白髪の薬が最近できたって本当?今まで無かった理由〜最新の研究結果について解説!
年齢と共に増える白髪には「白髪染めをしてもすぐ目立つ」「鏡を見るたびに増えた気がしてしまう」といった悩みがつきものです。「白髪を減らす治療薬があればいいのに」と思う方もいるでしょう。そこで、この記事では白髪の薬が無かった原因や最新の研究結果について紹介します。
目次
白髪が薬で治るって本当?
男女共に年齢やストレスなど白髪の悩みは尽きません。「増えた白髪を薬で治すことができればいいのに」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、残念ながら現状では白髪を減らすための効果的な治療薬がまだありません。「白血病の薬を使用すると、白髪が減り黒髪が増えた」というケースはあるものの、決定的な臨床実験には結びついていません。
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何故白髪の薬は生まれないのか
では、何故白髪を治療する薬が生まれないのでしょうか?ここでは、白髪の治療薬が生まれない理由について解説していきます。
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白髪は病気ではない
薬には病気を治すという治療目的があります。白髪の薬が生まれないのは、白髪を改善することについて「病気の治療」ではなく「白髪になる前に予防するヘアケア」として捉えられているためです。
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白髪そのものの研究が難しい
髪の毛の生え変わり周期は、2~3か月の休止期間を含め3~6年と言われています。その周期の中で10万本以上ある髪の毛を1本1本追いかける必要があるため、白髪の研究は大変難しく白髪の薬が生まれにくい原因になっているのです。
優先的に薬を作る必要がない
白髪はカラーリングや白髪染めなど、サロンや自宅で簡単に対策をとることが可能です。そのため「優先的に薬を作る必要がない」と考えられており、治療薬が生まれないことに繋がっています。
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癌のリスク
医学的には皮膚癌の治療として黒子になった細胞を白くする研究がされています。しかし、反対に白くなった細胞を黒く変化させる研究では、メラニンに異常が起き細胞が癌化する危険性があるという結果が出ました。そのため白髪を減らす治療薬について研究する医師や専門家が少なく、研究開発が進みにくい原因となっています。
ただ、白髪の研究が全く進んでいないという訳ではありません。ノーベル賞を受賞した「iPS細胞」が白髪対策に効果的とのことで、今後の白髪治療薬の研究開発に期待されています。