朝シャンは水だけで洗うべし！寝起～軽い運動後でもシャンプーを使わない理由とは

寝汗をかいた朝や、寝癖を直したりヘアセットに欠かせない習慣の朝シャン。朝シャンプーをすると気持ちがスッキリしますが、実は1日に何度もシャンプーをすることは頭皮の油分を必要以上に洗い流してしまい頭皮トラブルの原因にもなります。朝の洗髪を水だけに変えることは、実はメリットが多くあります。

今回は朝シャンを水だけで洗うべき理由を説明します。朝シャンが日課の方や、頭皮トラブルが気になる方はぜひチェックしてください。

水だけの朝シャンは、シャンプーをするという面倒を省いただけのように思えるかもしれません。しかし、実は多くのメリットがあります。

頭皮は、身体中の中でも皮脂を分泌する器官（皮脂腺）の数が最も多く、その数は144〜192個/㎠と顔の中でもベタベタしやすい額の52〜79個/㎠と約2倍もあります。最も身体で皮脂を分泌している部分なのです。

それならシャンプーをしてしっかり皮脂を落とさないと！と思う方もいるかもしれませんが、頭皮に皮脂が多く分泌されるのは頭皮にとって皮脂が必要なものだからです。皮脂は、汗（水分）と混ざり皮脂膜を形成します。皮脂膜には地肌からの水分の蒸発、外部からの有害物質の侵入を防ぐ役割があります。

昨今の夏は1年の半分は夏ではないかと思うほど暑い日が続き、運動した日などは1日に何度もシャワーを浴びることもありますね。洗浄力の強い界面活性剤の入っているものもあるシャンプーは、1日に何度もすることで頭皮の皮脂を必要以上に落としてしまいます。シャンプーの回数を抑え朝は水洗いすることで、頭皮の皮脂の分泌量を適切に保つことができるのです。

皮脂膜によって水分が保たれているはずの頭皮ですが、フケやかゆみがきになるのはシャンプーを1日に何度もして頭皮が乾燥しているのが原因かもしれません。頭皮の乾燥はフケやかゆみなどの頭皮トラブルの大きな原因になります。

朝シャンプーをしたのになんだかフケやかゆみが気になるという方は1日のシャンプーの回数が多い可能性があります。1日に何度も洗っているようであれば、回数を減らすため朝シャンを水洗いに変えてみましょう。

寝汗をかいたり、朝軽い運動をしたあとはシャンプーしないと臭いが気になる、という方もいるでしょう。しかし、その臭いを落とすためにしているシャンプーが臭いの原因の可能性もあります。

1日に何度もシャンプーをすると、皮脂膜にいる善玉常在菌まで洗い流してしまい、臭いの元となる悪玉菌が増えます。これが頭皮の臭いを悪化させる原因にもなります。臭いが気になっても、頭皮の状況によっては朝はシャンプーをするより水洗いの方が実際の臭い対策に効果があるでしょう。

男性なら誰しも気になる薄毛。毛穴に皮脂が詰まることがはげの原因の一つと言われています。シャンプーはこまめにした方が良いように思う人もいるかもしれませんが、1日に何度もシャンプーをするのは逆効果です。シャンプーを必要以上にすることで頭皮が乾燥してしまい、乾燥を防ごうと皮脂はどんどん分泌されていき、毛穴はさらに詰まりやすくなります。

ボリュームが出ずペタッとしてしまったり、ベタベタしてはげて見えないか気になってしまったり。そんなことを気にしてシャンプーを1日に何度もしてしまっているなら、それは逆効果です。良かれと思ってしているシャンプーがはげの原因になることもあります。

（朝シャンについては以下の記事も参考にしてみてください）

朝は仕事や学校の準備で時間がなく忙しく、シャンプーを泡立てて洗う時間も惜しいですよね。朝シャンを水だけにすることで、泡立ててすすぐ工程が省けて、ドライヤーで乾かしながらヘアセットもできるので大切な朝の準備時間を短縮することができます。頭皮にも優しくて楽チンなら朝は水洗いが良いですね。

夏の暑い日や運動をする日は、1日に何度もシャワーに入ることもあるでしょう。そこで朝シャンをシャンプーを使わない水だけにすると、シャンプーの使用量を節約できます。

特に安価なシャンプーは強い界面活性剤が使われていることが多く、必要以上に頭皮の油分を落としてしまいます。頭皮に優しいシャンプーは意外と値段も張るものです。毎回の洗髪に使用するのではなく、良いものを適切な量使うことでシャンプーの効果を最大限に引き出すことができます。

（シャンプー選びについては以下の記事も参考にしてみてください）

朝シャンを水でするメリットを紹介しましたが、本当に水で流すだけで汚れが落ちるのか、日中に臭いが気にならないか心配な方もいるでしょう。でも、心配ご無用です。

実は頭皮の汚れの7〜8割がお湯で流すだけで落ちると言われています。前日就寝前にシャワーに入ったなら、水だけの朝シャンで充分汚れは落ちます。

手順はいたって簡単ですが、一手間加えるとよりシャンプーを使わなくても効果的に洗髪ができます。それは、水で洗う前に丁寧に櫛や手ぐしで髪をとかすこと。埃を予め落とし、髪の毛の絡まりを防ぐ効果があります。それからシャワーで頭皮をマッサージするように水洗いをするだけ。これなら余分な皮脂を洗い流しつつ、頭皮の乾燥も防ぐことができますね。

芸能人でも普段から水洗いだけの湯シャン派を公言している方がいるのはご存知でしょうか。有名なのが、タモリさんと福山雅治さんです。お二人ともツヤツヤの髪で薄毛とは無縁ですよね。シャンプーを過度にしないことが、はげ対策には効果があるという説はお二人にとっては本当かもしれません。

しかし、いきなり湯シャン派に転換するのは頭皮トラブルを起こす方も多いのも事実です。自分の頭皮にとって最適なシャンプー頻度を見つけるのが良いでしょう。

そのほかにもローラさんや吉川ひなのさんなど、カラーリングをしていてロングヘアの女性も実践しています。

（湯シャンを実践している芸能人については以下の記事も参考にしてみてください）

朝、出社前にランニングなど少し運動してから出かける人も多いでしょう。このような汗の臭いが気になる場合、シャンプーは必要なのでしょうか？

人間の身体から分泌される汗。その汗を出す汗腺にはエクリン腺とアクポリン腺の2種類があります。そのうち頭皮はエクリン腺が多い場所。エクリン腺から分泌されるエクリン汗の成分の99％は水なので、実はかいたばかりの汗はほとんど無臭です。しかし頭皮は身体の中で最も毛が多い場所でもあり、汗をそのままにしておくと蒸れやすく臭いの原因になります。

ちなみに、独特な臭いを発しやすい成分の汗を出すアポクリン腺は、脇の下に多く分布しています。臭いの対策に重要なのは、汗をかいたあとに放置しないこと。運動後の朝シャワーは髪は水洗い、体だけはせっけんやボディーソープを使うなどやり方を工夫することで適切な匂い対策になります。

これまで、寝起きや朝運動したあとはシャンプーをせず水洗いすることをおすすめしてきました。

しかし前日にうっかり寝落ちしてしまったなどシャンプーをしていない状態であれば、前日の汚れを落とせていない状態なのでシャンプーを使って洗うのも良いでしょう。特に、前日に整髪料やワックスなどを使用したのにシャンプーをしていない場合ははげや抜け毛の原因にもなります。そういった場合にはシャンプーを使用して念入りに洗い流してください。

（ワックスを湯シャンで対処した際の薄毛などのリスク、湯シャン期間のワックスの落とし方については以下の記事も参考にしてみてください）

朝シャンプーをせず水だけで頭を洗った後のお手入れは特別なものは必要なのでしょうか。お手入れの方法についても紹介します。

朝シャンを水だけで行ったあとそのまま放置し自然乾燥すると、シャンプーとコンディショナーを使用したときに比べてゴワゴワし髪が広がってしまったり、反対に濡れたままのペタッとした髪の毛でそのまま外出すると不潔な雰囲気にみられたり、場合によってははげて見えてしまうこともあります。

地肌の水分を拭き取るためにタオルドライでしっかり頭皮と髪の毛を拭くことが重要です。強くこすると乾燥や地肌を傷める原因にもなりますので優しく水分を拭き取りましょう。

あらかじめしっかりとタオルドライすることでドライヤーで乾燥させる時間も短縮させることができます。ポタポタと水が滴るような状態でドライヤーをかけ始めると、時間がかかるばかりか乾きにムラも出てしまうので注意しましょう。

タオルでしっかり水分を拭き取ったら、ドライヤーで完全に髪の毛を乾かしましょう。髪の毛が濡れたままだと頭皮で雑菌が繁殖し匂いの原因にもなります。また、ドライヤーの熱風を頭皮に直接当てると乾燥の原因になります。頭皮が乾きにくい場合はドライヤーの温度を低めにし、ドライヤーの風を当てるようにしてください。

いかがでしたか？今回は朝シャンを水だけにするメリットを紹介しました。朝はシャンプーを使わず水洗いすることで、楽に頭皮や髪の健康を保ち、お財布にも優しくなります。朝シャンが日課の方や、1日に何度もシャンプーをしていて頭皮トラブルを感じている方はぜひ取り入れてみてくださいね。