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そもそも白髪が生えるメカニズムは?
過度なストレスが毛髪に影響を与えるということはわかりました。ただそもそもストレスに限らず、白髪が生える仕組みはどのようになっているのでしょうか。
ここでは髪の毛の生え方から白髪になるメカニズムまでを解明していきます。
そもそも、髪の毛に色が付く仕組み
実は、黒髪の「黒」はメラニン色素の色です。もちろん地毛の色や濃さには個人差がありますが、メラニンのおかげで人間には色のついた髪が生えています。
髪の毛に色が付く仕組みについてですが、毛穴の毛包部分にある色素幹細胞から分化したメラノサイトという部分で、チロシナーゼという酵素によってアミノ酸がメラニン色素に変化します。これにより色のついた髪が生えてくるのです。
白髪になってしまうワケ
ただ、何らかの要因によってメラノサイトの機能が低下すると、チロシナーゼの分泌も減ってしまいます。そうすると「メラニン色素を作れ!」という指令が出なくなるため、メラニン色素ができず、結果髪に色がつかないまま生えてしまいます。これが白髪です。
白髪になってしまう要因はいくつか可能性がありますが、今回の研究ではそもそもメラノサイトが含まれる色素幹細胞そのものが消失するということがわかっています。こうなると元に戻すのは難しいため「白髪が出てきたな」と感じた段階で対策を打っておくことが大切です。
(白髪予防については下記の記事も参考にしてみてください)
白髪は予防すべき!未然に防ぐ方法〜数本生えた時の対策!確実に効くものを厳選!
出典: Slope[スロープ]
白髪が見つかりやすいポイント
「はじめに白髪に気付いたのは、こめかみや耳の周り、また頭頂部辺りだった」という人が多くいます。このポイントで白髪を見つけたら対策とケアを始めましょう。遺伝性の場合の白髪も、耳の後ろや後頭部から増えやすいと言います。
現在のところ白髪をなくすための特効薬はないため、前髪の脇が白くなってきたり家族や友人から白髪を指摘された、という方もすぐに頭皮ケアに移ってくださいね。
白髪が生えてきたらすべき対策
それでは、白髪が生えてきた場合はどのように対策をするのが良いのでしょうか。ここでは考えうる原因別にその対処法を紹介します。自身の白髪が増える要因が分かっている人はもちろん、何が原因かがまだはっきりしていない人でも順に試してみることによって改善される場合もありますよ。
ストレスが原因の場合
今回ストレスのせいで白髪が増えるということもわかりました。もし白髪の原因がストレスなら、まずはリラックスできるケアを心がけましょう。入浴中の頭皮マッサージやヘッドスパは、リラックス効果が高く、さらに血行も良くなるためおすすめです。
交感神経ばかりが優位だと、ノルアドレナリンが増えることで色素幹細胞が攻撃されてしまうため、副交感神経が優位になるような活動も有効です。例えば20分以上の有酸素運動やヨガは一定の呼吸で集中して動けるため非常に有効になります。じんわり汗をかけるということもポイントです。
運動が苦手な方でも、集中して行える写経や寝る前にヒーリングミュージックを聴いて心を落ち着けるなど、やれることはたくさんありますよ。
(ストレス解消については下記の記事も参考にしてみてください)
筋トレはストレス解消に効果的!論文を元に軽減できる理由〜体験談まで紹介!
出典: Slope[スロープ]
遺伝が原因の場合
もし両親や祖父母が若い時期から白髪であったなら、あなたの白髪も遺伝の可能性が高いと言えます。白髪はだいたい30代後半から生えてくる人が多い中、遺伝性のものだと10代から白髪の人もいます。遺伝の場合は「白髪も個性」と捉えるのも一つですが、やっぱり気になるという人は紫外線対策から始めましょう。
日光からの紫外線は肌だけでなく、黒髪の元となるメラニン色素にもダメージを与えます。頭皮になかなか日焼け止めが塗りづらい場合は、スプレータイプの日焼け止めを使用したり、外に出るときは必ず帽子をかぶるなどで対策できますよ。特に分け目は直射日光で日焼けしやすいため、気をつけてください。
もし頭皮が日焼けしてしまった場合は決してそのままにせず、頭皮用の美容液や化粧水でしっかりと保湿ケアするようにしましょう。
(帽子については下記の記事も参考にしてみてください)
ウォーキング用の帽子おすすめ15選!夏冬など用途別の種類&選び方まで解説!
出典: Sloop[スロープ]