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筋肉がつきやすい人がいるのはなぜ?
筋肉がつきやすい人、つきにくい人の差は何?と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。同じような筋トレをしていても筋肉のつき方に個人差があります。なぜ、筋肉のつき方に差が出るのかと言うとその人の体質が関係しています。
男性でも女性でも、その体質の違いによって筋トレや食事管理などやるべきことが変わってくるのです。体質に合わせた筋トレや食事管理を行うことでマッチョボディを手に入れることができます。
これから筋肉がつきやすい人とつきにくい人の体質を解説します。さらに、体質別に気をつける食事管理についても解説しますので参考にしてください。
筋肉がつきやすい人がいる理由は体質の違い
筋肉がつきやすい人がいるのは体質の違いによるものです。そして、この体質は実は私たちが生まれる前の遺伝子で決まっているのです。これは胚葉学と呼ばれるものですが、胚葉とは受精卵から細胞分裂を始める際に細胞にできる3つの層を指します。その3つの層のうちどの層が発達しているかによって体質が3つのタイプに分けられるということです。
つまり、生まれる前に筋肉がつきやすいか、つきにくいか、ということが決まっているといことですね。男性でマッチョになりたいのなら是非知っておきたいことです。まずは、自分が3つの体質のどのタイプなのか?筋肉がつきやすい体質なのかどうか?を把握することから始めましょう。
自分の体質がどのタイプなのかを把握することで食事に関しても気をつけるべきことがわかります。では、どのような体質に分けられるのか見ていきましょう。
外胚葉型
外葉は皮膚や神経、また感覚器(視覚・聴覚)へと発達していく部分です。この外肺葉型の人は、筋肉がつきにくい体質があります。男性、女性に関わらずどんなに食べても太らない人がいますよね。うらやましい限りですが、そのような人が外肺葉型と言われる人なのです。
代謝がいいので細身でスタイルがよいのも特徴です。しかし、代謝がよい代わりに栄養も吸収されにくい体質でもあります。外胚葉型はハード・ゲイナーとも言われます。gain(ゲイン)増やすことが、hard(ハード)難しいということですね。
(ハード・ゲイナーについては以下の記事も参考にしてみてください)
ハードゲイナーとは?チェック方法は?健康に太る食事・プロテイン・筋トレのコツを解説
出典: Slope[スロープ]
中胚葉型
中胚葉は筋肉、循環系(血管、リンパ管)へと発達していく部分です。この中胚葉型の人はどんな人かというと外肺葉型とは反対で筋肉がつきやすい体質の人です。特徴としては体型が足が短い、胴体が長いということが言えます。このタイプはもともと筋肉がつきやすいので筋肉をつけるのに才能やセンスといったものが必要ないと言えるでしょう。
短い期間で筋肥大させることが可能で、筋肉をつけながら体を大きくすることができるのでマッチョになりたい人にはもってこいの体質ですね。速筋を鍛えればガッチリタイプのマッチョに、遅筋を鍛えれば細マッチョにもなれるのでなりたいマッチョのタイプに合わせて筋トレの種類を変えましょう。
女性でもこの体質の人ならすぐに筋肉がつきやすいかと言うとそういうわけではありません。女性はもともとの筋肉量が男性よりも少ないですし、食事量も少ないのでちょっと筋トレしたからといって筋肉がつき過ぎて困るということはないです。この中胚葉はイージー・ゲイナーとも言われます。gain(ゲイン)増やすことが、easy(イージー)簡単ということですね。
(速筋、遅筋については以下の記事も参考にしてみてください)
速筋・遅筋の違いは?鍛え方は?鍛えるメリット〜部位別の割合など徹底解説
出典: Slope[スロープ]
内胚葉型
内胚葉は消化器や呼吸器など内臓へと発達していく部分です。この内胚葉型は注意が必要です。なぜなら、3つの体質の中で1番太りやすいからです。体型で言えば食べたらすぐ太る、皮下脂肪の多い女性的なぽっちゃりタイプの人が該当します。
外胚葉型とは逆で、栄養の吸収力が優れているため食べれば食べるほど脂肪が付いてしまいダイエットでは苦労してしまうでしょう。ただ、筋肉もつきやすいのでまずは筋トレで筋肉をつけます。その後、体脂肪を落とすダイエットを行うという順番で行えばガッチリしたマッチョ体型も目指せます。
3つの体質別の筋肉がつきやすい食事
自分がどのタイプの体質かを把握することができたら次に食事に気をつけましょう。それぞれの体質ごとに食事の取り方によって筋肉のつきやすさが変わってきます。それでは体質ごとに筋肉が付きやすい食事を見ていきましょう。
外胚葉型
外肺葉型は筋トレよりも食事管理をしっかりすることが大切です。タンパク質をしっかり摂ることが重要で、1日25~30gくらいを目安に摂取するとよいでしょう。難しければプロテインで取るのもいいです。食事管理にプラスしてプロテインの摂取が効果的です。
プロテインを摂取するならタイミングも重要で、筋トレ後30分以内に摂取するとよいでしょう。筋トレ後30分以内は成長ホルモンの分泌が活発なため効率よく筋肉へと変わっていきます。パン以外の炭水化物(お米や胚芽米など)をとることもお忘れなく。
中胚葉型
中胚葉型はBCAAの摂取がおすすめです。併せてタンパク質もしっかり摂りましょう。BCAAとは、分岐鎖アミノ酸と呼ばれるものです。必須アミノ酸ですが、人間の体内で作ることができません。ですから、マグロの赤身、肉、卵に含まれるので意識的に食事のメニューに取り入れるようにしましょう。
また、食べ物での摂取が難しく効率的に摂ろうと思えばサプリメントがおすすめですね。BCAAはトレーニングする際にエネルギー源となるのでトレーニング前、トレーニング中に摂取することを心掛けましょう。
内胚葉型
内胚葉型は太りやすい体質なので食べ物には特に気をつけるようにしましょう。間食は控えた方がいいです。特にトレーニング前後は我慢してください。
良質な脂質を取ることも重要で1日1食は魚のおかずを用意するのが理想です。バターなどの代替としてオリーブオイルやゴマ油を調理する際に利用するのもいいでしょう。タンパク質もしっかり摂るようにしてください。
糖質をとり過ぎると太りやすい体質でもあるので大豆食品、そば、キノコ類などの低GI食品の摂取も意識的にするといいです。栄養管理も気をつけることで病気の予防にもなります。
【筋トレ×食事】効果UPの食べ物〜筋肉の発達が停滞するNG例など徹底解説
出典:Slope[スロープ]
筋肉がつきにくい・太りやすい方によくあるNG例
筋肉がつきにくい、太りやすい方がやってしまいがちなNG例を見ていきましょう。よかれと思ってやっていたことが逆効果になっていた、ということもあります。しっかりチェックして間違っていたら直しましょう。
内胚葉型は炭水化物に要注意
内胚葉型の人は太りやすい体質なので炭水化物の摂り過ぎには注意が必要です。筋肉をつけるにはタンパク質と同様に炭水化物も必要なのですが、内胚葉型は炭水化物は控えめにしましょう。太る原因となってしまいます。
また、食事の量だけはなく質にも気をつけましょう。要はバランスよく食事を取るということです。内胚葉型は元来代謝が低いので食事のバランスが崩れることでさらに代謝が下がり、ますます減量が難しくなってしまいます。
外胚葉型は筋トレだけでは不十分
外胚葉型は元々筋肉がつきにくい体質。ひたすら筋トレをすればマッチョになれるということはありません。筋トレに加えて適切な食事管理が必要になってきます。
また、筋トレのやり過ぎも逆効果です。筋トレをしたら休養は少し長めに取った方がいいでしょう。体質が栄養を吸収しにくので回復力も少し遅いからです。回復重視のトレーニングスケジュールで行うとよいでしょう。
(筋肉の超回復についてについては以下の記事も参考にしてみてください)
筋肉部位別の『超回復』にかかる時間!筋トレ効UPの頻度・プログラムを解説!
出典: Slope[スロープ]
体質に合わせた筋トレ・食事で筋肉がつきやすい体になれる
今まで筋トレをしても筋肉がつきにくいと思っていた方も自分の体質を把握し、体質に合わせて筋トレと食事で筋肉がつきやすくなることがわかりましたね。
ただただ筋トレをやっていても効果はでにくいです。特に食事管理をしっかりしながら筋トレを行うことが重要ですね。自分の体質を把握することと、その体質に合わせた食事管理をすること、この2つのポイントを押さえてマッチョボディを目指してくださいね。