メッシの病気『低身長症』とは？バルセロナが助けた？世界で通用する理由も！

2005年にサッカーアルゼンチン代表FWとして初選出されてから、通算得点記録や通算最多アシストなどの華々しい記録を樹立してきたメッシ。世界最高峰のサッカースペインリーグのFCバルセロナでも21年間トップチームで活躍し、35回という歴代最多優勝記録にも貢献し続けてきました。

サッカー史上最高の選手と呼ばれるメッシの身長は、公式でリリースされている情報では170㎝なのでサッカー選手としては低めです。体重も72キロでそこまで大柄なタイプではありません。メッシは障害をどのように乗り越えて世界的なサッカー選手として成功できたのでしょうか。身長が低い理由についても解説していきます。

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メッシの身長が低いのはある病気が原因です。ここでは、病気の特徴や治療方法、副作用、現在のメッシの病気の具合について解説していきます。

11才のときにアルゼンチンのニューウェルズ・オールドボーイというサッカーチームに所属していたメッシ。周囲の子供よりも身長が低いことを病気が原因ではと心配した両親が病院に連れていき、『成長ホルモン不分泌性低身長症』という病気の診断を受けます。男の子の場合は1万人に2人程度しか発症しない難病です。

『成長ホルモン不分泌性低身長症』は、体内で生成される成長ホルモンの分泌量が普通の人よりも少ない病気です。心的ストレスなどが原因で病気を発症することもあります。成長ホルモンが分泌されない病気なので、身長が伸びません。身長が伸びないため、体重も増えにくい病気だと言われています。

低身長症という病気のせいで、アルゼンチンの名門サッカークラブであるリーベルプレートからのオファーがなくなってしまったメッシ。獲得を辞退した理由は、身長が大きくならない選手にお金はかけられないというものでした。低身長症という病気の治療には多くの費用がかかるため、貧しい家で育ったメッシは治療費を工面できず困り果ててしまいます。

そんなメッシを窮地から救ったのが、スペインリーグの名門バルセロナです。メッシは13才のときにバルセロナのセレクションを受け、見事合格を果たします。バルセロナはメッシの病気である低身長症の治療費をすべて負担するという条件で、メッシを獲得しました。バルセロナのおかげでメッシはサッカー人生のスタートラインに立つことができたのです。

バルセロナに入団したときは身長が140㎝、体重が40キロ程度しかなかったメッシですが、病気を克服するための治療のかいもあり、2004年にトップチームに昇格したときは身長165㎝まで伸ばすことができました。

バルセロナの助けによって低身長症という病気の治療を受けることができるようになったメッシですが、病気の治療にはさまざまな副作用という障害がありました。低身長症という病気の治療により、メッシが実際に苦しんだ副作用を3つ紹介していきます。

低身長症という病気の治療のために毎日ホルモン注射を打っていたメッシですが、副作用で体重が一気に増加してしまうことがありました。急激に体重が増えてしまうと、筋肉が体を支えきれなくなって怪我をすることが多くなります。メッシは体重増による怪我を防ぐために、強靭な体作りをすることが余儀なくされました。

以前は体重が増えにくかったメッシですが、現在の体重は72キロです。体重が増えたことにより、サッカーの試合中に怪我をして、離脱と復帰を繰り返すようになりました。怪我でサッカーの試合に出られなくなった経験により、メッシは心も体も成長することになります。

病気の治療による副作用は体重の増加だけではありません。メッシはサッカーの練習や試合で激しい動きをしたときに、耐えきれず嘔吐してしまうことがありました。メッシは家にいてリラックスしているときも、サッカーをしているときも嘔吐してしまうことがあると発言しています。

メッシは原因を探るために何度も検査を受けていますが、吐き気の原因は不明のままでした。吐き気が起こるのが低身長症の治療による副作用だとは断定されていません。しかし、低身長症の治療がメッシの体に何らかの影響を及ぼした可能性が考えられます。

低身長症という病気の治療は、手術ではなく足りないホルモンを補うためのホルモン治療がメインで進められていきますが、体重の増加という副作用と一緒に、体のむくみやだるさを感じることもあります。ホルモンはメッシの体の代謝や成長を促すために投与されたのですが、これらの症状も副作用として出ることがあります。

体の不調を感じることはありましたが、幸いメッシには治療による健康被害が起こることはありませんでした。

治療による副作用の中でメッシを長期間苦しめたのは、慢性的な嘔吐でした。サッカーワールドカップの予選や国際親善試合で嘔吐する姿がTVに映し出され、メッシが嘔吐したというニュースが頻繁に流れるようになっていました。

心配された嘔吐の副作用ですが、イタリア人医師のジュリアーノ・ポゼル氏が食事療法を行ったことにより、嘔吐の症状の改善に成功しています。2017年以降は、怪我や嘔吐などの不調がなくなりました。メッシは病気の治療による副作用という障害をクリアし、現在も世界を代表するサッカー選手の1人として活躍しています。

メッシの身長は公式では170㎝とされていますが、実際には169㎝程度しかないという噂があります。メッシが身長をサバ読みしていると言われる理由を検証していきましょう。

シャビは元スペイン代表のサッカー選手で、バルセロナではチームの中心選手として活躍し、クラブの優勝に何度も貢献していました。メッシとは盟友で、メッシのことを「史上最高のサッカー選手」と語っています。

バルセロナの黄金期をメッシと一緒に支えたシャビですが、身長はメッシと同じ170㎝で体重も68キロなのでメッシと体格はほとんど変わりません。2人が並ぶシーンの写真を確認してみると、メッシの方が若干低く見えることがあります。170㎝のシャビより小さく見えることがあるので、メッシは身長が170㎝ないと言われるようになりました。

イニエスタは元スペイン代表のMFで、2002年～2018年までバルセロナの黄金期をメッシと一緒に支えたサッカー選手です。2018年からはJリーグのヴィッセル神戸に移籍し、全盛期と変わらない輝きで日本のサッカーファンを楽しませてくれています。

イニエスタの身長は公式で170㎝と発表されています。体重も68キロなのでシャビとほとんど変わりません。メッシと同じ身長のイニエスタですが、2人が並んだ写真を確認するとイニエスタの方が大きく見えるので、メッシが身長をサバ読みしていると言われるようになりました。

サッカー選手で身長のサバ読み疑惑が持たれているのはメッシだけではありません。公表されている身長よりも実際の身長が低いと感じる選手は世界中にたくさんいます。サッカーでは身長が高い方が有利と考える人も多いので、相手に威圧感を与えるために身長のサバを読んで身長を高めに登録しているのではないでしょうか。

169㎝だと小柄な選手という印象が強くなってしまうので、メッシはあえて170㎝と公表している可能性があります。メッシは良くも悪くも注目されるサッカー選手なので、身長に目が行ってしまうファンが多いのも無理はありません。誰よりも注目を浴びるサッカー選手だからこそサバ読みが疑われてしまうのです。

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低身長症という病気を患っていたメッシがなぜサッカー選手として世界で活躍できているのでしょうか。メッシのプレイスタイルやマラドーナとの比較から検証していきましょう。

メッシは繊細で素早いボールタッチで相手を翻弄します。足にボールが吸い付いているような動きをするので、プロのサッカー選手でもメッシからボールを奪うことは難しいです。圧巻のドリブル突破で自分より身長の大きい何人もの相手を抜き去りゴールを量産します。

メッシのドリブルを止めることができないのは、上体フェイントのうまさも関係しています。相手は上体の動きを読んでドリブルコースを消そうとしますが、メッシは上半身の動きで相手をコントロールし、空いたコースをトップスピードで抜き去っていくのです。

メッシが低身長という病気でも世界で活躍できたのは、誰にも負けない最強のドリブルを身につけているからと言えるでしょう。

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メッシは技術だけでなく、精神力の強さでも群を抜いています。メッシはボールを持った時に数的有利な状況でも自ら突破しようと相手に対し果敢に挑んでいくことができる選手です。サッカーでは数的有利な状況を作ることが大事ですが、2対1の場面でもメッシが臆することはありません。

低身長という病気の克服に立ち向かい、大舞台で自信を持ってプレーをできるメンタルの強さがあるからこそ、メッシは世界で通用する選手になれたのです。

メッシの母国アルゼンチンの英雄と呼ばれているのがマラドーナです。マラドーナは1986年のワールドカップでアルゼンチン優勝に大きく貢献した選手として、今なお語り継がれています。マラドーナは病気ではありませんが、メッシと同じように低身長で165㎝しかありません。ポジションも同じFWでプロデビューが10代というのも共通しています。

プレースタイルは、マラドーナが華麗なコントロールで相手を抜き去るドリブルを得意とするのに対し、メッシは圧倒的な瞬発力と細かい動きでゴールを量産しているのが特徴です。2人に共通するのは圧倒的な個の力です。身体的ハンデがあってもドリブルというストロングポイントがあるので、世界でも活躍できたと言えます。

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世界にはメッシのように身長が低くても活躍している選手がいます。ここでは、海外でも評価の高い170㎝以下の選手を紹介していきます。

エンゴロ・カンテは、フランスのパリ出身のサッカー選手でフランス代表のミッドフィルダーとしても活躍しています。身長168㎝、体重70㎏と小柄な選手ですが、豊富な運動量で90分間ピッチを駆け回れるスタミナが武器です。ボールを奪う能力に優れているので、世界一のプレス力を持っているとも言われています。

ロレンツォ・インシーニェは、イタリア代表で背番号10番をつけているナポリ所属のサッカー選手です。身長は163㎝で、体重も58kgと非常に小柄な選手ですが、ユーロ2020でも6試合に出場して2得点をマークし、イタリアの優勝に貢献しています。スピードとドリブルの技術に優れていて、左サイドからのカットインを強力な武器としている選手です。

長友佑都は日本代表で左サイドバックのスペシャリストとして、ワールドカップには3大会連続、アジアカップには3大会連続で出場しています。ワールドカップの出場記録は11試合で、長谷部誠や川島永嗣と並ぶ日本人最多出場記録を更新中です。

身長はメッシと同じ170㎝で体重は68㎏ですが、豊富な運動量とスピードを武器にピッチを駆け回っています。俊敏性にも優れているので、背の高い相手にも競り負けることはありません。2020年8月からはオリンピック・マルセイユに所属しています。

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マルコ ・ヴェッラッティはイタリア代表のサッカー選手です。パリ・サンジェルマン所属で、ショートパスやロングパスでアシストを狙うパサーとして活躍しています。身長は165㎝体重は60キロと小柄ですが、大きい選手と対戦しても当たり負けすることがありません。ゴールを狙うのが得意な選手ではありませんが、献身的な守備でチームに貢献しています。

アレクシス・サンチェスはチリ代表でエースを務めるサッカー選手です。所属クラブのインテル・ミラノでは、鋭いドリブル突破とチャンスメイクを武器に、攻撃的なポジションを務めています。身長168㎝体重62㎏と小柄な選手ですが、身体能力が非常に高く、守備にも積極的な姿勢を見せる選手です。

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メッシは低身長という病気を抱えながらも、誰にも負けない努力で才能を開花させ、サッカー界のトップに君臨する存在になりました。世界で活躍するメッシが病気だということを知る人は少ないです。誰にも真似できないドリブルテクニックで、これからも世界中の人を熱狂させてくれるでしょう。