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筋トレ・運動の知識

筋トレで成長ホルモンを分泌!活性化の理由〜増えるメリットを解説!

2020年09月25日

筋トレをすることによって分泌される成長ホルモン。実は、筋トレ以外にも分泌させる方法があるのです。成長ホルモンの分泌量は20歳以降低下していきます。大人の身体にこそ必要な成長ホルモンを減少させないためにすべきことを紹介していきます。

【監修】パーソナルトレーナー 柴山智幸

『身体の全てを整えて生活を豊かに』というコンセプトで目標達成+機能改善トレーニングを提供しています。猫とお酒が好きです。
【所属】出張パーソナルトレーニングジム5toolgym代表
【SNS】HP / Instagram / Twitter

筋トレをすると分泌される成長ホルモンとは?

成長ホルモンをご存じでしょうか?
聞いたことがある人は多いでしょうが、成長ホルモンについてしっかり理解できているでしょうか。

成長ホルモンとは、『子どもの成長に必要不可欠なホルモン』という認識の方がとても多いです。もちろん、子どもにとって成長ホルモンはとても大切なホルモンです。子どもの成長期にこの成長ホルモンが分泌されることによって、身長が伸びたりや筋肉が発達したり身体が成長します。しかし成長ホルモンが必要かどうかに大人か子どもかは関係ないのです。

なぜ大人にも成長ホルモンが必要なのでしょうか。
今回は成長ホルモンの働きについて詳しくご紹介していきます。

筋トレをすると成長ホルモンが活性化する理由

成長ホルモンは大人になると分泌されていないの?

子どもの頃はなにもしなくても分泌されていた成長ホルモン。大人になっても分泌されているのでしょうか?答えはYES。成長ホルモンは分泌されています。成長ホルモンが分泌されているなら大丈夫だと思ってしまいますよね。

しかし、大人になってから分泌される成長ホルモンは、子どもに比べると分泌量がかなり低下しているのです。20歳を境にだんだん成長ホルモンの分泌量は低下していきます。30歳を超えたあたりから子どもの頃に分泌していた量の約50%、60歳を超えると約30%とかなり低下していることがわかります。

それでは成長ホルモンの分泌量を低下させないためにはどうすれば良いのでしょうか。

成長ホルモンの分泌を活性化させるためには筋トレが必須!

筋肉には成長ホルモンを分泌する役割が備わっています。それをより活性化させる方法が誰もが知っている筋トレなのです。また、筋肉に負荷がかかるとより成長ホルモンの分泌が活性化することが分かっています。

加圧トレーニングをご存じでしょうか。加圧トレーニングとは、両腕と両足をベルトで巻き、血液循環を一時的に止め、軽めの運動を行うトレーニングのことです。加圧トレーニングだと通常の負荷をかけない筋トレの約300倍成長ホルモンが分泌されます。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。加圧することにより、脳が強い強度で運動をしていると錯覚するため、成長ホルモンの分泌が通常よりも活性化させられるのです。

筋トレをすると分泌される成長ホルモンの効果

成長ホルモンは筋トレをすることによって、分泌が活性化されることがわかりました。では、成長ホルモンの効果とは具体的にどのような効果なのでしょうか。ここでは成長ホルモンの効果をご紹介していきます。

成長ホルモンの効果・・・アンチエイジング効果

成長ホルモンは、血行を良くすることによってお肌に溜まっている老廃物を取り除いてくれたり、新陳代謝をアップさせてくれます。そのため、美肌効果やシワ・シミの予防にも大変効果的と言われています。いつまでも美肌を保って若々しくいたい、若返りたいと思っている女性の方にはとても嬉しい効果ですね。

成長ホルモンの効果・・・免疫機能を正常に保つ効果

成長ホルモンには、身体の組織を再生したり、修復したりする働きが備わっています。その働きが、菌やウイルスに対しての抵抗力や免疫力を高めてくれるのです。また、疲労回復にも効果があります。筋トレをすると疲れてしまいそうなイメージがありますが、実際は疲労回復に大きな役割を担っているのです。

成長ホルモンの効果・・・脂肪分解効果

成長ホルモンは、身体の組織を修復したり、再生したりする働きがあると先ほどお伝えいたしましたね。その際に、成長ホルモンは体脂肪を分解する働きがあるのです。分解された体脂肪は、エネルギー源として身体で活用されるようになります。

よく筋トレの後に有酸素運動をすると脂肪燃焼効果を高めてくれれると言われますが、それはこの成長ホルモンの働きのためなのです。

成長ホルモンの効果・・・筋肉増加効果

成長ホルモンはもちろん筋肉の増加効果もあります。成長ホルモンは、細胞の分裂や増殖、再生を行ってくれているのです。では、筋トレをして成長ホルモンの分泌を活性化させると、筋肉が肥大化してムキムキになってしまうのでしょうか。

答えはトレーニング方法にあります。筋肉の肥大化をせずに成長ホルモンの活性化をさせるトレーニング方法にはポイントが2つあります。まずは、トレーニングの間の休憩をできるだけ短くすること、大きな筋肉と小さな筋肉のトレーニングを組み合わせて行うことです。

このポイントを押さえることによって、筋肉の肥大化を防ぎながら成長ホルモンの分泌を活性化させることができます。

成長ホルモンを増やす筋トレ以外の方法

ここからは成長ホルモンを筋トレ以外で増やしたい方に向けて方法をご紹介していきます。

成長ホルモンを増やす方法・・・睡眠をしっかり取る

『寝る子は育つ』昔からよく言われていますよね。それは、成長ホルモンの分泌量が多くなるときが睡眠中だからです。睡眠中の成長ホルモンの作用は、身長を伸ばしたり、エネルギー消費量が上がることによってダイエット効果もあり、また美肌を保つことができます。

成長ホルモンの効果をしっかり感じるためにも質の高い睡眠がとても大切です。22時から2時はゴールデンタイムと呼ばれている睡眠にとって非常に重要な時間です。その時間内に寝ることによって睡眠の質をあげることができます。忙しい現代人は睡眠の時間を削ってしまいがちですが、成長ホルモンの効果をしっかり得られるように睡眠を大切にしていきましょう。

成長ホルモンを増やす方法・・・負荷のかかった筋トレを行う

みなさん一度は筋トレをしたことがありますよね。そのときに筋肉がパンパンに張った感じがしませんでしたか?これは筋肉に乳酸が溜まってしまうことで起きる現象です。この乳酸で筋肉が張った感じはあまり好まない方が多いのではないでしょうか。

しかしこの乳酸は成長ホルモンの分泌において非常に重要な役割を担っています。乳酸は、筋トレで傷ついてしまった筋肉を修復する働きがあるのですが、そのときに成長ホルモンがたくさん分泌されるのです。ただ、乳酸が溜まるほどの筋トレは80%以上の筋肉を使ったトレーニングを行う必要があり、少しきつく感じる方も多いことでしょう。

そんなときにおすすめなのがスロートレーニングです。スロートレーニングとは、1つ1つのトレーニングの動作をゆっくり行うトレーニングのことです。その際負荷は多くかけるのですが回数は少なくても大丈夫なのです。普通の筋トレがきついと感じる方は是非スロートレーニングを試してみてください。

成長ホルモンを増やす方法・・・お腹がすいているときに質の良いアミノ酸を摂取する

こちらの方法は、筋肉の分解が起こることがあるので少し注意が必要な方法です。

空腹時には低血糖の状態に陥りますよね。その状態に陥った時、成長ホルモンがたくさん分泌されるのです。この成長ホルモンは、低血糖の状態をなんとかしようとするために分泌されます。その際に良質なアミノ酸を摂取することで、更に成長ホルモンの分泌を促すことが出来るのです。

良質なアミノ酸とは、魚類、肉類、卵や牛乳などに含まれています。簡易的にサプリで摂取することもお勧めします。ただし先ほども述べたように、筋肉が分解されていく危険性があるので、無理のない程度に行ってくださいね。

筋トレをして成長ホルモンの分泌を活性化させよう!

成長ホルモンには、病気の予防や美肌効果など意外な効果があることが分かりました。
筋トレによって成長ホルモンが分泌されるというイメージがありましたが、筋トレだけでなく質の良い睡眠をとることでも成長ホルモンの分泌が促されることが分かりましたね。大人の身体にこそとても大切な成長ホルモン。

良質な睡眠、筋トレや有酸素運動など適度な運動を行うことによって、成長ホルモンの分泌量を増やすことを心掛けることが大切です。そして健康で豊かな人生を送っていきましょう。