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デッドリフトで握力がもたない!
デットリフトとは主に背中(体の背面)を鍛える種目です。背中の僧帽筋や広背筋から、太ももの裏のハムストリングス、お尻の大臀筋まで広い範囲に効かせることができ、高重量を扱うことができます。
しかし、背中に筋肉があり重量を持てたとても、先に握力がもたないことはありませんか?せっかく高重量を扱えても、握力がもたないと効かせたい部位に効かせることができません。
デッドリフトをする際は効かせたい部位にしっかり効かせることができるように、握力対策について詳しく説明していきます。
(背中の筋肉の名前や作用については以下の記事も参考にしてみてください)
背中の筋肉の名前&作用!画像付きで解説!部位別の筋トレメニューも!
出典:Slope[スロープ]
デッドリフトの握力対策【①握り方】
筋トレでは握り方によって握力対策をすることが可能です。特にデッドリフトは高重量を扱うため、握り方での向き不向きがあります。
ここでは筋トレをする際の握り方で特に有名な「オルタネイトグリップ」、「オーバーハンドグリップ」、「フックグリップ」の3通りについて、それぞれ詳しく解説していきます。
デットリフトの握り方「オルタネイトグリップ」
「オルタネイトグリップ」とは、英語で交互に握ると言う意味があります。片手は手の甲が上を向くように握り、もう片方の手は逆に手の甲が下に向くように握るということです。高重量を扱う際は特におすすめの持ち方です。
初心者の方にもおすすめの握り方で、重心のバランスが取りやすいメリットはありますが、左右差が出やすいというデメリットもあります。
デッドリフトを行う際は比較的持ちやすい握り方と言えます。
デットリフトの握り方「オーバーハンドグリップ」
「オーバーハンドグリップとは」両手の甲を上に向けて握る一般的な持ち方です。この持ち方は様々な筋トレで行う握り方ですが、デッドリフトで高重量を扱う際は向かない握り方です。筋肉に効かせる前に、握力がすぐ限界にきてしまいます。
そのためこの後説明する「トレーニングギア」と組み合わせて使用することで、しっかりと握力対策ができます。
デッドリフトの握り方「フックグリップ」
「フックグリップ」とは、持ち方は「オーバーハンドグリップ」と同じ両手の甲を上に向けて握る握り方ですが、親指の上に人差し指と中指を乗せ、親指を隠すもち方です。人差し指と中指を引っ掛けることで「オーバーハンドグリップ」より高重量を扱いやすいです。
デッドリフトの握力対策【②トレーニングギア】
デットリフトの握力対策では、トレーニングギアを使用することで握力の使い方が楽になります。デッドリフトに限らず、筋トレでは握力が限界になる種目が多いです。しかしトレーニングギアを使用することで様々な筋トレで効かせたい筋肉に効かせやすくなります。
ここでは握力対策として多くの方が使用しているトレーニングギアを2種「パワーグリップ」と「リストストラップ」について解説していきます。
ゴールドジム(GOLD`S GYM) パワーグリップ
大規模なフィットネスクラブ「ゴールドジム」が販売するパワーグリップは、初心者からアスリートまで幅広く愛用されている商品です。摩擦力の高いゴムでできているため、高重量を扱うデッドリフトでも最小限の握力で済みます。
手首にマジックテープを止めるだけで簡単にセッティングができ、初心者の方こそ使用してよかったと思う方が多い便利アイテムです。
▼パワーグリップの使い方
①パワーグリップの表裏を確認し、ベロの角の部分に親指が来るように付けます。
②輪っかを通して、手首に巻くマジックテープをつけます。
③使用するときは、バーベルにグリップのベロの部分を巻きつけて使用する。
パワーグリップは、握力対策として効果的なアイテムの1つです。しかし簡単に取り付けられるという点では、高重量を持つ方より多少の握力対策があれば十分という方に向いています。そのため初心者に特におすすめです。
Schiek(シーク) リストストラップ
リストストラップは帯状の形をしていて、割と安価に手に入れることができるとてもシンプルなトレーニングギアです。中でもシークのリストストラップは、長すぎないため手の小さい女性でも非常に扱いやすい商品です。生地がしっかりしていて、付けていると安定感があります。
より高重量を持ちたい方にはかなりの握力対策が期待できるアイテムです。
手首とバーに巻いて使用しますが、帯状の状態から巻くためパワーグリップより使い方が複雑です。慣れればパワーグリップを使用するより高重量を扱えるようになります。
怪我なく使用するために、使い方をしっかり学んでから使用しましょう。ここからは使い方を詳しく説明していきます。
▼リストストラップの使い方
①輪を作ります。
②輪の通した先が、人差し指と親指の間を抜けるように手首に通します。
③手の平の根元にはまるようにしっかり締めます。
④ストラップをつまみ、バーを親指で抑えながらストラップを下から上に巻きます。
⑤最後に手の腹を手前にスライドさせて巻きつけを強くします。
リストストラップは、2重以上巻きつけるこというメリットがあります。そのため握力対策として高重量を扱いやすいです。
高重量を扱うと、筋肉に効かせる前に手の平を傷めてしまうことがありますが、しっかりリストストラップで握力対策をすることにより、手の平が痛むことなく安全なトレーニングを行うことができます。
しかし自分で巻きつけなければいけない分、セッティングがパワーグリップより使い方が難しいです。コツを掴むまでは焦らず丁寧に使用しましょう。
(デッドリフトの正しいフォームについては以下の記事も参考にしてみてください)
デッドリフトの正しいフォーム!種類別の効果UPのコツ&腰を痛めない注意点を解説
出典:Slope[スロープ]
デッドリフトの握力対策【③チョーク】
チョークを手に塗りデッドリフトを行うことで手とバーの間に摩擦が起き、滑りにくくすることができます。パワーグリップの使用が認められていないパワーリフティングの大会では、デッドリフトの握力対策としてよく使用されています。
チョークには液体チョークと粉末チョークがあります。
PD9 クライミング 液体チョーク
PD9クライミング用の液体チョークは、クライミングだけでなく、筋トレでも利用されている商品です。チョークの原材料である炭酸マグネシウムにアルコールを混ぜて液体状にしています。
液体状であるためチョークを手に付けても手汗を吸収してくれて、手からチョークが床に落ちることも少ないです。色は半透明で目立ちにくく、汚れにくいため人気があります。
WHITE BEAR(ホワイトベア) 粉末チョーク
ホワイトベアーの粉末チョークは多目的に使える競技用のチョークです。炭酸マグネシウムでできているチョークで、手の平に付けたあと乾きやすいためすぐにバーを握れます。
(デッドリフトの効果については以下の記事も参考にしてみてください)
デッドリフトの効果がメリットだらけ!短期間で成長するフォームのコツも解説
出典:Slope[スロープ]
デッドリフトの握力対策は結局何が最適?
目的に合わせた握力対策が必要です。筋トレではトレーニングギア、パワーリフティングではチョークを使用した握力対策が最適と言えます。
さらに細かく分けると、筋トレで背中を鍛える際により高重量を扱う際はリストストラップ、パワーリフティングの練習で使用する際は液体チョーク、というように場面によってうまく使い分けることがおすすめです。
デッドリフトの重量を上げるには握力強化は必要?
デッドリフトの重量をあげるために握力を強化する必要はありません。その理由は、デッドリフトとは握力を鍛える種目ではなく、背中を鍛えるための種目だからです。
デッドリフトで握力が限界まで使われていると、肝心な背中の筋肉を鍛える力を発揮することができません。背中を鍛えるためにデッドリフトで重量をあげる際は、事前に握力対策をすることをおすすめします。
逆に握力だけを強化したい場合は、デッドリフトではなく握力に特化したトレーニングをすると良いです。
(デッドリフトの重量や回数については以下の記事も参考にしてみてください)
デッドリフトの平均は?最適な重量・回数がわかる!体重・初心者〜上級者に分類して解説
出典:出典: Slope[スロープ]
デッドリフトを継続するとかなり握力がつくことも
デッドリフトが握力強化目的ではなくても、続けているうちに握力がつくこともあります。特に握力を補助するグッズを使用していなければ、デッドリフトでグリップをしっかり握るだけで少しずつ握力が強化されていきます。
しかし、握力対策としてパワーグリップなどを使用していると、握力を使わずに筋トレをすることができるため握力が強化されていくことはあまりありません。
デッドリフトと握力の関係性について理解しておこう
デッドリフトは背中の筋肉を鍛えるための筋トレメニューの1つです。デッドリフトのような高重量を扱って背中に効かせる種目では、重さのせいで握力ばかりに力が入って怪我に繋がるという危険も考えられます。また効率よく背中に効かせるトレーニングを行うためにも、握力対策をすることをおすすめです。
そして握力対策をしてトレーニングを続けることで、重量アップにも繋がります。自分に合った握力対策を行い、効かせたい筋肉を鍛えましょう。