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ホームジムの『床抜け』を対策!NG条件&補強のコツ〜体験談まで!

2021年06月13日

自宅にホームジムを作る人も増えていますが、床抜けが心配という声もあります。この記事では、ホームジムでの床抜け対策や、NG例などについて紹介します。穴が開いてから後悔しないように、ホームジムを作る前にしっかりと対策しておきましょう。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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ホームジムの床は結構簡単に抜ける?

自宅に筋トレ器具を揃えてホームジムを作る人も増えていますが、床抜けに悩まされる人もいます。2階以上にホームジムを作る場合や、マンションなどの賃貸物件に住んでいる人はますます心配でしょう。フィットネスショップのQ&Aでも、床抜けに対して以下のような回答をしています。

器具の重量に使用者の体重を加えると400kgを超える場合もあり、多くの方から同様のご質問を頂きますが、現在(2013年1月時点)の建築基準法では、長期積載荷重の最低基準が180kg/㎡と定められています。これは局所的に当てはめる物ではなく、部屋全体の計算に使う基準値です。例えば、6畳間を9.72㎡とすると、その部屋全体の長期積載荷重は最低でも9.72㎡×180kg=約1750kgはあるということになります。従って、器具の総重量が400kgを超えていたとしても、部屋全体では十分に耐え得る重量であることがわかります。荷重が局所に集中しない場合、まず問題はございません。しかし、柱から離れた位置に重量物を集中させる場合や、住宅の老朽化、欠陥工事など様々なマイナス条件もありますから、ご不安のある場合は専門家へ相談しましょう。

引用元:https://www.fitnessshop.jp/user_data/lp/homegym/

このように住宅の老朽化などで床が抜けることもあるので、一概に「安全だ」とは言えません。ホームジムを作るときは、しっかりと床抜け対策をする必要があります。この記事では、ホームジムを作った時の床抜け対策や、NG条件などについて紹介します。ホームセンターで購入できる、床抜け対策として使えるアイテムも紹介するので、参考にしてみてください。

(自宅トレに最適なクロストレーナーのおすすめについては以下の記事も参考にしてみてください)

ホームジムの床が抜けるNG条件

ここからは、ホームジムでマシンなどを置いて、床が抜けてしまうNG条件について紹介します。ホームジムで床が抜けたり穴が開いてしまう原因には、以下のようなものがあります。

・一ヶ所に器具を置きすぎる
・きしみがある場所や、水回りの近くを選んでしまう
・マットを敷くなどの対策を行わない

あらかじめチェックして、床抜けする条件に当てはまらないかを確認してみてください。

一ヶ所に器具を置きすぎる

床抜けする可能性のあるNG条件として、一ヶ所に筋トレ器具を置きすぎていることが挙げられます。日本の建築物は建築基準法の内容を満たしている必要があり、1平方メートルあたりの耐荷重は180kgと定められています。

これは1平方メートル当たりの数値なので、1畳を1.65平方メートルと考えると、6畳の部屋なら、部屋全体の耐荷重は1800kgほどです。ですが、どんなに広い部屋であっても、実際に器具を置くスペースは3畳ほどでしょう。

こうなると400kgほどが限界の量ということになりますが、床が抜けなくても歪みが発生してしまう可能性もあります。少し余裕をもって、250kgほどを限界値と考えておいた方がよいでしょう。

きしみがある場所や、水回りの近くを選んでしまう

家庭用のホームジムといっても、スミスマシンやパワーラックなどを置けばすぐに数百キロを超えてしまいます。かなり重さがあるので、歩いたときにきしみがある場所や、水回り近くは避けるのがおすすめです。

あまり水回りの近くにホームジムを作るケースはないかもしれませんが、水回りは漏水が起きていた場合、床が腐って強度が落ちていることがあるからです。器具を置きたい場所を決めたら、少し歩いて見てきしみ音がないか確かめておくとよいでしょう。

マットを敷くなどの対策を行わない

防音対策として使用されることも多いマットですが、床抜け対策のためにもぜひ敷いておきましょう。ホームジムを作りたての初心者のトレーニーはマットを使用せず、そのままダンベルなどを置いてしまうこともありますが、汗などでダンベルが意図せず手から落ちてしまうことも十分あり得ます。

そうなると床抜けや穴が開く原因となるので、ゴムマットなどが活躍します。どういったものを選べばよいかについては次の見出しで紹介していくので、続けて読み進めてみてください。

(腹筋ローラーにおすすめのマットについては以下の記事も参考にしてみてください)

後悔しないホームジムの床抜け対策

ここからは、後悔しないホームジムの床抜け対策を紹介します。これからホームジムを作りたいと考えている人は、以下の方法をチェックして床抜け対策を行ってみてください。

マシンを置くなら、マットとコンパネを敷く

ホームジムで行われている床抜け対策で一番メジャーなものが、マットやコンパネを敷くことです。コンパネとはコンクリート型枠として使われるもので、5枚の板を重ねたものになっていることが一般的です。ベニヤ合板よりも厚みがあり、耐水性に優れています

コンパネを敷くことで床にかかる負荷を分散させることができるため、できるだけ準備しておきましょう。マットはジョイントマットでもゴムマットでもどちらでもよいのですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。ジョイントマットは価格が安くてサイズを調節しやすく、ゴムマットは滑りにくく弾力性に富んでいます。

どちらのマットを選ぶかは、好みで選んでください。また、マットやコンパネを敷くと、床との間に湿気が溜まるのでカビ対策も必要です。カビ対策としては、コンパネと床との間に備長炭シートを挟んだり、筋トレ中は冷房を使ったり、というものがあります。さらに、冬場でも加湿器は使用しない方が無難でしょう。

ジョイントマット 大判 6畳

床の傷防止としてもおすすめなのが、こちらのジョイントマットです。厚みはしっかりと1cmあるので、ダンベルやバーベルを置いたときでも音が響きにくなっています。素材にもこだわっており、シックハウス症候群の原因ともされるホルムアルデヒドなど、原因物質について厳しい検査をクリアしているので安心して使用できます。nnカラーバリエーションも豊富なのでホームジムの雰囲気に合わせやすく、防水性にも優れるのでタオルでふき取るだけでお手入れも簡単にできます。また、サイドパーツがついているので、端にゴミもたまりにくくなっているのも魅力でしょう。大判で敷くのも簡単なので、コンパネと合わせて補強に活用してみてください。

サイズ60×60cm
カラーベージュ、ブラウン、イエロー、ピンク、グリーン、ベージュ/茶、ベージュ/桃、ベージュ/緑
素材ポリエチレン樹脂
総重量1.05kg
厚み1cm
その他32枚セット(8色×4枚)

予算に余裕があるなら、ダンベルミットも視野に

ジョイントマットやラバーマットよりも値段は高くなってしまいますが、よりしっかりと床をダメージから保護したい方にはダンベルミットもおすすめです。ダンベルミットは10cm以上の厚みがあるので、もしダンベルやバーベルを落としてしまっても床抜けや傷がつく心配が少なくなっています。

こちらは名前にもある通り、ダンベルやバーベルからの衝撃対策として向いている商品なので、スミスマシンなどの対策には先ほど紹介したマットやコンパネ、合板を使用した対策をおすすめします。

(ダンベルミットの使い方については以下の記事も参考にしてみてください)

FIELDOOR ダンベルミット ダブルサイズ

しっかりと床抜け・防音対策をしたい方は、こちらのダンベルミットもチェックしてみてください。素材には弾性に優れた高密度のウレタンチップフォームを使用しているので、ダンベルやバーベルを落としてしまっても傷や床抜けを防ぐことができるうえ、15cmとかなりの厚みもあるので音もしっかりと吸収してくれます。nnまた、カバーは取り外し可能となっているから、汚れてしまってもすぐに外して選択することが可能です。側面には持ち手もついているので、場所を変えたくなったときにも便利です。さらに、こちらはダブルサイズなので、より広いエリアをカバーしてくれます。少し金額は高めですが、安心感のある商品です。

サイズ80×60cm
カラーブラック
素材ウレタン、PVC
総重量約10.5kg
厚さ15cm
その他持ち手付き

フローリングの沈みが気になりだしたら、撤去する

実際に自宅にホームジムを作ってフローリングが沈みだしたら、一度上にある大型のマシンやバーベルなどの器具を撤去するというのも手でしょう。わずかな沈みが起きてしまった後も器具の撤去後は自然に元に戻ったという意見もあるため、早めに対処しておけば大事に至らずに済む可能性もあります。

ホームジムで床が抜けた体験談

ここからは、ホームジムで実際に床が抜けてしまった人の体験談を紹介していきます。実際に床抜けしてしまったり穴が開いてしまった人は、どういう使い方をしているのでしょうか。

ホームジムで穴が開いたので、セメントで補修した



ホームジムで穴を開けてしまって、自分でセメントなどで補修している人もいます。一軒家の方や器用な方ならセメントやモルタルで補修するという手段も取れますが、自分で補修できない場合や賃貸の場合には、事前に穴抜けしないように対策した方がよいでしょう。

床に穴が開いたが、うまく補修できなかった



ダンベルを床に落として穴が開いてしまったので、パテと補修クレヨンを使って補修にチャレンジした人もいました。やらないよりはマシだけど、あまりきれいにならなかったと話しているので、やはり事前の対策が重要です。

ダンベルを落として穴を開けてしまった



こちらの方は、自宅にホームジムを作ったものの、ダンベルで床が抜けてしまったと口コミしています。もしも賃貸だった場合は退出時の敷金にも影響してくるので、重大な問題と言えるでしょう。後悔しないように、下記のリンクのような体験談をチェックしておくこともおすすめします。

(ホームジムで床が抜けた体験談については以下の記事も参考にしてみてください)

ホームジムを作るなら床抜け対策は必須

今回の記事では、ホームジムを作るときの悩みの種でもある、床抜け問題について紹介しました。建築基準法の基準を満たしている必要があるので床がすぐに抜けることはありませんが、経年劣化や一部に重量をかけすぎることで、床が抜けたり穴があくこともあります。しっかりと対策して、後悔のないようにしましょう。