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筋トレで内出血したけど問題ない?
筋トレのやりすぎで関節を痛めてしまったり、内出血を起こしてあざになってしまうことがあります。関節を痛めてしまった場合、大抵の人は痛みもあるので休息をとりますが、内出血だけで特に痛みなどがない場合は筋トレを続けても問題ないのでしょうか?
今回は内出血が起こる原因から内出血を起こさないための予防策、内出血を起こしてしまった時の対処法について紹介します。正しい筋トレを行う上で重要な内容になるのでチェックしてみてください。
筋トレで内出血が起こる原因
健康的な体作りに欠かせない筋トレですが、やりすぎてしまうことで肉離れや関節を痛めてしまったり、内出血を起こしたりと怪我の原因になることもあります。正しく筋トレを行うためにも怪我の原因や対処法は知っておく必要があります。
内出血と言っても原因は様々。今回はそんな内出血の原因について説明しますので、チェックして安全に筋トレを行いましょう。
筋トレ器具との接触による内出血
筋トレは様々な器具を使用して行うことがありますが、そんな器具を使用した筋トレ中に起きやすい内出血の一つに皮下出血があります。筋トレ中に体が器具に接触してしまうことで、そこがあざのようになってしまってできる内出血です。
器具を使用した筋トレは効果も絶大ですが、その分気をつけて行わないと皮下出血の様な怪我の原因にもなってしまいます。筋トレ器具を使用する際は正しい使用方法で十分注意して筋トレを行いましょう。
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出典:Slope[スロープ]
急な激しい運動などによる肉離れ
太ももや腕など筋トレを行った部位に内出血が起こり、点々と斑点状のあざになってしまう筋肉内出血というものがあります。筋肉内出血は準備運動などをしっかりせずに急激な運動を行うことで肉離れになり、筋肉内で出血が起こる内出血です。
筋トレだけではなく全ての運動に共通している事ですが、準備運動をしっかりする事で内出血などの怪我の予防が可能です。トレーニングなどする際はしっかりと準備運動をすることを心がけましょう。
筋力の低下や関節の可動域の狭さ
筋力の低下や関節の可動域が狭くなることで起こりやすくなってしまうものが関節内出血です。関節は靭帯や筋肉によって骨と骨が繋がれています。その内側には関節滑膜と呼ばれる膜が張っており、さらにその内側に袋状の関節腔と呼ばれる部位があります。関節内出血とはこの関節腔で出血が起こることが原因で起こるのです。
筋トレで内出血が起こった場合は休むべき?
筋トレで起こる主な内出血の原因について説明しましたが、実際に内出血を起こしてしまった場合は筋トレを続けてもいいのでしょうか?ここでは、内出血を起こしても筋トレを継続していいのか、休む場合はどの程度休んだ方がいいのかを解説します。
実際に自分の症状とこちらの内容を比較し、筋トレを継続してもいいのか、それとも休んだ方がいいのか参考にしてみてください。
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出典:Slope[スロープ]
皮下出血の場合は継続してOK
皮下出血であれば通常通り筋トレなどの運動を行っても特に問題はありません。ぶつけた箇所が紫色のあざになりますが、おおよそ2週間程度であざが消えて痛みも引いてきます。
ただ、症状が悪化して治療が必要になる場合もあるので注意が必要です。あざが大きくなってきたり黒く変色してきたら治療が必要な可能性があるので、その様な場合は筋トレを中止し、病院などで診察を受けてください。
筋肉内出血が起こってしまったら安静に
皮下出血と違い、筋肉内出血は筋肉内で多量の出血を起こしている可能性があります。症状が酷い場合は出血が進んで血管や神経を圧迫してしまい、より重篤な障害になってしまうこともあるので、病院を受診するようにしましょう。
関節内出血での過度な休息は逆効果?
関節内出血が起こってしまうと関節が熱をもち、痛みや患部の腫れといった症状がでます。非常に強い痛みが出ることもあるので、そのような場合は関節に負荷のかかる筋トレなどの運動は控えた方がいいでしょう。
ただ、休息を取りすぎることで筋力が低下し、症状が改善されたあとも関節内出血が繰り返し起こりやすくなってしまうことがあります。症状が改善され始めたあとの対処法や予防策についても紹介しますので確認しておきましょう。
筋トレでの内出血を起こさない為の予防策
体を鍛えるための筋トレで逆に怪我をしてしまっては元も子もありません。ここでは内出血を起こさないための予防策について紹介しますので、怪我のない安全な筋トレのための参考にしてください。
皮下出血を起こさないために
すでに皮下出血の原因について紹介しましたが、皮下出血とは硬いものに体の一部をぶつけてしまい皮膚の下で内出血が起こってしまうものです。筋トレでは硬くて重いバーベルなどのトレーニング器具を使うことが多いので、それらの扱いに注意することで皮下出血の原因を予防できます。
自分の体に合っていない重さの器具を使用してのトレーニングは控えましょう。重すぎる器具の使用は、器具を支えきれずに落としてしまい、ぶつけた部分が内出血を起こしたり、場合によっては骨折などの大怪我に繋がる危険性があります。
また、自分の体に見合った器具を選び、安全で効率的なトレーニングをするよう心がけましょう。
筋肉内出血を予防するには
筋肉内出血は急な激しい運動などによって起こってしまいます。そんな筋肉内出血を予防するためにも筋トレ前の準備運動はしっかりと行うようにしましょう。特に動的ストレッチと呼ばれるラジオ体操のように体を動かしながら行うストレッチが効果的です。
動的ストレッチを行うことで体温が上昇して関節の可動域も広がるため、筋肉内出血などの怪我の予防になります。筋トレ前に軽くジョギングなどで体温を上昇させるのも効果があります。
(動的ストレッチについては以下の記事を参考にしてみてください)
動的ストレッチメニュー10選!上半身・下半身別!目的・効果〜注意点まで解説!
出典:Slope[スロープ]
関節内出血の予防方法
関節内出血は筋力の低下や関節の可動域が狭くなることが原因ですので、筋力低下や関節の可動域が狭くならないようにすることで予防できます。日頃から適度に筋トレなどの運動を行うことで、筋力が維持され関節内出血の予防になります。
運動不足は健康にも良くないので、定期的に適度な運動をするよう心がけましょう。
筋トレで内出血が起きた際の対処法
筋トレ前の準備運動や器具の扱いなど、注意していても怪我をしてしまうことはあります。怪我をしないことが一番いいのですが、もしも筋トレ中に内出血が起こってしまった場合の対処法について紹介していますので、もしもの時の参考にしてください。
皮下出血の対処方
どんなに対策をしていても怪我をしてしまうことはあります。もし、筋トレ中に皮下出血になってしまっても焦らないでください。皮下出血が起こってしまった時は患部を冷却材などで冷やしましょう。患部を冷やすことで内出血を抑えることができ、痛みが引いていきます。
比較的軽い皮下出血であれば、3日間ほど患部を冷やし、痛みが緩和されてきたら患部を温めて血流を良くすることで内出血の治りが早くなります。
ただ、痛みが引かない場合やあざが黒く大きくなるなど症状が悪化する場合はしっかりとした治療が必要な可能性があります。自分で判断せずにしっかりと病院で診察を受けましょう。
もし筋肉内出血が起こってしまったら
筋肉内出血は筋肉内で多くの出血がある状態のため、病院を受診することをおすすめします。ただ、症状が軽い場合などは皮下出血同様、患部を冷却材などで冷やし出血を最小限に抑えましょう。症状が改善されてきたら患部を温め、患部への負荷を最小限にし徐々に可動域を広げる運動をすることで改善する場合もあります。
出血量が多い場合は神経や血管が圧迫されることによって、より重篤な症状になる可能性もあるので、できる限り病院を受診することをおすすめします。
関節内出血になってしまった場合の対処法
関節内出血になった場合はできるだけ早く処置をすることが重要です。対処法としては、関節を冷却材などで冷やしながらできるだけ高い位置で楽な姿勢を維持します。この時、無理に動かさないようにしましょう。
ある程度痛みが引いてきたら等尺運動などの関節を動かさない運動を行うことで今後の予防にもなります。部位別に等尺運動の方法を少しご紹介いたしますので、参考にしてみてください。
椅子に座った状態で出来る等尺運動を部位別に紹介
まずは肩関節を鍛える等尺運動の方法ですが、椅子に座った状態で腕を伸ばし、鍛えたい方の手でボールを抑え、逆の手でボールをゆっくり押してください。この時、鍛えたい方の腕が動かないように気をつけて行うことでボールを抑えている側の肩関節を鍛えることができます。
次は股関節です。今度は椅子に座った状態で足を伸ばし、足の土踏まずの辺りでボールを挟みます。あとは肩と同じように鍛えたい側の足でボールを抑え、逆の足でボールを押すことで股関節が鍛えられます。
このような等尺運動を行うことで予防にも繋がりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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出典:Slope[スロープ]
筋トレで内出血が起きる場合は早めに対策しよう
筋トレ中に内出血が起こってしまった場合はすぐに患部を冷やすなどの処置をしましょう。早めに処置をすることで回復も早まっていきます。筋トレ中の怪我は内出血だけではありませんが、準備運動などをして怪我の予防をしながら楽しく筋トレをしましょう。