたが、2007年は屈辱の最下位。その年のシーズンオフに、古田は現役引退と監督退任を同時に発表しました。なお、古田が日本プロ野球選手会会長として球界初のストライキを先導したのは2004年のことです。

2019年、スワローズのOB戦で粋な演出がありました。一方のチームの監督だった野村克也は、「代打オレ」を告げて自らバッターボックスに。当時すでに84歳と高齢だった野村は、教え子たちに抱えられながらも打席を務め上げ、見事に申告敬遠を勝ち取りました。球場からは温かい拍手がやみませんでした。

なお、野村克也が選手兼任監督だったのは、南海ホークス時代だけです。1978年にロッテ、1979・80年は西武に所属していましたが、選手としての登録だけでした。現役引退後、野村はヤクルト・阪神・楽天で16シーズン監督を経験。特にヤクルトでは、リーグ優勝4回・日本一3回に輝き、球団史上で最高の名将とも讃えられています。

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2022年現在、最も「代打オレ」を実行する可能性が高いのは、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督と考えられます。新庄は2020年12月に行われた合同トライアウトに参加し、事前に体を動かせるコンディション作りをしていました。インタビューで「代打オレ」の可能性について聞かれた時も、新庄は否定しませんでした。あとは球団と「俺」次第でしょう。

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